【メリバBL特集】幸福か悲劇か、結末は解釈次第!おすすめメリーバッドエンドBL漫画

「やじるし」コミック表紙 おすすめBL漫画まとめ

二人が迎えた結末は、幸せなのか悲劇なのか──。

読み手の解釈次第で結末の受け取り方が変わる、メリーバッドエンド(メリバ)BL漫画をご紹介いたします。

メリーバッドエンド(メリバ)とは、読み手の解釈によりハッピーエンドなのかバッドエンドかの解釈が分かれるような結末のこと、またそういった結末を迎える作品の作風を指す言葉です。

メリーバッドエンド

いわゆる「Open-ended」(開かれた終わり・結末)。受け手の解釈によって幸福と不幸が入れ替わる結末。

「メリーバッドエンド」という語は一般的に物語の登場人物の誰か(多くの場合主要人物)にとっては幸福な結末だが、当人以外の周囲から見ると悲劇的な結末であるといったシチュエーションに対して用いられることが多い。

引用:ピクシブ百科事典『メリーバッドエンド』

メリーバッドエンドは、受け手の解釈により、ハッピーエンドかバッドエンドかの解釈が分かれるような結末のことを指す言葉である[1]。「メリバ」と略されることもある[2]

メリーバッドエンドは、受け手の解釈次第で物語の結末が判断される「オープンエンディング」の形式の一つで、ハッピーエンドとバッドエンドが入れ替わるような中間の存在に位置する作品の作風を表す言葉である[1][2]。

メリーバッドエンドの語源は、愉快なことを指す英語「merry」と、不幸な結末を指す和製英語「バッドエンド」を掛け合わせたものとなっている。

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』メリーバッドエンド

『メリバ』という語句の発祥(現時点で一番古く確認できるもの)は、2012年4月のTwitter上でのとあるつぶやきだとされています。

BL以外の古典作品で例えると、「マッチ売りの少女」「人魚姫」「幸福な王子」「ごんぎつね」などもメリバに分類される物語だと言われたりしますね。

本記事では、おすすめのメリバBL漫画をご紹介いたします。

※メリバ作品紹介のため、読む人を選ぶ刺激強めの作品が多々あります。

「心中するまで、待っててね。」市梨きみ

大好きだった近所のお兄ちゃんが、“成長しない”体で戻ってきた!?
お人よしで皆に愛される福太は、子供の頃の記憶が一部欠けている。
それは憧れていた葵兄ちゃんの記憶。
得体の知れない喪失感を抱えた福太の前に、葵兄ちゃんが昔と変わらない姿のまま現れて――!?
失った記憶。それは思い出してはいけない過去。

連載時から賛否両論! ハートフル不穏BL、謎かけ編。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/198249/

上下巻で対になっている表紙やタイトルからすでに不穏な、市梨きみ先生の「心中するまで、待っててね。」。

掲載雑誌であるマガジンビーボーイの編集長が

「雑誌に掲載するか最後まで葛藤した」

「人を選ぶ作品」

と、異例の注意喚起の直筆コメントを出したことでも話題になりました。

外部サイト:ちるちる『BL誌編集長「こちらは人を選ぶ作品」と新連載に異例の声明!その真意は?』

読んだあとにかなり引きずる作品です。

私自身も正直すべての人におすすめ、とはまったく思いません。きつくて苦しくてやるせないです。

読後にずっしり沈みます。個人的には激しく(某登場人物に対して)怒りも沸いてきました。

あらすじにも『連載時から賛否両論』とあるとおり、読み手によって好き嫌いがかなり分かれる作品だと思います。(メリーバッドエンドやバッドエンド作品の多くがそうかもしれませんが)

口コミなどを見ても、好きな方はとても好きな作品だと思いますし、このお話のネタバレにあたる部分が無理・苦手な方は読んだことを後悔するくらい胸糞悪くなる可能性もあるかと思います。

それなりにメリバやバドエン、救いのないお話に耐性と覚悟のある方でないと厳しいかなと思いますが、メリバが好き、読みたいという方はぜひまずは試し読みから読んでみていただければと思います。

「薫りの継承」中村明日美子

比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。

義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/95895/

上下2巻で完結している中村明日美子先生の「薫りの継承」。

コミックスの帯にはそれぞれ

『愛したのは、義理の兄。』

『禁断の愛、衝撃の結末。』

の文字がつづられています。

中村明日美子先生の耽美で優美な絵と世界観が堪能できる、義兄弟もの共依存BL

ちなみに上巻の表紙に描かれているのが兄の忍、下巻の表紙が弟の竹蔵です。

美しく妖しい表紙の雰囲気が、まさに作品の空気感を表しています。中身も、どのページを見ても本当に美しい。

中村明日美子先生独特の、妖艶な雰囲気を持つ絵柄がストーリーにぴったりとハマっています。

既婚で子どももいる兄への気持ちを抑えきれず、兄の妻の香水を身につけ、兄の目を覆い隠して兄を抱いた弟。

兄と弟の想いはどういった結末に至ったのか──。

読み終わったあとにしばらく呆然としていたのを覚えています。

果たしてこれはメリバなのか、バドエンなのか。

最後の最後の短編もまた闇が深い・・

甘美で退廃的なメリバ作品を読みたいという方におすすめです。

電子書籍では、単行本未収録の美麗イラストを収録した上下巻セットも発売されています。

まとめて読みたい、単行本未収録のイラストを見たいという方はこちらもおすすめです。

「告白の言葉のない国」門地かおり

お互いを何よりも大切に想っているクマルとシン。だが身分の違う二人には思いを告げる言葉もなく、ただ気持ちばかりが切なくすれ違っていく。そしてついにシンは…。

引用:Amazon『告白の言葉のない国-ビーボーイコミックス-門地-かおり』

初版が1997年のため、今ではもう手に入れるのが難しいかもしれない門地かおり先生の「告白の言葉のない国」。

奴隷商人奴隷隊商宿の主といった、身分違いの三人の想いが交錯する表題作もメリバの雰囲気はあるのですが、メリバ好きの方へよりおすすめしたいのは同時収録されている読み切りの「秋霖」

古のメリバ好き腐女子の方であれば、「あ!」となる方も多いのではないかという名作です。

34ページの短編なのですが、読んで以来深く心に刺さっている作品で、これまで何度となく読み返しました。

タイトルになっている「秋霖(しゅうりん)」とは、「初秋のころのながあめ」のこと。

隠れキリシタンが迫害されている時代の日本を舞台にした物語です。

キリシタン討伐の命を受け、長崎へ向かう孝助と幼なじみの暁。

だが孝助は隠れキリシタンと噂されていて、暁は実質お目付け役として同行していた。

幼なじみとして孝助を信じようとする暁と、実は暁に恋心を抱いている孝助。だが、暁にはもう一人の幼なじみである良市という恋人がいる。

幸せそうな二人にとって自分は邪魔者のように思え、かといって暁への気持ちを消すこともできない。救いを求めた神は同性愛を許さない──。

追い詰められる孝助の絶望ややるせなさが丁寧に描かれています。

任務の途中、暁を柱にくくりつけ無理やりに体を暴いたのちに姿をくらませた孝助。縛られた恋人の暁を発見した良市は怒りに震え、孝助のあとを追う。

姿を消した孝助の選択は。三人が迎えた結末は──。

とにかく切ない作品で、読後もずっとその作品世界に浸ってしまう魅力があります。

とくにラストの数ページが圧巻です。

まさにタイトルにある秋霖のような、物語中に一貫して静謐な空気が漂う名作です。

今となっては手に入れることが難しい本ということで、なかなか布教の機会がないのが残念でなりません。

門地かおり先生のほかの作品は電子書籍化されているものも多いので、ぜひこの「秋霖」を含む「告白の言葉のない国」も電子書籍化を待ちたい所存です。

ハッピーエンド寄りのメリバではありますが(読み手によってはハッピーエンドかもしれません)、含みを持ったラストを迎える門地かおり先生の「恋姫」もおすすめです。

人気歌舞伎役者・優紀は遊び仲間の秋川に密かな想いを寄せていた。戯れを装って身体の関係を持つようになった二人だが、優紀は彼の心にも期待し始め……!?

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/31542/

「やじるし」はらだ

クズ男に惚れた罰でしょうか――新歓で慣れない飲み会と酒に圧倒されていたところ声をかけてくれたのは見るからに好青年の同級生。「このあとフケねえ?」と誘ってくれたが……。

下衆、屑、変態、ドM、鬼畜、社畜、ラブコメ、切ない系など、あらゆる“はらだ”節の良いトコロをつめこんだ読み切り作品集。あの「変愛」の続編&単行本描き下ろしと、歪みシリーズも収録。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/79582/

メリバや胸糞ものを描くとピカイチの“BL界の鬼才”こと、はらだ先生。

サイコパス系キャラの心理や言動を描くのがうますぎます。

こちらの「やじるし」は、7つの短編と描き下ろしが収録された読み切り作品集。

はらだ先生らしさがぎゅっと濃縮されて詰まっています。

掲載作品は以下の通り。どれもひと癖も二癖もあります。

  • やじるし
  • ひきずる音
  • 歪みはじめ
  • 痴漢されている彼を偶然発見して、的な展開で
  • れいの男
  • 残業の男
  • 変愛 間男変
  • 変愛 カキオロシ変(描き下ろし)

どの短編もタイトルまで含めて意味深。読み終わったあとにタイトルの意味が分かって「あぁ、そういう・・ あぁ~・・」とうなるものばかりでした。さすがはらだ先生。

サイコパス攻め闇深い攻め執着攻めがお好きな方、胸糞ものヤンデレものがお好きな方におすすめです。

収録作品すべてがメリバというわけではなく、ハピエンの短編も含まれています。

ちなみに・・

「歪みはじめ」(通称『歪みシリーズ』)に登場する二人と、「変愛 間男変」に登場する二人の別の話は、単行本「ヘンアイ」でも読むことができます。

「ヘンアイ」の中には、のちに「ワンルームエンジェル」としてセルフリメイクされて大ヒットした元となる作品「止まり木」という短編も含まれています。

イメクラプレイ好きな塾講師が元教え子とガッコに忍び込んで!?
クズ男が怪我をした天使を陵辱。それが治癒効果に…?
俺の同級生が敏感すぎてやばい! 童貞同士のキケンな遊び
伝説の舌を持つおしゃぶりのカリスマが廃業の危機!
ド鬼畜教師の愛が溢れた美し過ぎるSMプレイ!

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/148492/

こちらの「やじるし」が好きだという方は、同じくはらだ先生の「にいちゃん」も似た空気感が味わえるかと。

注意点としては、「やじるし」内の短編「歪みはじめ」(教師と生徒のお話)が苦手だった方は、こちらの「にいちゃん」も合わないかも…と思います。

倫理観的にアウト、と感じる方も多い読む人を選ぶ作品ではありますが、はらだ先生の作風がお好きな方、闇もしくは病み感強めのメリバ作品を読みたい方にはおすすめです。

幼い頃、近所のにいちゃんに手を出され、現場を母親に見られてしまったゆい。それを境に、いつも遊び相手になってくれていたにいちゃんは姿を消し、親からは過保護なまでの監視を受けるようになってしまった。あれから時が経ち、にいちゃんを忘れられないゆいは、ある日もあてもなく街を徘徊し、そして、ついに再会の日がくる――。しかし、久しぶりに会ったにいちゃんは、昔のような優しいにいちゃんではなくなっていて……。ふつうってなに まともってなに これはいけないこと…?

BL界の鬼才・はらだが描く衝撃の禁断愛、ついに解禁――。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/168397/

「カラーレシピ」はらだ

笑吉(しょうきち)の働く美容室に福介(ふくすけ)が入社してからというもの何かとぶつかりあうふたりだったが、笑吉の周りで不気味な出来事が起き……!?

鬼才・はらだが描くドグマティック・ラブ

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/152629/

上記の「やじるし」と同じく、はらだ先生の作品「カラーレシピ」。

本当にはらだ先生はサイコパス系のキャラを描くのがうますぎる。(二回目)

それに追い詰められるぐしゃぐしゃな泣き顔のキャラを描くのもうますぎる

こちらの「カラーレシピ」、個人的にはメリバとは特に認識しておらず、なんならハッピーエンドくらいの気持ちで読んでいたのですが。ふと冷静になると

「あれ、これハッピーエンド・・か?」

「メリバかも・・?」

となった作品。

試し読みの時点ではコミカルに物語は始まるものの、徐々に福介(ふくすけ)の抱えた闇が垣間見えてきてゾクゾクします。

そんな福介に巧妙に絡めとられていく笑吉(しょうきち)がまた、可哀想で可愛くて──。

ぜひラストまで読んで、タイトルの意味を理解した瞬間のゾクッと感を味わってください(笑)

メリーバッドエンドのBL漫画をご紹介してきました。

すべての人におすすめとはいかない、刺激強めの作品を含む読む人を選ぶ作品ばかりではありますが、気になったという方はぜひ読んでみてください。

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