BL漫画やBL小説を1,000作品以上読んできた腐女子が、これまで読んだ膨大な作品の中からおすすめのBL漫画をご紹介いたします。
紹介しているBL漫画はどれもこれも最高なので、気になった作品があればぜひ読んでみていただきたいです。
尚、サイト管理人の好みという完全な独断と偏見で選んでご紹介しています。
腐女子友だちにおすすめBLを聞かれたら「私はこれが好き…!」と伝えるな~、という作品です。
サイト管理人の好みとして、
可哀想は可愛い!
夜明けの腐女子!
紆余曲折あってどん底に落ちてからのハッピーエンド最高!
な傾向があります。好みが合いそうな方へはこれからご紹介する作品、おすすめいたします。
BLというジャンルに出会えて、素晴らしい作品をたくさん読めて本当に幸せです…!
「窮鼠はチーズの夢を見る」水城せとな
「窮鼠はチーズの夢を見る」
7年ぶりの再会が、まさかの関係に?
大学の後輩・今ヶ瀬(いまがせ)との再会…。それは恭一(きょういち)の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!?
水城せとなが描く、限りなく切ないラブストーリー。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/100387/
個人的に『人生のベストBL』を考えたときに、真っ先に思い浮かぶ名作はこちら、「窮鼠はチーズの夢を見る」。
ある日友人が
「読んでほしいおすすめの漫画がある。あれはすごい。絶対に好きだと思う!」
と強くすすめてくれたのをきっかけに、友人と別れた帰宅途中にそのまま書店に立ち寄って購入。あまりにも素晴らしくて、好みに合いすぎていて、読み終わった後に興奮しながら友人にすすめてくれたお礼を伝えたことを覚えています(笑)
BLレーベルから出版されていない作品なので、書店で探したときに少女漫画コーナーに並んでいたのも当時は驚きました。
※「窮鼠はチーズの夢を見る」は小学館の女性向けコミック誌『Judy』の増刊号『NIGHTY Judy』で第1作目「 キッシング・グーラミー 」が読み切りとして掲載され、その後は不定期掲載されていました。
その後、「このBLがやばい!2010年」で1位を獲得し話題に。
時を経て、2020年には行定勲監督による実写映画も公開されました。
優柔不断な性格から流されるままに生きてきた大伴恭一を関ジャニ∞の大倉忠義さんが、恭一を想い続ける大学の後輩今ヶ瀬渉を成田凌さんが演じて大きく話題になりましたね。
知名度も高い人気作なので、すでに読んだことがあるという方も多いかもしれませんが心から大好きなおすすめBLのひとつです。
「俎上の鯉は二度跳ねる」
「窮鼠はチーズの夢を見る」の続編である「俎上の鯉は二度跳ねる」。
1巻、2巻、といった表記ではありませんが、実質「窮鼠はチーズの夢を見る」が前編、「俎上の鯉は二度跳ねる」が後編の2冊完結の作品です。
穏やかに愛を育むカップル・恭一とたまき。だが、恭一には男の恋人・今ケ瀬と暮らした過去があった…。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/100816/
「窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション」
窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を一冊にまとめたオールインワンエディション版も発売されています。
こちらのオールインワンエディション版には、完結後、11年ぶりに新作として紙面掲載された「ハミングバード・ラプソディ」も収録されていて必見です。
映画原作を1冊で読めるスペシャルコミック実写映画の原作となる、「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を1冊で楽しめるスペシャルコミックが登場!
11年ぶりに発表された新作番外編「ハミングバード・ラプソディ」も初収録。
狂おしいほど切ない、一度だけの恋の物語――
<収録作品>「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」「番外編/ハミングバード・ラプソディ」
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/211531/
「やたもも」はらだ
生活能力ゼロ、究極ビッチでクズでろくでなしモモ。
オカン系男子で面倒見のいい純朴青年、八田(やた)ちゃん。
公衆トイレでの“事後処理”中という最低最悪の出会いから、八田ちゃんの人の良さにつけこんで、家に転がり込むことになったモモ。彼と過ごすうちに、ろくでなしなモモに少しずつ変化が……。そんな矢先、モモの過去のパトロンが表れて――。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/68201/
コメディノリかと思えばふいにほろっとさせられる、はらだ先生のワールドが凝縮している傑作です。
なんといっても八田ちゃんとモモの二人のキャラクターがいい…!!
シリアスとエロとコメディが混ざり合って溶け合って大好きな作品です。
「愛日と花嫁」渚アユム
「もし俺が本当は怖いと言ったら誰かが助けてくれたんだろうか」
突然Ωになった村の青年・ルカは、しきたりによって神様の花嫁――「生贄」になることに…。人を食べるとも言われている神様の元に村を思い嫁ぐのだが…嫁ぎ先の太陽神・クロは噂とは違い――?
神様と紡ぐ日々、それはいつしか愛しいものに変わり――
渚アユム渾身のデビューコミックス。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/287682/
村の守り神アルファ × 生贄に差し出された自己犠牲型オメガの、人外BLかつオメガバースもの。
渚アユム先生のデビューコミックスとのことですが、とてもデビュー作とは思えないレベルの高さです。
神様×人間でありながら、同時にアルファ×オメガのオメガバースものでもあるこちらの作品、設定を活かしきった世界観や魅力的なキャラクター、そして意外や意外の(個人的に)すっっばらしい最中描写でおすすめです。
読む前の試し読みの段階では設定が好みそうだと思っただけで、正直なところ最中描写などそちら方面には期待していなかったのですが、いい方向に裏切られて最高でした。
二人の後日譚を描いた36ページの短編「愛日と花嫁@吉日」もおすすめですので、本編を読んで気になった方はぜひ。
「ブルースカイコンプレックス」市川けい
古びた本のにおいに混ざる清潔で清廉なシャンプーの香り。かるく目眩がした、放課後――。
「静かに本を読める場所が欲しい」と願っていた楢崎は、ひょんなことから学内で有名な素行不良の生徒・寺島のお目付け役に抜擢され、二人きりで放課後の図書室の受付をすることになる。初めこそ会話のない二人であったが、ページを繰る音だけが響く図書室で、楢崎は不思議な空気をはらむ寺島に次第に興味を持ち始める。やがて学校は夏休みに入り、お目付け役もお役御免となるが――。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/75366/
2022年現在、8巻まで発売されています。
「オールドファッションカップケーキ」佐岸左岸
寝て、起きて、仕事をする──それだけの毎日、
それだけを好きで選んでいる自分に最近少し憂鬱な39歳・野末。
ちょっと無愛想だけど信頼厚い部下29歳・外川は、そんな野末が気になる。ひょんなことから、女子で賑わうパンケーキのお店に2人で行くことに。ここから、外川による野末のためのアンチエイジング大作戦が始まった。
休日まで野末のために時間を割く外川に「なぜ?」が募っていく野末だが…!?
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/203226/
39歳上司・野末さんと29歳部下・外川が織りなす社会人BL。
1作目の「オールドファッションカップケーキ」は「2021年度 このBLがやばい!」のコミック部門第2位に、
2作目の「オールドファッションカップケーキwithカプチーノ」は「2022年度 このBLがやばい!」のコミック部門第3位にランクインした人気作品です。
「なんだか最近、少し憂鬱だ」
といった野末さんのモノローグから物語はスタート。
出社の準備をするために鏡を見ながら「また白髪増えたかな…。まぁ、もうすぐ四十路だしな」なんて思う野末さん。
「経験値というのはある程度たまると新たな経験を積む邪魔をしてくる」
「毎日同じことを繰り返していれば、特に良いことは起こらないが、悪いことも起こらない」
変化のない毎日を少し憂鬱に思いながらも、年を重ねれば変化を起こすことによる煩わしさや面倒も予想ができてしまうもの。だからこそ、行動に移すにはどうしても腰が重くなりがち。
結果、うっすらとした不安や不満を抱えながらも変わりばえのない毎日を送っている。
39歳の野末さんの心境は、大人の読み手にリアルに刺さってくるものがあります。
そんなことを考えていた野末さんをある日、「パンケーキ食べましょう」と女性でにぎわう話題のパンケーキ屋へ誘い出した部下の外川。
二人が徐々に距離を縮めていく様子や、外川によって野末さんの心境におとずれる変化がたまらなく愛しいです。
作者の佐岸左岸先生が、
『何歳になっても、年老いても、いつまでも、僕のかわいい人』
という意味でつけたとお話しされていたタイトル「オールドファッションカップケーキ」も、意味を知るとまたとても素敵。
読み終わった後、心に優しく灯がともるような作品です。
『ihr HertZ 2020年3月号』に掲載されていた、野末さんと外川が上司と部下になったばかりの頃を描いた18ページの短編「オールドファッションカップケーキ episode.0」も電子書籍で販売されています。
「スニーキーレッド」たなと
「とんだ変態野郎じゃん」
平凡なフリーター・三崎(みさき)はタチの悪いヤンキー・釧路(くしろ)に執拗に狙われる日々を送っていた。会えば顔が腫れるまで殴られ、ウンザリするばかり。
しかしその一方で、三崎の体は興奮に震えるようになっていく。そんな三崎の変化に気づいた釧路は、彼を暴力的に犯し――?
どん底からスタートするドSヤンキーとドM平凡のボコり愛ラブ!
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/57600/
「スイートハート・トリガー」ニャンニャ
根暗なゲイの大学生・コールは、隣人・アレックスに片想い中。女子にモテまくるアレックスを、コールは遠くから見つめ自慰に耽るだけの日々だった。ある時、ひょんなことからアレックスとの距離が縮まり舞い上がるコール。アレックスが参加するコスプレパーティーに乗り込み、勢い余って想いを告白するが――モテ慣れたアレックスに軽く受け流されてしまう。
傷ついたコールは、アレックスに愛情と裏腹の怒りを抱き始め……。
注目の新鋭・ニャンニャの描く青春BL新境地!!
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/114981/
みんなの人気者でモテまくるイケメンノンケ×根暗なこじらせゲイ大学生の格差恋愛もの。
作品世界の舞台がアメリカであり、また作者も海外の方ということで日本国内を舞台としたBLとは違った雰囲気も味わえます。作中に流れている空気感はまさにアメリカ…!
異国の空気感、文化や風俗、日常といったものを感じられるといった点でも魅力的なBL作品です。
(キャラ同士のささいなやりとりからも“アメリカ”を感じられます)
学生カーストのトップと最底辺という、はじめは遠い場所にいたはずの二人が最終的にどうなっていくのか──。
ひと癖あるキャラクターが好きな方、はじめは受けに関心の薄かった攻めが徐々に受けに溺れていくのが好きな方にもおすすめです。
完結巻となる3巻には、『通常版』と電子限定50P有償小冊子が付く『特別版』の2種類があります。
特別版のほうは50ページ多く読めるぶん通常版に比べるとお値段が少し高くなっていますが、完結までコールとアレックスを見守ってきた読者の方にはこちらの特別版おすすめです。
「スイートハート・トリガー」、個人的に特にこの最終巻となる3巻が最も好きです。胸に刺さった巻でした。
「どうしても触れたくない」ヨネダコウ
……なんか変なコトしたくなるよ、お前……。
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を思う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない――……。不器用な想いの行方は?
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/12074/
実写映画化やドラマCD化もされている超有名作品、「どうしても触れたくない」。
いまだに何度も読み返す大好きな作品です。
ヨネダコウ先生による登場人物たちの繊細な心理描写が本当に素晴らしい名作です。
初めて読んだとき、あまりに胸に刺さって泣きながら「たぶん一生この本は読み返す」と感じました。
台詞はもちろん、キャラクターの表情、些細な仕草にありありと心情が表れていて、特に作品中盤から終盤にかけては読みながら胸締め付けられます。だからこそ、迎えるラストがまた愛おしい。
夜明けの腐女子の方は特におすすめの作品です。
「どうしても触れたくない」のスピンオフ作品として、「それでも、やさしい恋をする」も発売されています。
こちらは、外川の後輩でのちに嶋の上司となった小野田がメインカップルの一人として登場しています。単独作品としても楽しめますが、「どうしても触れたくない」を読んでからだとより味わい深く、楽しめる内容となっています。
出口晴海が好きになったのは、小野田良。三歳年下のストレート。気がつくと、好きになっていた。友達でいい。そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。素直になれなくて、不安になって、ささいなことに幸せを感じて、言えない言葉がたくさんたまっていって──誰かを好きになる切なさと幸せがここに。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/60399/
「チョコストロベリーバニラ」彩景でりこ
幼なじみのタケと“物”でも“人間”でも“好きなモノ”は何でも共有してきた拾(ひろい)。その拾の好意にずっと応えてきたタケ。拾に恋焦がれるあまりに、そんな二人を受け入れたミネ。絶妙なバランスで成り立っていた同級生三人の関係が、それぞれの想いの微妙な変化により、少しずつ崩れ始めていく――!?
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/54696/
三角関係、ともなんだか違う三人モノ。
普段特にこの系統を好んで読むわけでもないのですが、こちらの「チョコストロベリーバニラ」は三人のバランスが絶妙で素晴らしかったです。
ヤンキー風味なのに流されやすくてどこか不憫なミネが、最終的に可愛いやら愛しいやらで──。
それはタケもこうなるな、と。
崩れそうで崩れない。でも『まだ』崩れていないだけ──…?
三人のバランス、心の移り変わり、などたまらない作品です。
「リンゴに蜂蜜」秀良子
君に 甘い甘い 好きをあげる。
松田夏樹・大学2年生……ゲイ。付き合っている男に突然結婚すると言われ、年下の男に唐突に「カレー部入んない?」と誘われた。寂しさも哀しみもカレーが大好きなアイツが現れてから少しずつ幸せへと形を変えていく――。すごく甘くてちょっぴり可笑しいコマノ&夏樹シリーズほか10年振りに訪ねてきた同級生とのひと夏を描いた『世界の終わりのなつもよう』を収録。コマノと夏樹のラブな描き下ろしも収めた極上の逸品!
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/16273/
秀良子先生の作品の中でも、特に何度も読み返す大好きな作品「リンゴに蜂蜜」。
攻めのコマノが飄々としたとてもいいキャラクターをしています。夏樹にすっかりハマってからのコマノの夏樹への接し方がたまりません。
「リンゴに蜂蜜」の続編として「彼のバラ色の人生」も発売されています。
サイト管理人の好みにのみ基づく、独断と偏見によるおすすめのBL漫画をご紹介してきました。
世の中まだまだ素晴らしいBL作品がたくさんあるため、随時更新しながらご紹介していけたらと思います。
素晴らしい作品を生み出してくださる作者様、制作に関わられているすべての皆様、心から楽しませてもらっています。本当にありがとうございます…!
ネットの片隅でBL愛をこれからも綴っていけたらと思います。