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二人の人間のあいだですら恋愛感情は複雑なのに、人が増えればさらに感情も関係も複雑に絡み合うもの──。
そんな複雑で、だからこそ甘美な三人の恋模様を描いた三角関係BL漫画を特集!
三角関係BLの中でも、三人で致す最中シーンがあるおすすめBL作品をピックアップしてご紹介いたします。
「チョコストロベリーバニラ」彩景でりこ
幼なじみのタケと“物”でも“人間”でも“好きなモノ”は何でも共有してきた拾(ひろい)。その拾の好意にずっと応えてきたタケ。拾に恋焦がれるあまりに、そんな二人を受け入れたミネ。
絶妙なバランスで成り立っていた同級生三人の関係が、それぞれの想いの微妙な変化により、少しずつ崩れ始めていく――!?
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/54696/
コミックス帯には『三つの想いがとけあって、ひとつの愛に変わっていく。』の文字。
個人的に、“三人モノのBL”でおすすめといえば真っ先に思い浮かぶ大好きな作品です。
「物」をはじめ、年頃になってからは「彼女」までも共有してきた幼馴染のタケと拾。
共依存な二人の間にあらわれた、拾に片思いしていた高校時代の同級生・ミネ。
タケと拾の二人で完結していた世界にミネが加わり、はじめはそれまでの“彼女たち”同様に、拾が望むようにミネを共有しようとしていたタケ。だが徐々に三人それぞれに関係や心境に変化が訪れて──、という。
拾は、大切な幼なじみのタケだから自分の好きなもの、気に入ったものを共有したい。
タケは、拾がそう望むならそれを叶えたい。共有されれば興味のない“モノ”も“彼女たち”も受け入れるが実際大切にしているのは拾だけ。
ミネは、片思いをしてきた拾が望むなら、それで拾が自分を相手してくれるなら──と仕方なくタケも受け入れる。
タケ、拾、ミネの三人それぞれの思考や感情があって、BLの三人モノによくある“攻め二人が受けに恋した結果”の三角関係の始まりではないところも珍しくて惹きこまれるポイント。
三人それぞれの絶妙な距離感や関係性がたまりません。
歪なようでいてバランスがとれている、それでいてほんのわずかでもこれ以上何かが(誰かが)変わればあっという間に壊れてしまいそうな危うい関係。
(特に、幼なじみの拾にしか感情が向いていなかったタケが、徐々にミネに気持ちを傾けていくのが分かる描写が個人的に刺さります)
トライアングルならではの面白さと魅力が詰まっています。
タケ、拾、ミネ、それぞれの視点からの話が読めるので、よりそれぞれの思考や感情を感じながら物語に入り込めます。(なかなかぶっ飛んだ考え方や倫理観の持ち主たちですが)
ちなみに、攻めはタケ&拾の幼なじみコンビ。受けは常にミネのみ。最中シーンのこの役割分担は最初から最後まで変わりません。
絶妙なバランスで成り立つ三人モノBLとしておすすめの作品です。
電子書籍では、彩景でりこ先生が同人誌として発表された短編「チョコ ストロベリー バニラ番外編」も現在4巻まで販売されています。
「あいとまこと」森世
歪んだ双子とペット契約。
数奇な宿命に翻弄される、みつどもえの純愛ストーリー。――元カレの負債500万円を抱えた斗和。彼は借金返済のためイケメンな双子と3ヶ月間の主従関係を結ぶことになった。超高級マンションでセレブ生活を送る双子は仲が良く、初めは斗和も2人の様子を微笑ましく感じていた。しかし実は双子には悲しき過去があり…。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/130723/
スーパーセレブツインズ×貧乏不憫男子。悩める人間たちのラブドラマ。
あらすじやコミックス帯にある
『歪んだ双子とペット契約。
数奇な宿命に翻弄される、みつどもえの純愛ストーリー。』
の文字が目を引く「あいとまこと」。
タイトルの元ネタはおそらく1970年代に原作:梶原一騎先生、作画:ながやす巧先生によって描かれた漫画「愛と誠」かと思われます。
愛と誠
不良少年の太賀誠、財閥令嬢の早乙女愛、二人の純愛を描いた学園青春漫画。
冒頭にて、元インド首相ジャワハルラール・ネルーが独立運動家時代に獄中から娘(後の首相インディラ・ガンディー)へ宛てた手紙が引用されており、それに含まれる「愛」と「誠(誠実)」という言葉がタイトルの由来にもなっている。
引用:Wikipedia『愛と誠』
「あいとまこと」は、セレブな双子・愛司と誠司×オメガの貧乏不憫男子・斗和によるオメガバース&近親BL。
元カレの借金を代わりに返済するはめになったオメガの斗和(とわ)。借金取りに金を回収され、もっと割のいい仕事でもしろと暗にオメガ専門の裏風俗をチラつかせられ途方に暮れていたところを
「暇なら3Pしない?」
「いくら? 10じゃ足りない? 20は?」
なんて軽い口調で愛司に声をかけられ──、という。
森世先生の綺麗で繊細な絵柄が、切なさと病みを抱えた作品世界にマッチしています。
※余談ですが、作者の森世先生のお名前の読み方は「もりよ」とのこと。森世先生の作品自体は読んでいたのですが、ずっと読みはなんと読むのだろうと気になっていたのですっきりしました。
「ネトラレトライアングル」桜日梯子
世界で一番可愛い恋人・優也との初H♥を夢見る生徒会長・星悟。童貞ならではの妄想力でイメージトレーニングだけは万全! でも優也はなかなか最後までは進ませてくれない…。そんな中、優也の幼馴染だという二宮がたずねてきて――?
https://www.b-boy.jp/special/dakaretai_1st/chara_netorare.html
桜日梯子先生の人気シリーズ「抱かれたい男1位に脅されています。」のコミックス1巻~5巻に収録されている「ネトラレトライアングル」。
「抱かれたい男1位に脅されています。」コミックス内に収録はされていますが、「抱かれたい男~」のスピンオフというわけではなく、高校生男子たちの三角関係を描いたまったく別の世界線でのお話です。
なお「ネトラレトライアングル」単体をまとめた単行本化はされておらず、読むためには「抱かれたい男1位に脅されています。」コミックス1巻~5巻で読む必要があります。
コミックス一冊のうち、約20ページほどが「ネトラレトライアングル」です。1巻に1話、2巻に2話・・というように1巻に1話ずつ収録されています。
また、現時点で「抱かれたい男~」の6巻以降には「ネトラレトライアングル」は収録されておらず「ネトラレトライアングル」については5巻に収録された第5話が最終話となっています。
そんな読むにあたってハードルの高い作品をなぜ、あえて三角関係BL特集でご紹介しているかと言えば、面白かったから(笑)
「抱かれたい男~」のコミックス1巻では、表題作の「抱かれたい男~」以外にも色々な設定の読み切り短編がいくつも収録されていたのですが、2巻以降も継続して掲載されたのが「ネトラレトライアングル」だけだったことから、おそらく短編の中でも人気が高かった作品なのではと思われます。
せめて電子書籍のみでも、この「ネトラレトライアングル」だけをまとめたバージョンが発売されたら需要ありそうなのにな~と個人的には思います。
さて、肝心の「ネトラレトライアングル」の中身ですが、
ハイテンション☆アホエロ(ちょっとハード)☆トライアングルBL
といった内容です。
文武両道で眉目秀麗、みんなの憧れの生徒会長・星悟(童貞&処女)。
後輩であり可憐で可愛い(?)恋人の優也とそろそろキス以上の関係に進みたい、と思っていた矢先になぜか優也の幼馴染・二宮に縛り上げられ処女を奪われ──?!という。
なかなかハードな設定ではあるのですが、ベースはコメディ寄りなのでポップさがあります。
最初は優也に対する対抗心から軽い気持ちで手を出してきた二宮が徐々に星悟に本気になっていく様も、
見た目は可愛らしい優也が、実際は元ヤンのガラ悪い&口の悪いバリタチなのも良しです。
イヤイヤ言いながらも、二人がかりでぐずぐずとろとろにされていく星悟も良し。
ある意味、BLでの王道三角関係ストーリーかなと思います。
個人的には、2話で三人で致している最中に二宮が優也に対して
「なぁ やっぱ星悟さん俺にくれよ 大事にするから」
と言うシーンがツボでした。
二人して星悟の意思を無視して好き勝手抱いておきながら、星悟に対しての呼び方が優也が「先輩」、二宮が「星悟さん」なのも年下×年上もの好きとしては最高です。
※実は1話時点では
「攻め二人から受けの星悟への気持ちがちょっと軽いんじゃない?」
「そんな程度の気持ちで星悟の意思無視して好き勝手するのはちょっと・・」
と、自分の中でのBL倫理観警察が動き出しそうになるのですが、話数が進むうちに優也と二宮二人それぞれの星悟への執着と愛情が見えてくる(し、星悟もなんだかんだ幸せそうな)ので「幸せならそれでオッケーです」の気持ちになって楽しく読みました。笑
番外編:「ヤリチン☆ビッチ部」おげれつたなか
山奥の全寮制男子校に転入した遠野。気さくに声を掛けてくれた矢口が唯一の友人となるが、球技が苦手なために矢口のいるサッカー部ではなく一番ラクそうな写真部に入る。だがそこは写真部とは名ばかり、キャラの濃い先輩たちがひしめく通称「ヤリチンビッチ部」だった!
一見お下品だけど、不器用でピュアな恋愛事情がめくるめく青春ストーリー!!
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/99128/
三人どころか複数プレイもいいとこなのですが、番外編としておげれつたなか先生の「ヤリチン☆ビッチ部」をご紹介。
どんな学校?! え、これ部活動?!!
となるぶっ飛び設定はさすがのおげれつたなか先生。
最中シーンも多くてハードなのですが、特に序盤の巻はありえないノリの良さとキャラの濃さで笑えます。
「ヤリチン☆ビッチ部」は2022年12月現在、5巻まで発売されていますが、巻数が進むにつれてそれぞれのキャラクター像の深掘りもされていきます。
それぞれの過去だったり、秘めた想いだったりとシリアスシーンも入り混じり先の展開が読めません。
複数プレイものがお好きな方、ぶっ飛び設定で笑いたい方にもおすすめです。
おすすめの三角関係(3P)BL漫画をご紹介してきました。
魅力的な面白い作品ばかりですので、気になった作品があればぜひ読んでみてください。