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お前がいなくちゃ生きていけない・・
あいつだけが特別だ・・
そんな、お互いがお互いに依存している共依存状態の二人が描かれる共依存BL。
共依存(きょういそん、きょういぞん、英語: Co-dependency)、共嗜癖(きょうしへき、Co-addiction)とは、自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/共依存
そんな、危うくも美しい、美しいけれども危ういおすすめの共依存BL漫画をご紹介いたします。
「薫りの継承」中村明日美子
比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。
義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/95895/
中村明日美子先生の耽美で優美な絵と世界観が堪能できる「薫りの継承」。
どのページを開いても美しいです。
上下2巻で完結しており、コミックスの帯にはそれぞれ
『愛したのは、義理の兄。』
『禁断の愛、衝撃の結末。』
の文字がつづられています。
発売当時、読み終わった後にしばらく呆然としていたのを覚えています。
上巻の表紙に描かれているのが兄の忍、下巻の表紙が弟の竹蔵です。美しく妖しい表紙の雰囲気が、まさに作品の空気感を表しています。
電子書籍では、単行本未収録の美麗イラストを収録した上下巻セットも発売されています。
まとめて読みたい、単行本未収録のイラストを見たいという方はこちらもおすすめです。
「お伽噺は泡と消え」じゃのめ
ラーメン屋店長の丘は、高校時代からの親友・朱巳と長年セフレ関係を続けている。お互い好き合う気持ちは確かなはずなのに、丘は不完全燃焼だった初恋の思い出を引きずり、朱巳はヤクザの息子という立場からか人を寄せ付けず、孤独の影をまとって生きている。こんな関係いつかは終わる、終わらせなきゃ――そう思っていた矢先、ラーメン屋に丘の初恋に関わる男・駿河が現れて…!?
共依存めいた二人の両片想いアダルト・ラブ。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/239970/
クールなヤクザの息子×学生時代からの親友兼セフレなラーメン屋店長
中高をつるんで過ごした親友の二人が、高校の卒業式の日にひょんなことから体の関係を持ち、いつかは終わらせなきゃと思いつつもお互いを手放せずにずるずると関係を続けたまま大人になって──。というお話。
タイトルの美しさに惹かれて読みましたが、個人的に大当たりでした。
じゃのめ先生のおしゃれな絵柄が切ないお話とマッチしていて素晴らしいです。
なんといっても攻めの朱巳の色気がものすごい…!
読後も良いので、共依存BLは読みたいけど不穏なラストはちょっと・・という方にもおすすめの作品です。
以下は余談ですが・・
私が作者であるじゃのめ先生を知ったきっかけは、実はBL作品ではなくTwitter上で流れてきた婚活漫画でした。
「子供はいらない」「経済的にお互い自立していたい」「別居希望」この条件に当てはまり、さらに「お互いを尊敬できる関係」を維持できる結婚相手を探すという“条件ありきの合理的な婚活”が面白いな、と思っていたらその後に作者さんがBL漫画さんであることを知りまして。
「お伽話は泡と消え」は、最初じゃのめ先生の作品とは特に認識せずタイトルと表紙の美しさに惹かれたところ、ふと作者名を見たら「Twitterで見た方だ~!」となりました。
じゃのめ先生の婚活や成婚までの様子は、「合理的な婚活~DINKsを本気で目指すおたくの実録婚活漫画~」「合理的な婚活 成婚編 ~子なし別居婚をめざすおたくの婚活実録漫画~」の2冊のエッセイコミックとしても発売されています。
(BL作品は苗字なしの「じゃのめ」名義、それ以外の作品は「横嶋じゃのめ」名義で発表されているようです)
個人的に、愉快である意味ぶっ飛んだ(そしてそこが魅力的な)じゃのめ先生の旦那さんがとてもツボです。
「泥中の蓮」ためこう
「もっと汚されてよ。誰も近寄らなくなるくらい。そうしたら―――オレが一番優しく抱くよ。」優等生弟とウリセン兄。世界に二人だけならよかった――。両親を早くに亡くし、二人暮らしの橘(たちばな)兄弟。しっかり者で真面目な弟・秋生(あきお)は、男に体を売って金を稼ぐ兄・元春(もとはる)に恋をしている。秋生が兄の乱れた性生活を不満に思わないのは、兄がいつか誰からも見捨てられた時、側にいられるのは自分だけだと信じているから――。
巨弾新鋭・ためこうが放つ、業深き兄弟の歪な執着愛。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/108624/
コミックスには『歪(いびつ)で、端々しい。』の文字と共に『高尾滋推薦!』の帯がついている、ためこう先生の「泥中の蓮」。
※高尾滋先生著作・・「マダム・プティ」、「てるてる×少年」、「ゴールデン・デイズ」等
兄弟モノ共依存BLと言えば、という作品。
執着愛や病みBLが好きだという方におすすめです。
「アステリスク」鳥野しの
好きと言えない。ぼくはただの家庭教師で、君とは体だけの関係でしかない。
大学生の澤は、家庭教師先の高校生・七央に片思いしていた。七央は将来有望なバレエダンサーで、傲慢で甘え上手な少年。そんな七央にはいつも彼女がいて、澤は振り向いてもらうなど考えてもいなかった。しかしある日、澤の色気に気づいた七央に「オレ、先生とセックスしてみたいかも」と言われ、体だけの関係を始めてしまう。
それが、2人にとって十数年にも及ぶ切ない恋の始まりだとも知らずに――。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/149324/
十数年に及ぶ精神的共依存BL。
家庭教師の大学生・澤(受)から、教え子の高校生・七央(攻)への片思いという関係から物語はスタート。
将来有望なバレエダンサーである七央は、才能にあふれ、見た目も良くそれゆえ傲慢。そのくせ甘え上手という末恐ろしい高校生。
“悪い男なのに惹かれずにいられない”というやつですね。
そんな年下の七央に、ダメだと思いつつ心を寄せ続ける大学生の澤。
七央の気まぐれで体の関係が始まり、七央に振り回されながらも澤は健気にそばにい続けます。
初めは澤より背も低く、まだまだ“少年”の面影を残していた七央も、作中でどんどん大人になり澤の背を越します。
十数年という長い年月にわたる二人の関係と恋を描いた作品です。
ラストまで読んで、「アステリスク」というタイトルに込められた意味に気づいたときに「そういうことか」とハッとしました。
アスタリスク またはアステリスク(英: asterisk)は、約物のひとつで、中心点から放射状に伸びる数本の線分で構成される記号である。
英語の asterisk は後期ラテン語を介して古代ギリシア語の「小さな星」を意味する言葉に由来している。
日本語において、星号、星印、星、アスタとも呼ばれる。
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』アスタリスク
タイトルの「アステリスク」は何を指していたのか。
気になった方はぜひ最後まで読んで解き明かしてみてください。
切なさとほろ苦さを含んでなお甘さもある、大人もじっくりと噛み締めて楽しめるBL作品です。
「チョコストロベリーバニラ」彩景でりこ
幼なじみのタケと“物”でも“人間”でも“好きなモノ”は何でも共有してきた拾(ひろい)。その拾の好意にずっと応えてきたタケ。拾に恋焦がれるあまりに、そんな二人を受け入れたミネ。絶妙なバランスで成り立っていた同級生三人の関係が、それぞれの想いの微妙な変化により、少しずつ崩れ始めていく――!?
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/54696/
三角関係、とも少し違う三人モノ。
共依存で三人モノという珍しい設定の作品です。
「物」をはじめ、年頃になってからは「彼女」までも共有してきた幼馴染のタケと拾。
共依存な二人の間にあらわれた、拾に片思いしていた高校の同級生・ミネ。
タケと拾の二人で完結していた世界にミネが加わり、はじめはそれまでの“彼女たち”同様に、拾が望むようにミネを共有しようとしていたタケ。だが徐々に三人それぞれに関係や心境の変化が訪れて──、という。
三人の絶妙な距離感や関係性がたまりません。
これでもかというほど依存しあっている、歪なようでバランスの取れた三人の関係がどうなっていくのか。
三人の輪を崩して踏み込んでほしいような、このまま三人のままで続いてほしいような──。
個人的に、ヤンキー風味の見た目に反して流されやすいミネ(総受け)が読み進めていくうちに可愛くてたまりませんでした。これはタケと拾もハマるのも納得。
何度も読み返す大好きな作品でおすすめです。
電子書籍では、彩景でりこ先生が同人誌として発表された短編「チョコ ストロベリー バニラ番外編」も現在4巻まで販売されています。
「この毒が廻る頃には」左藤さなゆき
『兄弟』だけじゃもう足りない
千歳と浬は義理の兄弟で、互いに極度のブラコン。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/282435/
千歳にとって浬は、優しくて甘えたで、成長した今も変わらず可愛い弟だった。
しかし、浬が千歳に抱く感情は「兄弟愛」ではなかった。
ある日を境に過剰な執着心と欲情を露わにする浬に戸惑う千歳。
甘い囁き、痺れるような快感…毎日惜しみなく与えられるそれは、ゆっくり、しかし着実に千歳に変化をもたらし――…?
コミックス帯にも
『囲って 愛でて 侵食する…
これは義兄弟による究極の共依存愛』
とある通り、
兄だけを欲し盲愛する弟×弟に篭絡される無垢な兄
の二人が織りなす義兄弟ものの共依存BLです。
(親の再婚によって兄弟になった二人のため血のつながりはありません)
共依存を描いたBL漫画をご紹介してきました。
どれもおすすめですので、気になる作品があればぜひ読んでみてください。