※本ページはプロモーションが含まれています。
日本以外の実在の国、あるいは架空の国を舞台にした異国BL。
日本とは異なる風俗や習慣、キャラクターたちの服装や文化など紙面からあふれる異国情緒に日常を忘れて没入することができます。
本記事ではそんな日本以外の異国、海外を舞台にしたおすすめBL漫画をご紹介いたします。
「シャングリラの鳥」座裏屋蘭丸
ルールはイかせないこと挿入しないことそして、絶対に恋に堕ちないこと──。性を謳歌する男娼達の楽園で、試情夫として雇われた訳ありノンケのアポロ。試情夫とは、男娼達を愛で、客を取る前の心身をほぐして昂ぶらせる疑似愛人役のこと。教育係の男娼フィーに仕込まれることになるが……。
https://booklive.jp/product/index/title_id/607175/vol_no/001
試情夫(疑似愛人役)として娼館に雇われたノンケ × 性に奔放な美貌の売れっ子男娼
客も男娼も性を謳歌する異国の楽園・娼館『シャングリラ』を舞台に、男娼たちの疑似愛人役である“試情夫”として雇われたノンケのアポロと、そんなアポロの“教育係”となった男娼のフィー。
訳ありな二人が“楽園”で出会い、お互いの存在がお互いに変化をもたらしていく様子を繊細かつ艶やかに描いた座裏屋蘭丸先生の「シャングリラの鳥」。
これがもう!! めっちゃくちゃに素晴らしい作品なのです!!
島の美しい夕暮れ、風をはらんでふくらむカーテン、抜けるような青空、夜の闇・・
行ったことはないはずなのに、読んでいるとありありと島の空気を感じることができます。
正直なところ1巻の表紙から中身を想像できず、長らく未読だったのですが3巻が発売されたタイミングで各所のランキングに入っているのを見て、軽い気持ちで読んでみたところ作品のあまりの素晴らしさにすっかり心奪われてしまいました。
2024年2月現在、3巻まで発売されています。
(個人的に2巻以降の表紙がとても好きです)
作中の哲学的な台詞や、美しい風景と魅力的な登場人物たち、明かされるフィーの壮絶な過去に、フィーの人となりを知るほどにフィーにだけ特別な感情を抱き始めたノンケのアポロ。
読み応えがありすぎて、読みだしたら止まらないです。
3巻まで一気読みして作品世界に思う存分、没入することができました。
仕事上の『教育』のため最初はフィー専属の試情夫として『仕事』をしていたノンケのアポロですが、いつまでも“フィーとだけ”とはいかないのが切ないところ。フィーと肌を合わせることに馴染みはじめ、距離も近くなってきたころにフィー専属を解かれます。
ほかの男娼たちの相手もすることになってからのアポロとフィー、それぞれの描写がたまりません。
夜明けに至るまでの闇が濃いほどにやがて差す光がまぶしく愛おしい──。そんな夜明けの腐女子派閥の私には特に刺さりまくりました。
(まだ完結していないので最後に光が差すのかは分かりませんが、差すと信じています…!)
この先4巻以降も楽しみな、おすすめBL漫画です。
同じ座裏屋蘭丸先生の作品で「リカー&シガレット」もまた、異国を舞台にしたBL漫画です。
お向かい同士で店を構える酒屋のテオとタバコ屋のカミロ。二人は幼馴染みだが、カミロが自分に特別な想いを寄せていることをテオは知っていた。テオもカミロを意識していたが、それが恋愛感情からくるものなのかどうかわからずにいた。そんな時、カミロに「お試しでいいから付き合ってみない?」と提案され、迷いながらもテオは受け入れる。その後、情熱的なキスをされたり優しく愛撫されたり、今までと違う雄の顔を見せるカミロにテオは…?
https://booklive.jp/product/index/title_id/523192/vol_no/001
モテる黒髪美形の幼なじみタバコ屋のカミロ × 金髪褐色肌の酒屋のテオ
モテまくりながらも幼なじみのテオに想いを寄せるカミロと、そんなカミロから想いを寄せられていると知りつつ戸惑ったまま踏み出せないテオ。
甘くて優しいスパダリ攻めに体ごと口説き落とされる幼なじみがたまりません。
「ララの結婚」ためこう
今日からお前はオレの嫁だよ
https://booklive.jp/product/index/title_id/556305/vol_no/001
約束されていた富豪との婚儀の直前、双子の妹・ララは好いた男と村を離れた。ラムダンはララを無事に逃がすため、ララのふりをして花嫁に成り代わる。適当なところで富豪の家から抜け出すつもりだったラムダンだが、婚儀の初夜、媚薬で自由にならない身体を仮の夫となったウルジに激しく犯され、翻弄されてしまい――?
異国の嫁入り奇譚、1巻コミックス描き下ろしは終わらない初夜のお話。
富豪の跡取り息子・ウルジ × 妹と村のために身代わりの花嫁となったラムダン
が織りなす、異国を舞台にした嫁入りBLです。
タイトル「ララの結婚」にある“ララ”とは、主人公ラムダンの双子の妹の名前。
ラムダン本人や周囲も、嫁に欲しいと望まれたのは妹のララで、そのララが別の男と駆け落ちしたために花嫁衣装に身を包んで婚儀に出ることになったラムダンはララの代わりだと思っていますが、実のところウルジが最初から望んでいたのは兄のラムダンのほうだった──、という。
一途系執着攻めの見本のような男です、ウルジ。
子どものころに一目ぼれしたラムダンを手に入れるため、家の権力や周囲の人間など使えるものはすべて使い、なかば無理やり嫁に迎えるというとんでもな方法で恋を実らせる。(執着攻めとしては)素晴らしいですね。
物語の冒頭からさっそく、婚儀の初夜で無理やり・・という(最高)シーンからスタート。
「今日からお前はオレの嫁だよ」
と迫るウルジ。怖い。だがそこがいい。笑
“嫁”であるラムダンが勝気な性格なのも好きなポイント。
ちなみに2巻の表紙で花嫁(ラムダン)にまっすぐな目を向ける黒髪イケメンが攻めのウルジです。
「ララの結婚」は2024年2月現在、6巻まで発売される人気シリーズとなっています。
個人的には当て馬展開大好きなので、5巻から登場した貿易船の長・アウラとラムダンの今後も楽しみでわくわくしております。
キャラクターたちが身にまとう衣装や装飾品も異国情緒あふれていて実に魅力的。
一夫多妻制や跡取り問題、途中で新たに登場してくる新キャラクターなどなど。
読み手を惹きこむ展開が盛りだくさんな、おすすめ異国BL漫画です。
「スイートハート・トリガー」ニャンニャ
根暗なゲイの大学生・コールは、隣人・アレックスに片想い中。
https://booklive.jp/product/index/title_id/398812/vol_no/001
女子にモテまくるアレックスを、コールは遠くから見つめ自慰に耽るだけの日々だった。
ある時、ひょんなことからアレックスとの距離が縮まり舞い上がるコール。
アレックスが参加するコスプレパーティーに乗り込み、勢い余って想いを告白するが───モテ慣れたアレックスに軽く受け流されてしまう。
傷ついたコールは、アレックスに愛情と裏腹の怒りを抱き始め…。
みんなの人気者でモテまくるノンケイケメン・アレックス×根暗なこじらせゲイ大学生・コール
現代アメリカを舞台に繰り広げられる学生カーストトップと最底辺二人による異国&格差BL。
学生カーストのトップと最底辺という、対極的な場所にいたはずの二人の関係がどうなっていくのか──、というのが見どころ。
作者のニャンニャ先生も海外の方ということで、日本国内を舞台としたBLとはまた違った空気感が味わえます。
作中のキャラ同士のささいな台詞のやりとりや、描かれるエピソードからもアメリカを感じられます。
アレックスの見事なまでの陽キャっぷりも、ニコールのこじらせまくった陰キャっぷりも、それぞれのキャラの人物造形が素晴らしく、心理描写も繊細で読み手を惹きこむパワーを持った作品です。
「スイートハート・トリガー」は全3巻で完結しています。
完結巻となる3巻には『通常版』と、電子限定50P有償小冊子が付く『特別版』の2種類があります。
特別版のほうは50ページ多く読めるぶん通常版に比べるとお値段が少し高くなっていますが、完結までコールとアレックスを見守ってきた読者の方にはこちらの特別版、おすすめです。
個人的に特に、精子提供問題・同性カップルの子ども問題などが描かれたこの最終巻となる3巻がシリーズで最も好きです。ぐっと胸に刺さった巻でした。
「夜明けの唄」ユノイチカ
圧倒的な筆力をたずさえた、
新鋭・ユノイチカのデビューコミックス!「ずっと貴方のそばにいます」
「…残酷なガキだ」黒い海からくる化け物と闘うたび、
命が蝕まれてゆく戦巫子のエルヴァ。それを知った少年アルトは憤り、
エルヴァが救われる術を探しながら、
そばにいることを誓う。そうして8年――。
アルトは精悍な青年へと成長した。
ともに過ごす日々で降りつもった恋心を、
そっと胸にしまったまま…。一方、数年の命と思われたエルヴァは、
何故かアルトと過ごすうちに
回復の兆しをみせていて…?健気に恋する忠犬ワンコと、
https://booklive.jp/product/index/title_id/992171/vol_no/001
無愛想な愛し下手が紡ぐ
ファンタジー・救済ロマンス、第1巻。
健気に恋する年下忠犬ワンコ・アルト×命が蝕まれてゆく戦巫子・エルヴァ
の二人が織りなす物語。
あらすじに『ファンタジー・救済ロマンス』とある通り、日本ではない架空の異国を舞台にしたファンタジーBLとなっています。
ほかにない独自の設定がで、とにかく先の展開が読めない…!
謎が謎を呼ぶ状態で、そのぶん一度読み始めると夢中になって読んでしまいます。
作者のユノイチカ先生はこの「夜明けの唄」が商業BLデビュー作ということですが、「夜明けの唄」1巻は『このBLがやばい!2022年度版』のコミックランキング第2位にも選ばれ話題となりました。
ほの暗さもある物語ではありますが、攻めのアルトに闇&病み感がほとんどなく光属性の執着攻めなので作品全体が暗くなりすぎない絶妙なバランスとなっています。
「夜明けの唄」は2024年4月現在、5巻まで発売されています。
「運命の王子の運命じゃない花嫁」梅田みそ
【偽りの結婚なのに、溺愛される。】
貧しい故郷の発展に奮闘する商人・蘇芳は、ある日突然村に訪れた国の王子・イハから「比翼」と呼ばれる運命の相手だと告げられる。花嫁として強引に都へ連れていかれるも、これは村を救うチャンスだと考え、イハに気に入られるように振る舞う蘇芳。しかし夜伽まで求められてしまい、経験したことのない快感に抗えなくて──!?
https://booklive.jp/product/index/title_id/1303762/vol_no/001
一途な年下王子・イハ × 貧しい故郷のために奮闘するちゃっかり者商人・蘇芳
王子と王子に見初められた(?)年上の美青年商人の二人が織りなす、架空の異国を舞台にした異国&格差溺愛BLです。
冒頭シーンの、まだ幼い頃の王子・イハと少年時代の蘇芳の身長差に年の差を感じ、そんな幼かったイハが蘇芳を伴侶とするために周りを黙らせられるほどの力をつけるまで、蘇芳を一途に想い続けてきたのだと思うときゅんとします。
また、溺愛される年上の蘇芳が年下王子に一方的に振り回されるのではなく、清楚で可憐な表の顔と打算的な裏の顔を使い分けるお金にシビアなちゃっかり者なのも魅力的。
そしてただのちゃっかり者なのかと思えば、実は地主の家に生まれた人間として貧しい故郷の人々の生活を守るために奮闘していてお金を必要としているという一面も。
王子であるイハもまた、クールかと思えば蘇芳に対しては必死だったり、時折可愛らしかったりと年下攻めならではの魅力があります。
数年ぶりの再会で突然イハから「我が妻に」と乞われ、恋愛感情はなかったものの故郷への金銭的援助を約束され結婚を承諾した蘇芳。
最初はお金のためだったはずなのに、イハと接するうちに徐々に変化していく蘇芳の心境と近づいていく二人の距離が見どころです。
(距離がまっったく縮まっていない結婚初夜に命じられた夜伽もこれまた見どころ…!)
異国BLがお好きな方はもちろん、地位のある年下攻めが年上受けを溺愛するのが好きな方にもおすすめの作品です。
日本以外の異国、海外を舞台にしたBLをご紹介してきました。
どれもおすすめの作品ばかりですので、気になる作品があればぜひ読んでみてください。