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「愛すべしって書くんですよ?」 俎上の鯉は二度跳ねる/水城せとな
「お前は 可愛いね」
「……『可愛い』っていうのは 『愛す可し(あいすべし)』って書くんですよ?」
「知ってるよ 日本人なんだから」
言わずと知れたBL史に燦然と輝く名作、「窮鼠はチーズの夢を見る」の続巻「俎上の鯉は二度跳ねる」に登場する名台詞。
“可愛い”と言ったからには愛してほしい。俺のことを“可愛い”だなんて言うあなたは、俺のことを愛せるのか──。
そんな今ヶ瀬のいじらしい気持ちがにじんでみえるようなこの台詞。「知ってるよ」と返す恭一がまたいい。
本編を読んで、このシーンの二人が置かれている状況を踏まえてこのやりとりを読むとさらにぐっときます。
7年ぶりの再会が、まさかの関係に?
大学の後輩・今ヶ瀬(いまがせ)との再会…。それは恭一(きょういち)の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!?
https://booklive.jp/product/index/title_id/197606/vol_no/001
「たぶん望んだのはオレのほうだ」 君の名はスター☆/紺野けい子
もしかすると オレが女役なのってガタイの問題じゃないのかも… このひとに優しくされたいと たぶん望んだのはオレのほうだ──
人間関係に不器用な須藤が、穏やかで大人な優しさを持つ会社の同僚・広川に抱かれながら心の中でつぶやいたモノローグ。
体の関係を持ち始めた当初はガタイのいい広川から「どうする?」と聞かれ、「…どうせオレが女役でしょ? ビジュアルの無理には逆らわないっすよ」なんて答えていた須藤。
でも関係が深まっていくうちに、自分の本当の気持ちと広川への恋心に気づいていく。
ピュアで不器用な須藤の本音が心の中で漏れた名台詞。
女子社員を片っ端から食いまくりだと噂の須藤星見が、路上で歌っている姿を偶然街で見かけた広川。須藤の意外に不器用な素顔を知り、広川は須藤を好きになる。須藤もまた仕事を通して広川の優しさに触れ、惹かれていく…。広川の告白で二人は付き合い始めるが、須藤はこれまで恋愛で感じなかった不安や嫉妬に初めて傷付いて――。脆さと強さが交差する恋の結末は?
https://booklive.jp/product/index/title_id/184451/vol_no/001
「寂しいと思ってしまったことを恥じた」 しるされしアイ/たなと
毎日真面目に働いて 大人になっていく恋人を目の前に 寂しい と思ってしまったこと恥じた
中学、高校を共に過ごしたミナミと亮。『ダチ』から『恋人』になった二人は、高校を卒業し大学生と社会人へ──。
大学進学したミナミと違い、一足先に就職して働きだした亮は荒れていた学生時代がウソのように落ち着いた“社会人”に。そんな亮を目の当たりにしたミナミのモノローグ。
俺の好きな子、恥ずかしがり屋のヤンキーくん。「言ったじゃん、好きって! 付き合ってよ」 ウザめの世話焼き×恥ずかしがり屋のツンデレヤンキー、ミナミは中学3年の時、同級生の桜田亮(さくらだりょう)に告白した。懐かない猫のような、ツンとしたヤンキーの桜田に。信じられない顔で凝視されて以来、何の返事もない桜田に、ミナミはモヤモヤ悩む日々。しかし高校入学の春、桜田は唐突に「なあ、まだ俺のこと好きなの?」と言い出し、2人の恋は動き出す。ケンカまみれだったヤンキーの桜田には、キスもその先も恥ずかしくてたまらなくて――。 中学・高校・大学・社会人…と、年月と共に育つ恋心を描いた、悩み恥ずかし青春ラブ!
https://booklive.jp/product/index/title_id/354184/vol_no/001
「いっぱいいる中のひとりでいいから」 ところで今は何番目でしょうか。/田中森よこた
史郎くんのたったひとりじゃなくていい いっぱいいる中のひとりでいいから ぼくも史郎くんの恋人になりたい
遊び人の同級生・史郎に片思いをしている恋愛経験値ゼロのれんげの健気なモノローグ。
少しでも史郎に近づくため、地味だった見た目を髪を金髪に染めピアスを開けて、遊び慣れたふりまでする様が実にいじらしいです。
こんなにもかわいい健気受け、好きにならずにはいられない!!!
チャラ系くずな遊び人×恋愛経験値0の泣き虫大学生
思わず応援したくなるピュアきゅんハートフルラブれんげは大学構内で有名な、遊び人の同級生・史郎(しろう)に声をかける。
https://booklive.jp/product/index/title_id/584437/vol_no/001
あっと言う間に、友達になれたのはいいけれど、
大学デビューの世間知らずボーイにとってパリピの世界は分からないことだらけ…
挙句、手慣れた史郎の言動にれんげはドキドキさせられっぱなしで…!?
『ゆっくり五数えてみ そのあいだにちょっとずつ挿れるから』
「手は意外なほど嘘が下手で」 シャングリラの鳥/座裏屋蘭丸
俺の思うところでは 「手」は意外なほどに嘘が下手で 人格やその人間の過去までも投影していることがある なかなかに おしゃべりだ
哲学的な台詞が多く登場する「シャングリラの鳥」。1巻冒頭での客を取る男娼フィーのモノローグ。
「東方から招いた職人がたった一人で7年の歳月をかけ完成させた庭だ 素晴らしい!」
「一人で? その職人に友達はいなかったのか?」
「私は一つの脳、一人の感性 一人の指先から生まれた芸術のみを愛する」
「なるほど」
「君にわかるのか?」
「協調という名の妥協が嫌い?」
「…私が君になぜピンと来てしまったのか今分かった気がするよ」
こちらはノンケでありながら男娼たちの疑似愛人役である“試情夫”として雇われることになったアポロと、娼館のオーナーとの会話。
この短い会話から、オーナーの美学やアポロの聡明さが伝わってくる印象的なやりとり。
ルールはイかせないこと挿入しないことそして、絶対に恋に堕ちないこと──。性を謳歌する男娼達の楽園で、試情夫として雇われた訳ありノンケのアポロ。試情夫とは、男娼達を愛で、客を取る前の心身をほぐして昂ぶらせる疑似愛人役のこと。教育係の男娼フィーに仕込まれることになるが……。
https://booklive.jp/product/index/title_id/607175/vol_no/001
「だってさぁ お前可愛いんだもん」 どうしても触れたくない/ヨネダコウ
「だってさぁ お前可愛いんだもん」
上司と部下でありながら体の関係を持つようになった嶋(部下・受)と外川(上司・攻)。
外川の家で体を重ねたあと、ふとしたことから外川の過去を知ってしまった嶋。その過去はあまりに嶋には重く、家を出ようとした嶋の背中にふいに外川から投げられた台詞。
「あいつ 何て?」
~(略)~
「自分はゲイだけど外川さんは違うと ただもの珍しいだけだからそのうち飽きるので 誰にも言わないでほしいと そんなとこです ちなみに飽きるのは外川さんだけみたいな印象を受けましたけど」
「……そっか サンキュ」
二人の関係に気づいた部下・小野田と外川のあいだで交わされた会話。
元からゲイの嶋と、嶋に出会うまでは男と関係を持ったことはなかったノンケの外川。
外川に恋心を抱きながらも「自分との関係は一時的」「そんな一時的な関係のために外川の評判を悪くするわけにはいかない」と、自分だけを犠牲にして外川を守ろうと小野田に口止めする嶋のいじらしさ、切なさ、苦しさが小野田という第三者の口から外川に伝わる切ない名シーン。
……なんか変なコトしたくなるよ、お前……。
https://booklive.jp/product/index/title_id/240831/vol_no/001
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を思う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない――……。不器用な想いの行方は?
BL漫画に登場する名台詞たちをご紹介してきました。
どれも魅力的な作品ばかりですので、気になる作品があればぜひ読んでみてください。