【当て馬BL特集】元カレ・受けに恋する恋敵etc. 当て馬キャラが登場するおすすめBL漫画

ララの結婚6巻表紙 おすすめBL漫画まとめ

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当て馬ものBL、いいですよね。

特に受けに恋する当て馬ポジションキャラが登場する展開が、個人的に大好きな展開のひとつです。

当て馬キャラが登場することで、攻めから受けへの激重愛が見られたり、独占欲焦る様が見られるのがたまりません。

また、攻めがいることが分かっていながら受けへ惹かれていく当て馬キャラたちの苦悩と恋心がこれまたいい!!

ちなみに『当て馬』とは・・

あてうま【当て馬】

1.優勢な者を牽制(けんせい)する目的で推し立てられた者。

2.雌馬の発情をうながすための雄馬。

引用:Google 辞書ボックス『当て馬』

元は馬の種付けの際、雌馬の発情を促し確認するための馬を指すのだそう。馬産の用語としては試情馬(しじょうば)とも呼ばれているのだとか。

この元の意味が転じて、BLなどの作品中においては主人公カップルの恋の障害として登場する元カレや、受け(or 攻め)に恋するキャラクターが『当て馬』と呼ばれています。

当て馬キャラ、とは言ってもメインカップルを引き立たせるためのただの添え物的なキャラクターではないことがほとんど。

当て馬ポジションで登場するキャラクターの多くは、主人公カップルの恋の障害になり得るほどなので魅力的であることが多く、中には本編で人気のあった当て馬キャラがメインで描かれるスピンオフ作品が発売されることもあります。

本記事ではそんな様々な当て馬ポジションのキャラたちが登場する、おすすめBL作品をご紹介いたします。

受けに恋する当て馬キャラが登場するBL

当て馬ポジションと一口に言えど、どこに恋心の矢印が向いているキャラクターなのかは様々あります。まずは受けに恋する当て馬キャラが登場するBL漫画をご紹介。

「ララの結婚」ためこう

今日からお前はオレの嫁だよ
約束されていた富豪との婚儀の直前、双子の妹・ララは好いた男と村を離れた。ラムダンはララを無事に逃がすため、ララのふりをして花嫁に成り代わる。適当なところで富豪の家から抜け出すつもりだったラムダンだが、婚儀の初夜、媚薬で自由にならない身体を仮の夫となったウルジに激しく犯され、翻弄されてしまい――?
異国の嫁入り奇譚、1巻コミックス描き下ろしは終わらない初夜のお話。

https://booklive.jp/product/index/title_id/556305/vol_no/001

富豪の跡取り息子・ウルジ × 妹と村のために身代わりの花嫁となったラムダン

の二人が織りなす異国を舞台にした嫁入りBL、ためこう先生の「ララの結婚」。

幼い頃に恋した相手(ラムダン)を『嫁』に迎えるため手を尽くす一途系執着攻め(ウルジ)、という愛が重めの攻めが好きな方にはたまらない作品です。

ウルジがそれほどまでに熱望するラムダンもまた、儚げな見た目の美しさとは裏腹な生命力にあふれたキャラでこれまた非常に魅力的。

最初は男でありながら『嫁』として扱われることに反発していたラムダンが、徐々にウルジという人間を知り惹かれていく過程は目が離せません。

また、「ララの結婚」は人気で連載が続いている作品だけあって様々な立場の当て馬キャラたちも登場します。

1~2巻ではウルジの兄が登場し、ラムダンを賭けてウルジと決闘することになったり──

(愛しいラムダンが兄に抱かれたのではないかと嫉妬に狂うウルジとの最中シーンは最高です)

2~3巻では世継ぎを産むための第二の妻としてウルジの幼なじみの女性が登場し、ラムダンが苦悩したり──

そして5巻からは新たに王家公認の大型貿易船の長・アウラが登場。

『あいつが現れると周りが一瞬緊張する』

『圧倒的な力と瞬時に下す決断が動物的なんだ 何を仕出かすか解らない怖さ』

とは、大型船の船長として振る舞うアウラを見たラムダンのモノローグ。

人望はあるが心の内側には誰も寄せ付けない孤高のアウラが、唯一ラムダンにだけ少しずつ心を許し、惹かれていく様が当て馬展開好きにとってはたまりません。

ラムダンには誰か決まった相手(ウルジ)がいるのだと気づきながらも惹かれ、

『オレが先に出会ってたらどうなっていた?』

と心の中で問いかけるアウラがもう…!

5巻で登場したアウラとの関係は最新刊の6巻ではさらに気になる展開に。この先も目が離せません。

「酷くしないで」ねこ田米蔵

勉強ばかりで友達ゼロ。あだ名は「メガネ君」。そんな眠傘は、次の試験で順位が下がれば、奨学金をはく奪されてしまう。一方、試験で赤点だと留年決定の真矢。正反対の2人が不思議な共通点で急激に接近! 強引にHしたがる真矢の誘いに混乱しつつも、無料の家庭教師というエサに釣られて、ついつい真矢の部屋に通ってしまう眠傘なのだが…?

https://booklive.jp/product/index/title_id/233222/vol_no/001

スクールカースト最上位の遊び人・真矢 × 冴えないガリ勉ぼっち・眠傘

同じ高校にいながら正反対の世界に生きていた二人が出会い、恋に発展していく様子を描いた、ねこ田米蔵先生の「酷くしないで」。

これまた人気のシリーズで、現在11巻まで発売されています。高校で出会った二人紆余曲折をへて付き合うようになり、途中からは大学生編に突入。

11巻までのあいだに様々な展開がある中で、当て馬キャラたちも登場しています。

物語最初の高校生編では遊び人だった真矢のセ〇レたちや、大学生になってからは真矢を手に入れたがるルカ(知的な薄幸美人顔の男の先輩)が登場したり。

攻めである真矢がモテまくるので、そのことで受けの眠傘が傷ついたりやきもきしたりということが多いのですが、10巻で登場する眠傘のバイト先(塾講師)の教え子アオくんは無自覚なまま眠傘に惹かれていて──、という「酷くしないで」シリーズとしてはちょっと新鮮な展開になっています。

最初は眠傘へマイナスな印象からスタートしたはずが、徐々に眠傘の人柄に触れて惹かれていくアオくん。

でも自分の中に芽生えたほのかな恋心には無自覚がゆえに、眠傘への近づき方やかまってもらいたがる様がまだまだ“高校生”で、(連載当初より)成長し大人になった真矢との対比が見て取れます。

そんな中で年下相手に大人の対応をしながらも、「渡してやるか」ときっちりけん制する眠傘溺愛な真矢が見られます。

※個人的には眠傘のゼミの先輩である戸田も、やたらと眠傘に絡んできたり髪くしゃくしゃ撫でなどのボディタッチがあるあたり戸田→眠傘なのでは・・と疑っています。今後の展開が楽しみ。

「スイートハートトリガー」ニャンニャ

根暗なゲイの大学生・コールは、隣人・アレックスに片想い中。
女子にモテまくるアレックスを、コールは遠くから見つめ自慰に耽るだけの日々だった。
ある時、ひょんなことからアレックスとの距離が縮まり舞い上がるコール。
アレックスが参加するコスプレパーティーに乗り込み、勢い余って想いを告白するが───モテ慣れたアレックスに軽く受け流されてしまう。
傷ついたコールは、アレックスに愛情と裏腹の怒りを抱き始め…。
注目の新鋭・ニャンニャの描く青春BL新境地!!

https://booklive.jp/product/index/title_id/398812/vol_no/001

みんなの人気者でモテまくるノンケイケメンのアレックス × 根暗なこじらせゲイ大学生のコール

現代アメリカを舞台に繰り広げられる学生カーストトップと最底辺二人による異国&格差BL。

学生カーストのトップと最底辺という、対極的な場所にいたはずの二人の関係がどうなっていくのか──、というのが見どころな本作ですが2巻から登場するのがアレックスの友人・ブラッド

紆余曲折を経てアレックスと恋人になったコール。憧れのアレックスが恋人、という夢のような日々を過ごしながらもふと頭をよぎる

『オレとアレックスは結局、違う世界の人間なんじゃないのか?』

という疑問と不安。

無自覚に根っからの陽キャなアレックスと、根っからの陰キャなコールでは付き合う人間も考え方も何もかもが違う。そんな“違い”を見せつけられる日々の中でコールが出会ったのが、アレックスの友人でありながら自分と趣味もフィーリングも合うブラッド。

・・・うきうきな当て馬展開の予感がしますね(笑)

アレックス、コール、ブラッドをはじめとした登場するそれぞれのキャラの人物造形が素晴らしく、心理描写も繊細で読み手を惹きこむパワーを持った作品です。

全3巻で完結している「スイートハート・トリガー」、この3巻にぎゅっと濃密にストーリーが詰まっていておすすめです。

「灰かぶりコンプレックス」木下けい子

恋人がいない歴=年齢の智紀は、SNSで出会った「ミチルさん」に恋をしていた。

優しくて、教養があって、ハンサムで、思いやりがある、ミチルさん(まだ会ったことはない)

そんなある日、街でミチルさんを見かけた智紀は、一生分の勇気をふりしぼって声をかけた!

そして、デートをすることになったのだけど……

かっこいいしスマートだけれど、なんだか意地悪で!?

腹黒王子×ど根性姫のラブストーリー開幕★

https://booklive.jp/product/index/title_id/551205/vol_no/001

美形の腹黒王子・直純(なおずみ)×純朴ど根性一般ピープル・智紀(ともき)

の二人が織りなす、セフレ関係から始まる純愛系BL

タイトルの「灰かぶりコンプレックス」は、おそらく「シンデレラコンプレックス」をもじったものかと思われます。

(童話『シンデレラ』のなかで“灰かぶり姫”、“灰かぶり”と呼ばれたのがシンデレラ)

シンデレラコンプレックス(英: Cinderella complex)は、男性に高い理想を追い求め続ける、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称。童話『シンデレラ』のように、女は今日もなお、外からくる何かが自分の人生を変えてくれるのを待ち続けている、としてこう名付けられた。

引用:Wikipedia『シンデレラコンプレックス』

読み始めこそ、美形でお金持ちな攻めの直純が王子様で、その王子に気に入られセフレとなった受けの智紀が姫ポジションなのかと思うのですが──。

読み進めるうちにどうやら違うぞ、となっていくのがこの作品の面白いところ。

セフレ扱いをされながらも「それでもいい」と直純を慕う智紀は健気で可愛らしいのですが、健気なだけでなく謎のガッツと根性があり、それでいて純朴という。噛めば噛むほど味がするスルメのような(?)魅力ののキャラクター。

そんな智紀に惹かれていくのが、直純の友人であり有名小説家のみちる。

智紀との関係は遊びだと意固地に心をガードする直純を煽るように、横からちょくちょく智紀にちょっかいを出すのですが、いつのまにかけっこう本気で智紀を気に入っている様子が読み取れます。

また、智紀の幼なじみのカナちゃん(かつて地元イチの美少年と呼ばれていた。現在は直純の秘書)も、いっけん平凡な智紀の魅力に気づいているうちのひとり。1巻では

「トモちゃんはそのままでいいんだよ 大丈夫 いざとなったら俺がいるよ」

「俺がトモちゃんもらってやっから」

なんて言葉を智紀におくっています。

「灰かぶりコンプレックス」は全6巻で完結しています。

受けの元カレが登場するBL

こちらの章では受けの元カレが登場するBL漫画をご紹介。“敵”の登場にやきもきする攻めをみることができます。

「ロマンチック・ラメント」左藤さなゆき

もう二度とαなんて好きにならない…そう誓ったはずなのに――
3年付き合って番の約束までした恋人に運命の番が現れ、捨てられた旭は、クラブで元彼にそっくりな煌臣と出会う。
泥酔とフェロモンの暴走で関係を持ってしまった旭。
ホテルから逃げ帰るも、実は煌臣は同じ大学の先輩で、しかも元彼の双子の弟だった。
迷惑料として煌臣が旭に要求したのは“恋人のフリ”。
最悪な第一印象とは裏腹に、強引だけど優しい煌臣に心が揺れ動く旭だが――?

https://booklive.jp/product/index/title_id/882357/vol_no/001

将来を約束していたアルファの恋人が目の前で“運命の番”である別のオメガと出会ってしまい、二人は恋に落ち、自分は捨てられてしまった──。

そんな切ない過去を持つオメガの男子大学生・旭が主人公のオメガバース作品。

傷心のまま大学生活を送っていた旭がある夜クラブで出会ったのが、元カレにそっくりのアルファ・煌臣。

泥酔とフェロモンの暴走で体の関係を持ってしまった二人だったが、実は煌臣は元カレの双子の弟で──?!

というわくわく展開です。

受けの元カレは現・攻めの双子の兄。

しかもその兄とは、兄が“運命の番”と出会ったことが理由で別れている。

運命の番のフェロモンの強さには勝てなかった、という傷を持つ受けの旭。

じゃあほぼ同じ遺伝子を持つ双子の弟である煌臣は? 同じようにまた自分が捨てられるのでは?

傷ついた過去を持つ旭が悩むのも当然というもの。

元カレが現在進行形で邪魔をしてくる、という当て馬展開ではなく、元カレとの過去の経験がトラウマとなり現在を邪魔するという物語。

切ないオメガバースがお好きな方にもおすすめの作品です。

「シュガードラッグ」頼長

最先端の生体研究機関であり、上位研究員の“助手兼愛人”になることがステータスとされる特殊機関「研究特区」。
ハルは、スケベ研究員の助手を断った嫌がらせで天才だけれど変人の天木の部署に配属されることに。
天木が研究する電子薬はかなり怪しげで、突発事故で天木とキメセクしてしまい・・・!?

https://booklive.jp/product/index/title_id/930821/vol_no/001

天才科学者・天木×優秀な助手兼愛人・ハル

による、事件中の事故で薬がキマったまま体の関係を持ったことから始まる恋愛模様。

『研究特区』という独自の設定が新しく面白い「シュガードラッグ」。

主人公ハルも各部署の研究員たちも、それぞれ別方向にぶっ飛んだ癖の強いキャラクターたちで魅力的です。

読み始めると、『研究特区』という特殊な環境とそこで働く人々などが緻密に設定されていて、ぶっ飛んだ設定やキャラクターでありながら、違和感なく読み手をするっと物語の世界に引きこんでくれます。

天木とハルを引き離したい薬学主席研究員の玉森により、ハルに差し向けられたハルの元彼・金指陽介。

過去の経験から人に心を閉ざし感情を見せることのなかった天木が、徐々にハルにハマっていく様が最高です。

2巻は1巻と同じく『研究特区』が舞台となっていますが、メインカップルが1巻とは異なります。

2巻では、1巻でも登場したハルの元カレ・金指と、薬学主席研究員の玉森がメインとなっています。

本編で当て馬ポジションだったキャラが別の人物と恋に落ちるスピンオフBL

本編では当て馬ポジションとして登場し、自らの恋が叶うことはなかったキャラクターが別の人物と恋に落ちる様子を描いたスピンオフ作品をご紹介。

「空と原」中村明日美子

原学、37歳、男子校教師、独身、「生徒には絶対手を出さない」というポリシーを持つ男。3年間の片想いから脱するために訪れたゲイの集まるクラブで若い男に出会う。後に彼は、原が勤める学校の新入生、ソラノだと分かり…??不器用なオトナ、永遠のアテ馬と呼ばれる原先生に春は来るか!?

https://booklive.jp/product/index/title_id/916515/vol_no/001

「はだける怪物」おげれつたなか

セフレから始まって、恋人同士になった秀那(しゅうな)と林田(はやしだ)。そんなある日、秀那に大阪支社への転勤の辞令が出て……。ピアス跡だらけの『怪物』林田と、器用な恋しか知らない秀那。おげれつたなかが剥き出しにする、「好き」のその後の物語。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/140566/title/483170/

「それでも、やさしい恋をする」ヨネダコウ

出口晴海が好きになったのは、小野田良。三歳年下のストレート。気がつくと、好きになっていた。友達でいい。そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。素直になれなくて、不安になって、ささいなことに幸せを感じて、言えない言葉がたくさんたまっていって──誰かを好きになる切なさと幸せがここに。

https://booklive.jp/product/index/title_id/276003/vol_no/001

【番外編】メインキャラに恋する女の子キャラが登場するBL

BL作品の中で、メインキャラに恋する女の子キャラが登場した作品をご紹介。

「窮鼠はチーズの夢を見る」水城せとな

7年ぶりの再会が、まさかの関係に?

大学の後輩・今ヶ瀬(いまがせ)との再会…。それは恭一(きょういち)の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!?
水城せとなが描く、限りなく切ないラブストーリー。

https://booklive.jp/product/index/title_id/197606/vol_no/001

「ブルースカイコンプレックス」市川けい

古びた本のにおいに混ざる清潔で清廉なシャンプーの香り。かるく目眩がした、放課後――。
「静かに本を読める場所が欲しい」と願っていた楢崎は、ひょんなことから学内で有名な素行不良の生徒・寺島のお目付け役に抜擢され、二人きりで放課後の図書室の受付をすることになる。
初めこそ会話のない二人であったが、ページを繰る音だけが響く図書室で、楢崎は不思議な空気をはらむ寺島に次第に興味を持ち始める。
やがて学校は夏休みに入り、お目付け役もお役御免となるが――。

https://booklive.jp/product/index/title_id/300392/vol_no/001

当て馬キャラが登場するおすすめBL漫画をご紹介してきました。

どの作品も魅力的な面白い作品ばかりなので、気になる作品があればぜひ読んでみてください。

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