【男娼・遊郭BL特集】切ない身分差がたまらないおすすめBL漫画

「お金ありきの関係ですが」コミックス表紙 おすすめBL漫画まとめ

※本ページはプロモーションが含まれています。

客と男娼として出会って恋に落ちていく・・

縛りがあるからこそ生まれる切なさがたまらない、男娼・遊郭ものBL。

本記事では、遊郭やデリヘルなどで働く男娼が登場するおすすめのBL漫画をご紹介いたします。

受けが男娼のBL漫画

受けが男娼のBL漫画をご紹介いたします。

「シャングリラの鳥」座裏屋蘭丸

ルールはイかせないこと挿入しないことそして、絶対に恋に堕ちないこと──。性を謳歌する男娼達の楽園で、試情夫として雇われた訳ありノンケのアポロ。試情夫とは、男娼達を愛で、客を取る前の心身をほぐして昂ぶらせる疑似愛人役のこと。教育係の男娼フィーに仕込まれることになるが……。

https://booklive.jp/product/index/title_id/607175/vol_no/001

試情夫(疑似愛人役)として娼館に雇われたノンケ × 性に奔放な美貌の売れっ子男娼

客も男娼も性を謳歌する楽園・娼館『シャングリラ』を舞台に、試情夫として雇われたノンケのアポロと、そんなアポロの“教育係”となった男娼のフィー。

訳ありな二人が“楽園”で出会い、互いの存在が変化をもたらしていく様子を描いた座裏屋蘭丸先生の「シャングリラの鳥」。

2023年11月現在、3巻まで発売されています。

最近読んだBLの中でも個人的に特に刺さった大好きな作品です。

絵も台詞も、設定も、ストーリーも、キャラクターも! すべて素晴らしくて…!!!

「すでに3巻まで出ているというのに、なんで私はもっと早くこの名作読んでいなかったのか??」

となりながら、あまりの良さに呻きました。(オタク良いものに出会うと呻きがち)

でも逆に言うならば、これまで読んでいなかったからこそこんな素晴らしい作品を待つことなく3巻分一気読み出来て、どっぷりと作品世界に浸かることができました。

正直なところ、1巻の表紙にあまり魅力を感じていなくてスルーしてしまっていたのです・・

(個人的な感想です。申し訳ありません・・ 2巻以降の表紙は好きです!)

でもいざ読んでみたら面白い!!!!

それはもうめっちゃくちゃ面白かったです。

座裏屋蘭丸先生の画力が素晴らしく、“楽園”の名にふさわしい作中の島の空気感を絵から感じることができます。美しい夕暮れ、風をはらんでふくらむカーテン、抜けるような青空・・ 私の語彙力が追い付かないのですが、とにかく素敵なのです。

登場人物たちの賢さが言動からあふれているのも魅力的。心理描写も繊細で、読むほどに引き込まれていきます。

娼館が舞台なだけあってフィーと客たちの最中シーンは多々ありますが、男娼への挿入行為が禁止されている試情夫(疑似愛人役)のアポロとは、途中までの行為はあるものの最後まではいたしていません。

これはもう3巻以上にわたる、長いながーい濃厚なポリネシアンセ〇クス。4巻以降が楽しみでなりません。

「シャングリラの鳥」、心からおすすめの作品です。

「お金ありきの関係ですが」櫻井ナナコ

「誰も信じない そう誓ったのに…」

平凡なサラリーマンだった柳井真は半年前、親友の連帯保証人になり3千万の借金を抱えてしまった。借金を返すため男娼になった柳井は質の悪い客の相手をする日々に耐え、慣れない”男とのセックス”を繰り返している。そんなある日、偶然出会ったヤクザの牧に5倍の価格で専属の男娼にならないかと持ちかけられ――。

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/822664/vol_no/001

「一目惚れした」と専属契約を持ち掛けるヤクザの牧×借金返済のために嫌々ゲイ向け男娼をやっているノンケの真

二人の出会いから進展する恋模様を描いた、櫻井ナナコ先生の「お金ありきの関係ですが」。

親友の連帯保証人になったばかりに借金を抱える羽目になり、ゲイ向け風俗で嫌々男娼をやっているノンケの真。

連帯保証人は本当に怖い・・ 安易になるのはダメ! 絶対! の例ですね。

ちなみに余談ですが、なぜ連帯保証人が怖いのかというと、連帯保証人は通常「保証人」に与えられる“抗弁権”を持たない保証人だから。

主債務者が返済できなくなった場合、代わりに返済する義務を負うという点では「保証人」も「連帯保証人」も同じです。

ですが、「保証人」であれば抗弁権(「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」)という、自分に支払い請求が来た際に『先に主債務者に請求してほしい』『先に主債務者の財産から取り立てをしてほしい』と突っぱねる権利がありますが、「連帯保証人」にはその抗弁権はありません。

借りた本人(債務者)と同等の重い責任を負わねばならなくなるので自分が借金をするのと同じような覚悟が必要となるのです。

債務者が金銭を返済しない場合に、債務者に代わって、借金を返済することを約束した人が保証人で、保証人に与えられる催告・検索の抗弁権を排除された人が連帯保証人。

引用:金融広報中央委員会「知るぽると」連帯保証人とは

「お金ありきの関係ですが」の真は、この連帯保証人になってしまったばかりに親友が作った借金なのに自分が代わりに返さねばならない状況になってしまったんですね。

・・・ここはBL漫画レビューブログじゃないのか?? というほど連帯保証人について語ってしまいましたが。

BLは様々な学びがありますね!

さて、そんな真に「一目惚れした」と5倍の報酬を提示して専属男娼にならないかと持ち掛けたヤクザの牧。(なお26歳にして時期若頭候補と言われるヤクザ界のエリート)

真を毎晩お金で買いながらも、他の組に狙われると危ないからと部下を護衛をつけ、好きに使っていいとブラックカードを渡し・・となかなかのスパダリ溺愛ぶり。

(好きに使っていいとブラックカードを渡されるシチュエーション、憧れますね~。笑)

ヤクザではありますが、見た目はソフトなチンピラ系イケメンです。

でもところどころの言動はやっぱりヤクザ。過去に囲っていた別の愛人たちとのエピソードも出てきます。

ヤクザと金で買われる男娼という設定ではありますが、重めのシリアス系ではなく、甘々溺愛系作品です。

男娼ものBLがお好きな方はもちろん、受けを溺愛する攻めがお好きな方にもおすすめです。

「楽園で恋に堕とす」九尾かや

どんな愛欲も満たす楽園・高級男娼クラブ「エリュシオン」。ここでトップクラスの人気を誇る揚羽は、実は普通の生活に憧れがあり、足抜けのため後ろ盾を探していた。ところが新規の客で若き実業家・咲耶島恒忠はお金持ちでエッチも上手いけどかなり横柄で、揚羽は彼をピロートークで怒らせてしまった。しかし恒忠は翌日、また揚羽を指名して、「2週間で俺に惚れてみろ、そうすればこのイカれた楽園からお前を解放してやる」と言い放ち…!?

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/999396/vol_no/001

横柄な財閥の御曹司・咲耶島恒忠×高級男娼クラブの売れっ子男娼・揚羽

高級男娼クラブを舞台に描かれる、九尾かや先生の「楽園で恋に堕とす」。

とある超高層ビルの最上部に作られたハイクラス向けの秘密高級男娼クラブ『エリュシオン』

数いる男娼の中でもナンバー2の人気を誇る揚羽だが、「そろそろ足抜けしたいなー」とは考えている。

ある日、財閥の御曹司であり大学生実業家でもある恒忠が揚羽を指名で客としてエリュシオンへやってきて──?! という。

金持ちの客と足抜けしたい男娼、という設定でありながら重くなりすぎず、ラブコメ要素ありの明るく楽しく読み進められる作品です。

男娼の揚羽に悲壮感がなく、どこかひょうひょうとしていて“ナンバー2の人気男娼”を仕事としてこなしているキャラクターなのがいい味を出しています。

そもそも男娼という仕事に対しての姿勢が

「絶対に辞めてやる!」「一日でも早くこんな地獄から解放されたい…!」

というような悲痛なものではなく

「そろそろ足抜けしたいなー」

なところからも、揚羽の順応性とおっとりゆるっとした空気感が伝わってきます。

(元の性格もありつつ、作中で描かれる子ども時代の父親との関係性から、もしかしたら育った環境でそうならざるを得なかったのかもと思えば少し切なくもありますが)

対する攻めの恒忠も、初来店時は横柄な態度かと思えば、だんだんと垣間見えるピュアさやいまいち決まりきらないところが可愛らしく思えてくる絶妙なキャラクター。

そして恒忠、なんと童貞です。

年上の綺麗でかわいいお兄さんに童貞を切ってもらうツンデレ年下御曹司はそりゃ可愛い。

(ちなみに童貞だった理由も、のちに作中でちゃんと分かります)

恒忠と揚羽の恋模様が気になるのはもちろんのこと、作中で“性のワンダーランド”と称される高級クラブ内で繰り広げられる、男娼たちの様々なプレイやサービスシーン自体も面白いです。

人気ナンバーワン男娼の可愛い顔してはちゃめちゃな性豪っぷりや、ムチを持って豚(セレブ客)を四つん這いでお散歩させる男の娘、などなど。

作中に登場する男娼クラブ「エリュシオン」は、おそらく遊郭をベースにした設定だと思われます。

男娼を辞めることを「足抜け」と表現していたり、

学のない男娼には教育の場を与えるなど育成にも力を入れているが、男娼を一人育て上げ維持するための費用数千万は男娼に借金として被せられ稼ぎから天引きされていく・・

という設定部分などはまさに遊郭。

客と男娼として店で出会った恒忠と揚羽。でもなぜか「覚えていないのか」というようなことを言う恒忠。実は二人は昔──?!

という謎もあったりで、興味を引かれつつ読み進めてしまいます。

「楽園で恋に堕とす」というタイトルや設定からは想像もしていなかったほど、攻めも受けも可愛くてほっこりできてしまう作品です。

悲壮感のない男娼モノを読みたいヘタレ年下スパダリ攻め年上の綺麗なお兄さん受けがお好きだという方にもおすすめの作品です。

「明烏夢恋唄」朔ヒロ

不器用なリーマン×囚われの烏天狗

「あんた俺を買ったんだから 好きに触れたらいいよーー…」

会社員の暁人が豆腐小僧に連れられ、足を踏み入れた妖怪専用の遊郭。そこで出会ったのは、黒髪褐色の烏天狗・翠蓮という美しい男娼で――…。
絢爛豪華な「遊郭」を舞台に繰り広げられる、男娼と客の純愛絵巻。

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/20027781/vol_no/001

朔ヒロ先生が描く、人外和風ファンタジーBLシリーズの第1作目である「明烏夢恋唄」。

※シリーズ2作目の「羅城恋月夜」については本記事の下部でご紹介しています。

人間のサラリーマン・暁人(あきと)×遊郭で働く囚われの烏天狗・翠蓮(すいれん)

の二人が妖怪専門の遊郭「かすみ楼」を舞台に織りなす、切なくも優しい人外もの&救済BL作品です。

大きな翼を持ちながら、遊郭に繋がれ、逃げることもせず妖怪たちに体を売っている翠蓮──。

ひょんなことから妖怪専門の遊郭を訪れることになった人間である暁人と、客と男娼として出会って互いに惹かれ合っていく様子はまぶしく、愛おしいです。

作者の朔ヒロ先生が妖怪好きというだけあって、細かなところの設定もしっかり作りこまれています。

妖怪専門の遊郭、

人間の客と妖の男娼、

という独自の世界観でありながら、丁寧な設定と描写のおかげでするすると読み手を物語世界に引き込む力と魅力があります。

個人的に「細かいところまで設定作りこまれててすごいな」「納得感ある!」と思った設定のひとつが、

『妖怪世界では人間の通貨(お金)は価値が低い』

という設定。

暁人が遊郭「かすみ楼」で位の高い翠蓮を指名するためにかかる料金は、人間界の通貨にして一晩で驚きの30万円

その理由は、人間のお金は妖怪世界では価値が低いから。ヒトに化けるのが好きな一部の妖(あやかし)しか使わないため、あまり需要がなく価値が高くないとのこと。

「言われてみれば確かにありそう~」という、細かいながらも納得の設定で読みながら作者様すごいなと思いました。

30万円という金額はごく普通のサラリーマン(かつ、肩代わりした借金返済が終わったばかり)である暁人にとっては簡単にねん出できる金額ではなく──。

そのため暁人は翠蓮との一晩を買うために奔走することになるのですが、そのあたりのエピソードも暁人から翠蓮への想いの強さを感じられてぐっときます。

こうした細かい設定や伏線がいくつもあって、それらがすべて意味のあるものとして作中で綺麗に繋がって回収されていくので読んでいて気持ちがいいほどです。

また妖怪世界が舞台ではありつつ、話の通じる妖や可愛らしい妖たちもいたりして序盤はほのぼのと読み進めるのですが、油断しているとふいにひりつくような妖たちの“怖さ”が見え隠れするのもまたこの作品の奥行きになっているなと感じます。

切ない男娼ものを読みたいという方や、救済BLがお好きな方、遊郭や人外ものが好きな方にもおすすめの作品です。

第1作目である「明烏夢恋唄」のほか、2作目の「羅城恋月夜」、3作目の「恋染龍雨衣」も同シリーズとして発売されています。

3作とも舞台は同じ「かすみ楼」。作品世界と設定を引き継ぎながらも、メインカップルたちは3作すべて異なるスピンオフ形式となっています。

「異国の男娼」桜井りょう

「お客さんのココ、凄く大きくて…素直だね」
長崎で二百年の歴史を誇る陰間茶屋・月光亭。弟の薬代を稼ぐため男娼になった葵は金にがめつく、客に冷たい“高嶺の花”。いまや月光亭が誇るナンバーワン男娼となっていた。西洋人の貿易商ロバート・スミスに買われた葵。初めて男娼を見て驚くスミスに「汚らわしい」と吐き捨てられ、蔑まれて――!? 長崎を舞台に花開く、究極の身分差ラブ。

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/557854/vol_no/001

西洋人の貿易商・ロバートスミス×陰間茶屋の人気男娼・葵

コミックス帯に『長崎を舞台に花開く究極の身分差ラブ』との煽り文句がある通り、陰間茶屋で客と男娼として出会った二人が織りなす時代もの身分差BLです。

時代は幕末。長崎の陰間茶屋で“高嶺の花”と人気の男娼・葵と、接待で連れてこられただけの西洋人の大貿易商・ロバートスミス。

男色厳禁の宗教を持つ文化圏からやってきたスミスは男娼を買うことには否定的で、最初に相手としてついた葵のことも拒絶する。

はじめは険悪だった二人が、徐々にお互いの人間性を知る中で惹かれ合っていく様子や結ばれてからのロバートから葵への溺愛っぷりが読んでいて楽しい作品です。

男娼ものならでは切なさはありつつも、お話のノリとしては現代ものの雰囲気があり重くなりすぎずに読めます

また、この「異国の男娼」は前半と後半で物語の舞台が変わるのも見どころのひとつ。

前半は陰間茶屋での客と男娼としての二人が、後半はロバートのもとへ身請けされてからの二人が描かれています。

男娼ものの作品の中でも、客と男娼として出会った二人が結ばれるまでを描いた作品は多数あれど、身請け後の生活まで描かれた作品は少ないのではないでしょうか。

幕末から明治までを描いているため、ロバートと葵を取り巻く環境も目まぐるしく変わっていきます。読み手としては「この先どう展開するんだろう」とわくわくしながら読みました。

ちなみに前半の陰間茶屋パートでは、男娼としてのエピソードも割とふんだんに描かれています。

まだ若い葵が“肥後ずいき”で店の者から仕込まれているシーンや、様々な客をとっているシーン。はたまた、男娼を買うことに乗り気でない(出会い当初の)ロバートの目の前でほかの男娼から抱かれるシーンなどなど。

なお、作者の桜井りょう先生が「史実とは異なる」とあとがきでも書いていらっしゃるとおり、舞台は幕末~明治の長崎となっていますが半分ファンタジーとして読むのがいいかなと思います。

時代物の男娼BLを読みたい身請け後の話も読みたい辛すぎるお話じゃないほうがいい、という方にもおおすすめの作品です。

攻めが男娼のBL漫画

攻めが男娼のBL漫画をご紹介いたします。

「なつめさんは開発(ひら)かれたい」マミタ

セックスが苦手なのが原因で、いつも恋人と破局してしまうなつめ。「日本一セックスが上手い男になって自分をフった元彼を見返してやる!」と決意する。スキル向上のためデリヘルで『コウ』という男を指名するが家にやってきたのは……!?

ギャップ持ちハウスキーパー×悩める理系男子の恋愛アジェンダ!

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/1140785/vol_no/001

昼はハウスキーパー、夜はデリヘルで働くコウ × 元カレを見返したい悩める理系男子なつめ

セックスが苦手なのが原因でいつも恋人と破局してしまうなつめをデリヘルで働くコウが開発する、マミタ先生の「なつめさんは開発(ひら)かれたい」。

タイトルからして興味を引かれますね。

「お前とヤッても気持ちよくないんだよ」

なんて台詞で元カレから振られてしまったなつめ。

そんな元カレの言葉を受けてなつめが立てた目標が

『日本一の床上手になってあいつをトロトロにして捨ててやる!!』

というもの。(なお、なつめは受け)

『プロに指導を乞おう!』と考えたなつめが男性の人気デリヘルキャスト「コウ」を頼んだところ、やってきたのは一年前からハウスキーパーとしてお世話になっていた「澤谷くん」で──?! という。

なつめに寄り添いセックスを教えてくれる“プロ”のスパダリ感あふれる優しいコウも、初心で可愛らしいなつめも二人ともとても魅力的です。

開発モノだけあって、最中シーンも多い&甘くて最高。

慣れた男娼攻めにトロトロにされる受けが読みたい方、仕事だったはずの攻めがいつの間にか受けにハマる作品が好きな方にもおすすめです。

「羅城恋月夜」朔ヒロ

「鬼に興味がおありとは、変わった陰陽師どのだ」京都に住む陰陽師・紺は異形や異界に夢中になるあまり、周囲から浮いていた。結界を修復する仕事の依頼を受け、妖怪専門の「遊郭」へ向かう途中で出会ったのは、四本角の美しい鬼・茨木という元男娼で……?

【元男娼の茨木童子×妖怪オタクの陰陽師】が織り成す、人外和風ファンタジーBL。

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/20034855/vol_no/001

上記でご紹介した「明烏夢恋唄」と同じ世界線での別カップルを描いた、朔ヒロ先生の「羅城恋月夜」。

「明烏夢恋唄」では受けが男娼でしたが、「羅城恋月夜」では攻めが元男娼、受けが人間の陰陽師です。

元男娼の強く美しい鬼・茨木 × 妖怪オタクの大学生陰陽師・紺

の二人が織りなす、切なくも温かい人外もの&救済BL。

妖と人間の恋を描いている点は前作「明烏夢恋唄」と同じですが、シリーズ2作目の「羅城恋月夜」は人間側も陰陽師という妖と関係の深い人間だけあって、より妖怪側の世界がディープに描かれています。

ある過去を持ち、“とあるもの”を見つけるためにかすみ楼で男娼をしていた茨木。現在は男娼を引退し、かすみ楼の用心棒をしているもののいまだに探していたものは見つけ出せずにいる。

そんななか陰陽師として仕事でかすみ楼を訪れた紺と出会い──、というお話。

人間でありながら価値観は妖怪に近い陰陽師の紺が絶妙ないいキャラクターでした。

茨木と紺、途中までどちらが受けでどちらが攻めになるのか、どちらもありそうな絶妙な塩梅で物語が進行していきそわそわしながら読んだのですが、結果的に茨木×紺でした。

(最中シーンでどちらが抱くのか、役割について話すシーンも描かれています)

茨木×紺だったらいいな~と思って読んでいたのでガッツポーズでした。

攻めが男娼の作品を読みたい切ない人外ものが読みたいという方にもおすすめの作品です。

以前、『BL作品で左右の役割分担が初めからの暗黙の了解でなく、話し合って決める、もしくはじゃんけんなどで決めるカップルと決める過程描写がものすごく大好き!』という方のエピソードを何かで見かけたことがあったのですが。そういう方にもおすすめと言えるかもしれません(笑)

同シリーズの第3弾として「恋染龍雨衣(こいそめりゅうあめごろも)」も発売されています。

描かれるメインカップルもタイトルもそれぞれの巻で異なるためか1巻、2巻・・といった表記ではありませんが、タイトルはすべて

  • 漢字五文字
  • 『恋』の文字が入っている

で統一されています。

「お前は今日からおれのものだ。よく仕えよ」

龍神の息子・天玻瑠灘命は、人間の妻を亡くし我を忘れて嵐を起こす父をなだめるため、母にそっくりな遊女を借りに妖怪専門の遊郭・かすみ楼を訪れていた。その帰り、妖怪に襲われて今にも死にそうな人間・地架と出会う。霊感ゼロで妖怪の姿すら見えないのに、想い人を助けるため幽世までやってきた地架のことが気になった玻瑠灘は彼を眷属にするが――。主従関係なのに、まるでケンカップル!?恋に破れた一途な青年と気高き龍の子が紡ぐ、人外和風ファンタジーBL。

引用:https://booklive.jp/product/index/title_id/20054629/vol_no/001

シリーズ第3弾となる「恋染龍雨衣」では、人間の母と龍神の父を持つ息子・天玻瑠灘命と、人間でありながら天玻瑠灘命の眷属となった地架。

主従関係でありながらケンカップルのような二人の恋模様が描かれています。

遊郭やデリヘルで働く男娼が登場するBL漫画をご紹介しました。

どれも魅力的な作品ばかりですので、気になる作品があればぜひ読んでみてください。

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