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最初は遊びのつもりだったのに・・
片思い相手に本当の気持ちを隠して・・
最初は気持ちがなかったのに無理やりに・・
などなど、恋人でない二人が先に身体の関係を持って始まる恋模様。
BLの中でも人気ジャンルですよね。
本記事では、最初は身体の関係だけだった二人の仲が進展していく様が描かれたおすすめBL漫画をご紹介いたします。
セフレ(?)関係から始まる恋
恋人ではないものの、お互いの合意の上でのセフレ(?)関係から始まるBL作品をご紹介。
「そんなに言うなら抱いてやる」にやま
ワンナイトを愛する罪な男×美形ナルシスト王子、体は素直なシーソーラブ!
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/218825/
昼は冴えないヒラ社員。けれど夜になれば、視線ひとつで腰を砕く男たらし。2つの顔を使い分け、裏川忍、タチ人生を謳歌中!
…だったのだ。馴染みのゲイバーに、いけ好かない営業部のナルシスト王子、表屋ヒカルが来るまでは。入り浸るヒカルのせいで夜遊び出来ない日々は続き、自分のオアシスを取り戻すため、ついに忍は決意した。
「…待ってたろ? 俺に声かけられるの」
――後悔するぐらい、溺れさせてやると。
表紙のデザインがかなり印象的ですよね。
1巻はタバコを持った攻めの裏川忍のアップ、2巻は(おそらく忍に壁ドンされているのだろう)受けの表屋ヒカルのアップになっていて、二冊で対になっているのもおしゃれ。
向かい合うお互いから見えている表情が表紙の顔なんだな~と。
1巻のコミックス帯には『にやま史上一番、罪な男。』の文字が。
確かに表紙からも伝わるとおり、“夜の顔”のほうの忍は色気たっぷりでかっこよく、モテるのも納得の罪な男なのです。
にやま先生といえば、電子コミック大賞BL部門も受賞している「僕のおまわりさん」が有名かと思いますが、こちらの「そんなに言うなら抱いてやる」もまたまったく別の良さがあります。
ワンナイトを愛する罪な男・忍×美形ナルシスト王子・ヒカル
の二人による、身体から始まる恋。
夜のバーで出会った忍が同僚の裏川と同一人物であると気づかないヒカル。
自分に興味を示さない忍を落としたくて躍起になるヒカルと、正体がバレたら面倒だとヒカルを避けていたものの一向にめげない姿に「そんなに言うなら抱いてやるよ」となる忍。
初めは恋愛感情でないままお互いに近づいたはずの二人が、徐々に相手の魅力に絡めとられていく様がたまりません。
にやま先生の綺麗な絵柄で最中シーンもたっぷりあります。
忍の筋肉質かつ肉感的な体型は色気のかたまりですし、ヒカルは美形設定も納得の美しさです。
コミカルさと切なさのバランスが良く、笑えたと思ったら胸がきゅっとする切ないモノローグが差し挟まれたり。
正体を明かさないまま身体の関係が先行した二人がどうなっていくのか──。
読み応えのあるおすすめの作品です。
「そんなに言うなら抱いてやる」は2024年2月現在、2巻まで発売されています。
「灰かぶりコンプレックス」木下けい子
恋人がいない歴=年齢の智紀は、
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/166050/
SNSで出会った「ミチルさん」に恋をしていた。
優しくて、教養があって、ハンサムで、
思いやりがある、ミチルさん(まだ会ったことはない)
そんなある日、街でミチルさんを見かけた智紀は、
一生分の勇気をふりしぼって声をかけた!
そして、デートをすることになったのだけど……
かっこいいしスマートだけれど、なんだか意地悪で!?
腹黒王子×ど根性姫のラブストーリー開幕★
美形の腹黒王子・直純(なおずみ)×純朴ど根性一般ピープル・智紀(ともき)
の二人が織りなす、セフレから始まる純愛系BL。
タイトルは「シンデレラコンプレックス」をもじったであろう「灰かぶりコンプレックス」。
ちなみに「シンデレラコンプレックス」とは、童話「シンデレラ」のように理想の男性が現れて幸福にしてくれるのを待つ心理を指す言葉なんだそう。
シンデレラコンプレックス(英: Cinderella complex)は、男性に高い理想を追い求め続ける、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称。童話『シンデレラ』のように、女は今日もなお、外からくる何かが自分の人生を変えてくれるのを待ち続けている、としてこう名付けられた。
引用:Wikipedia『シンデレラコンプレックス』
読み始めこそ、美形でお金持ちで甘い言葉をくれる直純こそが王子様で、ひょんなことからその王子に気に入られセフレとなった智紀が姫ポジションなのかと思うのですが──。
読み進めるうちにどうやら違うぞ、となっていくのが面白いところ。
セフレの扱いをされながらも「それでもいい」と直純を慕う智紀は健気で可愛らしいのですが、健気なだけでなく謎のガッツと根性があり、それでいて純朴というスルメのような味わいのキャラクター。
対する直純は、スパダリの言動をしながらもだんだんと(本気の恋はしたことがない)恋愛初心者っぷりやズレっぷりが垣間見えてきて、なんだか可愛く思えてくる不思議。
自分を幸せにしてくれる“王子様”を待っていたのはどっちだったのか──。
誰が、誰の王子様だったのか──。
智紀に本気か冗談か分からないちょっかいを出し続ける直純の友人・ミチル(男)や、智紀と同郷の幼なじみでありかつ直純の秘書でもあるカナちゃん(男)といった二人の周囲を取りまくキャラクターたちもまた、いいスパイスになっています。
「灰かぶりコンプレックス」は全6巻で完結しています。
「体感予報」鯛野ニッケ
「明日は晴れなので、この男は俺を抱くだろう」
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/316224/
人気上昇中のイケメン気象予報士・瀬ヶ崎(せがさき)の正体は、とんでもない暴君だ。崖っぷちエロ漫画家の葉(よう)はそのことをよく知っている。何故なら瀬ヶ崎と一緒に住んでいて、彼のために料理やら掃除やらをしているから! それもその筈、衣食住を保証してもらう代わりに『瀬ヶ崎の言うことを全部聞く』という契約を結んでいるからで――?
人気イケメン気象予報士・瀬ヶ崎(せがさき)×売れない漫画家・葉(よう)
の二人が織りなす物語。
こちらの「体感予報」は、まだ単行本化がされていない頃にTwitterでよく広告を見かけていて、冒頭を試し読みしたところ続きが気になって気になって…!
単行本化でまとめて読めるのを楽しみにしていた作品でした。
『晴れの前日だけ受けを抱くイケメン気象予報士』の設定がどうにも謎で、うまいこと読み手の興味をそそりますよね。
なんで晴れの日の前だけなの?
二人はどういう関係なの? という。
二人の関係はというと、大学時代の先輩後輩(攻めの瀬ヶ崎が先輩、受けの葉が後輩)。
漫画を描き続けたい、でも食べていけないから就職しないと──、と進路を迷っていた葉に
「衣食住の金は保証してやるから俺んとこに来い
そこそこ高給取りになる予定だから
その代わり 俺の言うこと全部聞け」
綺麗な顔でそう言って、葉を囲った瀬ヶ崎。
奴隷契約だ、なんて思いながらも瀬ヶ崎の提案を飲んだ葉。
同居後は料理や家事のほか体の関係も持つようになり、それも晴れの前日だけ抱かれるという謎ルール付き。
瀬ヶ崎の気持ちは? ルールの理由は? と読み始めたらページをめくる手が止まらない、読み進めたくなる要素盛りだくさんの作品です。
読み進めるうちに、なんで晴れの前日だけだったのか、瀬ヶ崎が葉に執着した理由なども判明していきます。
身体先行BLがお好きな方はもちろん、執着攻めや綺麗な顔で実は腹黒な攻めが好きという方にもおすすめです。
「失恋ジャンキー」鷹
あ~ぁ… これが本当のセックスならいいのになぁ……。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/243764/
親友の龍次郎(りゅうじろう)にこっそり片想いをしている彗太(けいた)は、彼の面影を追い求め、今日もノンケに恋をする。
毎回上手くいかずに終わってしまうが、失恋の傷を癒やしてくれるのもまた龍次郎。
しかも、傷心中の彗太を恋人のように抱くという方法で…!!
高校時代、クラスで浮いていた彗太を唯一気にかけてくれた龍次郎はたしかに超イイ奴だけど――その気がねぇなら、そんなに優しくすんな!!!!
親友の龍次郎(りゅうじろう)に片思いしながらも、龍次郎が自分を好きになることはないと諦め、龍次郎の面影を求めて別のノンケ男性と付き合っては振られてを繰り返している彗太(けいた)。
友人として付き合いが続いている龍次郎は、彗太が失恋するたびに「さみしい」と言えば抱いてくれる。
きっかけは彗太が失恋したときに酔いに任せて「さみしい… 誰かとえっちしないと死んじゃうかも…」と龍次郎にねだったこと。
意外にも龍次郎は「しょうがねぇな」と応じてくれて。それから龍次郎の代わりの男に失恋しては本物の龍次郎に抱いてもらうこと、早3回目──?!という。
だからタイトルが「失恋ジャンキー」なんですね。
ジャンキー(junkie) の意味・使い方
麻薬中毒患者。転じて、何かに夢中になっている人。
引用:goo辞書『「ジャンキー」の意味』
彗太にとっては
失恋=龍次郎が抱いてくれる
となれば、彗太が“失恋”中毒になるのも仕方がない。
ほかの男に失恋した彗太を抱いている最中に顔をのぞきこみながら
「泣いてる?」
「まださみしい?」
なんて優しく気遣ってくる龍次郎は罪な男です。
そりゃあ彗太が「ノンケのくせに~~好きになってくんねぇくせに~~!!」なんて心の中で悪態つくのも納得というもの。
親友という関係のまま身体の関係を持つようになった二人がどうなっていくのかが見どころ。
表紙やあらすじからはシリアスな雰囲気が漂っていますが、実際はポップなコメディノリの多いラブコメ色が強めの作品です。
「ところで今は何番目でしょうか。」田中森よこた
こんなにもかわいい健気受け、好きにならずにはいられない!!!
チャラ系くずな遊び人×恋愛経験値0の泣き虫大学生
思わず応援したくなるピュアきゅんハートフルラブれんげは大学構内で有名な、遊び人の同級生・史郎(しろう)に声をかける。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/179296/
あっと言う間に、友達になれたのはいいけれど、
大学デビューの世間知らずボーイにとってパリピの世界は分からないことだらけ…
挙句、手慣れた史郎の言動にれんげはドキドキさせられっぱなしで…!?
『ゆっくり五数えてみ そのあいだにちょっとずつ挿れるから』
チャラ系くずな遊び人・史郎(しろう)×恋愛経験値ゼロなのに遊び慣れたふりをする健気受け・れんげ
という、チャラくず攻めと健気受けによる体から始まる恋。
男女関係なく食いまくるチャラ系くずの史郎に恋したれんげは、遊び慣れているふりをして史郎に近づき、
「いつもみんなとしてること おれともしてよ」
と誘う。「……あーいいよ」と軽く返した史郎に着いて行ったら、辿り着いたのはホテルで──!?という。1話目から美味しくいただかれて、めでたく(?)体の関係がスタートします。
天然あほゆるなれんげが可愛くて、そんなれんげにいつの間にかハマっていく史郎の変化がたまりません。
『史郎くんのたったひとりじゃなくていい
いっぱいいる中のひとりでいいから
ぼくも史郎くんの恋人になりたい』
そんなことを考えるれんげが健気でいじらしくて。
タイトルの「ところで今は何番目でしょうか。」の意味が分かって胸がきゅうっとします。
果たしてれんげは史郎の何番目になれたのか──?
身体先行BLがお好きな方はもちろん、健気受けやくず攻めが受けにドハマりしていく系がお好きな方にもおすすめの作品です。
続巻となる「史郎くんのいちばんめ。」も発売されています。
(続巻のタイトルがすでにある種のネタバレですね。笑)
溺愛攻めがお好きな方にもおすすめです。
無理やりの体の関係から始まる恋
攻めから受けへ、無理やりの関係から始まるBL作品をご紹介。
「ドラッグレス・セックス 辰見と戌井」エンゾウ
ヤリチンの辰見(たつみ)はフェロモン症の罹患者にも関わらず、抑制剤を飲まずに校内の女とヤリまくる日々を送っていたが、根暗なクラスメイト・戌井(いぬい)が自分のフェロモンに反応していることを知り、興味本位で戌井を誘惑するも逆にメチャクチャに犯されてしまった。(「ドラッグレス・セックス」より)
戌井の強引な押しに負けて付き合い始める二人だが…
前作に読み切りで登場した辰見&戌井のその後を描いた待望のシリーズ続刊!!
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/163222/
フェロモン症パンデミック再び!!! 絶倫一途なオタク男子×元ヤリチンツンデレ流され系不幸なハプニングから真実の愛は生まれる――?
あらすじにもある通り、前作となる「ドラッグレス・セックス」に読み切りとして掲載されていた辰見(たつみ)と戌井(いぬい)の物語が単独で描かれているスピンオフ作品「ドラッグレス・セックス 辰見と戌井」。
『フェロモン症』という設定自体を理解していれば、「ドラッグレス・セックス 辰見と戌井」からでも楽しめます。
罹患すると性別を問わず患者自身に好意を持つ者に対して性的興奮を誘発させる原因不明のアレルギー「フェロモン症」。
引用:renta(レンタ)「ドラッグレス・セックス」あらすじ
その症状は相手に対する好意の強さに比例する。
二人の始まりなどしっかり把握して読みたいという方は、前作の「ドラッグレス・セックス」もぜひ。
『フェロモン症』という設定が新しく、その設定を活かして最中シーンがかなり多い&濃厚です。
初めは、攻めの戌井から受けの辰見への一方的な好意と執着で無理やり始まった関係。
ちなみに大人しめの黒髪が攻めの戌井、明るい髪色で柄悪めのイケメンが受けの辰見です。
(体の関係があることを知っているクラスメイトたちには、受け攻め逆だと勘違いされていた見た目と性格の二人)
こちらの「ドラッグレス・セックス 辰見と戌井」、電子書籍サービスサイトなど各所で口コミ評価が良かったのでずっと気になってはいた作品でした。
完結したということを知り読んでみたのですが、軽い気持ちで読み始めたらあっという間に最終巻の3巻まで買って読んでしまいました(笑)
受けの辰見があのビジュアルと性格で、最中どろっどろになります。いや~、エンゾウ先生素晴らしい。
戌井も社会人になる頃にはすっかり、こざっぱりしてきてビジュ良い大人に。
フェロモンの影響で暴走して無理やりの身体の関係から始まったものの、徐々に辰見の気持ちが動いていく様子がしっかり描かれています。
高校時代に身体先行で始まった二人がその後、二十代、三十代と年を重ねていく様子も見守ることができます。
読後は、読み始めがウソのように温かい気持ちになれます。
身体先行BLがお好きな方はもちろん、受けを溺愛する攻めが好きな方、ヤンキー受けがお好きな方にもおすすめの作品です。
「ドラッグレス・セックス 辰見と戌井」は全3巻で完結しています。
※辰見と戌井編は全3巻ではありますが1巻、2巻、3巻の表記ではなく、無印の「辰見と戌井」が1巻、そのあとに上巻と下巻が発売されており、これらが2巻と3巻にあたります。
- ドラッグレス・セックス 辰見と戌井
- ドラッグレス・セックス 辰見と戌井(上)
- ドラッグレス・セックス 辰見と戌井(下)
「酷くしないで」ねこ田米蔵
「秘密を守る代わりにズボンを脱げよ」
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/39665/
出来心のカンニングを、真矢に見られた眠傘。沈黙をカサに真矢は色々求めてくるけれど……。ガリ勉・眠傘と遊び人・真矢のえっちで、焦れったくて、純情な恋★
スクールカースト最上位の遊び人・真矢×冴えないガリ勉ぼっち・眠傘
という、同じ高校にいながら正反対の世界に生きていた二人が出会い、恋に発展していく格差BL。
カンニングをネタに眠傘を脅して、無理やり校内で関係を持った真矢。
初めてなのに無理やりかつ校内かつ外、というハードモードで、冷静に考えると眠傘不憫すぎるし真矢は無茶しすぎなのですが・・
(ちゃんと巻数が進んでいくうちにそのあたりにも触れられ、真矢の心からの後悔と反省も描かれています)
始まりは攻めの真矢が眠傘を脅しての強引な体の関係からだったものの、二人の関係は続いていき、ゆっくり真矢に慣らされ篭絡されていく眠傘がたまりません。
そして、真矢ばかりが一方的に眠傘を振り回す立ち位置かと思えば、実際は眠傘にハマった真矢が無自覚な眠傘にぶんぶん振り回されるという──。
攻めが受けを溺愛する作品がお好きな方、格差BLがお好きな方にもおすすめの作品です。
「酷くしないで」は2024年2月現在、11巻まで発売される人気シリーズとなっており、相思相愛になるまでと、両思いになったあとのあれこれをじっくりと読むことができます。
すれ違う切なさや、想いが通じ合う甘々も、両方を楽しめる読み応えある作品です。
真矢の家庭教師である小鳥遊彰がメインのスピンオフ「酷くしないで 小鳥遊彰編」や、単行本未収録作をまとめた電子限定の「酷くしないでplus+」も発売されています。
本編を読んで気になった方はこちらもぜひ。
「鬼と天国」原作:阿賀直己 作画:お吉川京子
高校勤務の青鬼は、最低限しかやる気を出さない省エネ教師。
先輩教師にどやされ、なかなか教室に来ない生徒の様子見のために向かった“保健室”で初めてまともに話した、どうにも掴めない養護教諭・天獄。
熱心な教師を演じる青鬼の本性をあっさり見破って、にっこり笑顔。この出来事で天獄のことが苦手だと再認識したはずなのに、「赴任してきてからずうっと見てた」とカミングアウト。
更に青鬼のことを“純情”だと言って、いきなりくちづけをされて――?変態系ぶっこわれ保健医×くたびれ純情教師、臆病な青鬼を待ち受けるのは天国か地獄か?
https://booklive.jp/product/index/title_id/566822/vol_no/001
上下巻で同時発売された「鬼と天国」。
ハイスペック変態ぶっこわれ系アラサー保険医・天獄×くたびれアラフォー教師・青鬼
の大人な二人が織りなす物語。
タイトルの“鬼”と“天国”は、二人の名前ですね。
※ちなみに名前に“鬼”と入っていたりしますが、青鬼と天獄は二人とも普通の人間です。人外もののお話ではありません。
幼い頃のトラウマが今も残る青鬼(あおき)と、ハイスペックだけど中身はぶっ飛び気味の保険医・天獄(てんごく)。
青鬼に興味を持った天獄の一方的な押しの強さで、半ば無理やり校内で関係を持った二人。
初めは相手への軽い興味や快楽といった、恋愛感情とは別の感情から体を重ねていた二人が、徐々にお互いを知り深く惹かれていく様とその描かれ方が見事です。
心理描写が丁寧なので、読めば読むほどに引き込まれます。
口コミでも、「下巻がさらに良かった」「上巻の時点ではそこまでと思ったけど、下巻まで読むと印象が全然違う。最高」などの声がありましたが同感です。
上巻だけでなく、下巻まで読んでこそ素晴らしさが伝わる作品だと思います。
上下巻が期間を空けてでなく、同時発売されたのも納得。
下巻では二人の心境の変化や、青鬼と天獄が今の性格にいたった背景、家庭環境、お互いへの気持ちなどがしっかりと描かれています。
「鬼と天獄」、ぜひ下巻まで読んでほしい作品です。
上下巻で一度完結した「鬼と天国」ですが、続巻として「鬼と天国 再」が発売されました。
こちらの「再」がまた素晴らしいので、気になる方はぜひ。
「ララの結婚」ためこう
今日からお前はオレの嫁だよ
https://booklive.jp/product/index/title_id/556305/vol_no/001
約束されていた富豪との婚儀の直前、双子の妹・ララは好いた男と村を離れた。ラムダンはララを無事に逃がすため、ララのふりをして花嫁に成り代わる。適当なところで富豪の家から抜け出すつもりだったラムダンだが、婚儀の初夜、媚薬で自由にならない身体を仮の夫となったウルジに激しく犯され、翻弄されてしまい――?
富豪の跡取り息子・ウルジ×妹と村のために花嫁となったラムダン
の二人が織りなす、異国もの嫁入りBL。
子どものころに一目ぼれした相手(男)を手に入れるため、家の権力や周囲の人間など使えるものはすべて使い、なかば無理やり嫁に迎えるというとんでもな方法で恋を実らせる一途系執着攻めが登場する作品。
物語の冒頭からさっそく、婚儀の初夜で無理やり・・というシーンからスタート。
「今日からお前はオレの嫁だよ」
と迫るウルジの執着攻めっぷりが素晴らしい。
ラムダンが一方的にいいようにされる気弱な性格でなく、反撃に出る勝気な性格なのもまた良いのです。
散々抱かれたあとに自分からキスをねだって油断させたところへウルジの首を絞めようとしてみたりするラムダン、好きです。黙っていると超美人、動いてしゃべると…というギャップも良い。
ちなみに1巻の表紙に描かれているのがラムダンで、2巻の表紙がウルジです。
読み進めるうちに、ウルジからラムダンへの想いが幼い頃から抱き続けた一途で深い愛情と憧れだったとわかると、よりいっそう二人のやりとりが味わい深いです。
始めこそウルジの一方的な想いですが、だんだんとほだされていくラムダンの変化も見どころ。
富豪の跡取りとの結婚というテーマのため世継ぎ問題、一夫多妻制問題も起こって展開から目が離せません。
また舞台が異国とあって、登場するキャラクターたちの身に着けている装飾品や衣装も美しいです。ためこう先生の華やかで綺麗な絵柄で見ごたえがあります。
「ララの結婚」は2024年2月現在、6巻まで発売されています。
個人的には受けをめぐる当て馬展開大好きなので、5巻から登場する貿易船の長・アウラとラムダンの今後も非常に楽しみです。
最初は受けに興味もなかったはずの当て馬キャラがどんどん受けの魅力に気づいて(攻めがいることは知っていても)手放したくない、手に入れたいと渇望する様がたまらないのです。
ハプニング(?)で体の関係を持つことになり始まる恋
ハプニングで体の関係を持つことになり恋が始まっていくBL作品をご紹介。
「シュガードラッグ」
最先端の生体研究機関であり、上位研究員の“助手兼愛人”になることがステータスとされる特殊機関「研究特区」。
https://booklive.jp/product/index/title_id/930821/vol_no/001
ハルは、スケベ研究員の助手を断った嫌がらせで天才だけれど変人の天木の部署に配属されることに。
天木が研究する電子薬はかなり怪しげで、突発事故で天木とキメセクしてしまい・・・!?
天才科学者・天木×優秀な助手兼愛人・ハル
による、ハプニングから始まる恋愛模様。
『研究特区』という独自の設定が新しく面白い「シュガードラッグ」。
1巻の主人公ハルも各部署の研究員たちも、それぞれ別方向にぶっ飛んだ癖の強いキャラクターたちで魅力的です。
読み始めると、『研究特区』という特殊な環境とそこで働く人々などが緻密に設定されていて、ぶっ飛んだ設定やキャラクターでありながら、違和感なく読み手をするっと物語の世界に引きこんでくれます。
口コミで「表紙で損をしているのでは…」という声がいくつか挙がっていたくらい、読み始めると印象が変わる作品です。
(現在の表紙も好きな方は好きだと思うのですが・・すみません)
表紙の印象のみだと、甘ゆるふわな軽く読めるセッ〇ス描写メインのBLかな~という印象を受けそうですが、読み始めると設定もキャラも凝っていて読み応えがあって面白いです。
それでいて最中シーンもまた良い!
最初は研究中の事故により身体の関係から始まったものの、過去の経験から人に心を閉ざし感情を見せることのなかった天木が徐々にハルにハマっていく様が最高です。
身体先行BLとしてはもちろん、救済BLや執着攻めがお好きな方、たった一人受けだけが攻めにとっての『特別』になる作品が好きな方にもおすすめです。
「シュガードラッグ」は2024年2月現在、2巻まで発売されています。
2巻は1巻と同じく『研究特区』が舞台となっていますが、メインカップルが1巻とは異なります。
薬学主席研究員の玉森は、電子医療学の主席研究員・天木に執着するあまり、天木の助手兼恋人であるハルを引き離そうとハルの元彼・金指陽介を差し向けた。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/252016/title/2204638/
しかし計画は失敗し、怒り狂った玉森は命を落とすこともある危険な治験に陽介を利用する。
奇跡的に生き残り抗体持ちとなった陽介を気に入った玉森は、実験の重要な「サンプル」として軟禁し、自身にも抗体をつくるため陽介にキスやセックスを求めるように。
そんなある日、玉森から命じられた陽介は玉森を盲目的に崇拝する遺伝子学主席研究員・東間を実験の延長で抱くことになり…!?
2巻では、1巻でも登場したハルの元カレ・金指と、薬学主席研究員の玉森がメインとなっています。
2巻もまた、玉森と金指の二人は身体の関係から始まっています。
シュガードラッグ、ほかにない設定と展開でとても面白くおすすめです。個人的に最近読んだBL作品の中でも特に刺さった作品でした。
3巻以降も楽しみです。
身体の関係から始まった二人の関係が進展していく様を描いたBL漫画をご紹介してきました。
どれも魅力的なおすすめ作品ばかりですので、気になった方はぜひ読んでみていただければと思います。
本記事のほかにも、テーマごとに様々なおすすめBL漫画をご紹介しています。