「可哀想」が可愛いBL特集!不遇で健気なBL漫画おすすめ【最新2022年から懐かしの作品まで】

おすすめBL漫画まとめ

BL漫画や小説には、年下攻め、オメガバース、獣人、人外などメジャーなものからマイナーなものまで様々なジャンルがバラエティ豊かに存在しています。

今回はその中でも、

「可哀想」は「可愛い」!!

という方へおすすめの、可哀想可愛い登場人物や設定のおすすめBL漫画をご紹介いたします。

かくいう管理人も、「可哀想は可愛い」派閥であり普段からこの手の作品を好んで読むのですが、調べてみたところ「かわいそう」の語源は「かわいい」(「かわいい」は古語の「かはゆし」由来)なのだとか。

つまり、我々が可哀想なキャラに対して胸締め付けられながらも「可愛い…」「愛おしい…」と思ってしまうのはあながち間違いではない(?)ということですね。

「かわいそう」の語源は「かわいい」という形容詞です。

「かわいい」は古語の「かはゆし」から派生しています。

語彙力LAB 「可哀想」と「可愛そう」の違いは?意味や類語・例文をご紹介!

かわいいは、本来「不憫だ」「気の毒だ」といった意味を表す語であった。

その意味を受け継いでいる言葉には、「かわいそう」がある。

かわいいは「かはゆし(かわゆし)」の形で中古から見え、「かほはゆし(顔映ゆし)」→「かははゆし」→「かはゆし」と変化した語と考えられている。

(中略)

小さいものや弱い者に対して手を差し伸べたくなる感情と、気の毒で見ていられないという感情は近いものがあり、「気の毒だから助けてあげたい」から「愛らしい」へと意味が転じたと思われる。

なお、漢字の「可愛い」は当て字である。

語源由来辞典 「可愛い/かわいい」

それでは、可哀想なのが可愛くて愛おしい、不遇で健気なおすすめBL漫画をご紹介していきます。

「錆びた夜でも恋は囁く」おげれつたなか

今日も殴られた。恋人のかんちゃんに。

でもそれは別にかまわない。俺の恋なんか、ふたり分の体液で錆び付いてるんだ。

そんな錆びた俺の前に、中学の同級生、真山が現れて、そしたら急に俺は気になった。

自分についた青あざとか、傷跡が。だってお前はあの頃と同じなんだ。俺をキスだけで動けなくした、あの雨の日と――。

https://www.cmoa.jp/title/95242/

おげれつたなかさんの作品が二か月連続刊行された際の第一弾。

冒頭から主人公の「弓(ゆみ)」が彼氏の「かんちゃん」に殴られ暴言を吐かれているという、肉体的にも精神的にも痛い作品。

そんな弓のもとに現れる中学時代の同級生「真山(まやま)」。10年ぶりの再会で、恋人からの暴力にさらされ身も心もぼろぼろになりながらも留まり続け動けずにいた弓の心情に変化が訪れる。

「かわいそう」「切ない」成分が強めではあるのですが、胸がぎゅっとする作品を読みたい方におすすめです。(と、ここで「かわいそう」と言い切ってしまうのも作中の弓の台詞を思い起こすとごめん…という気持ちになりますが)

ちなみに暴力描写が強めにあります。

弓、真山、かんちゃんといった登場人物たちが登場する作品は、この「錆びた夜でも恋は囁く」以外にも連続刊行第二弾の「恋愛ルビの正しいふりかた」やスピンオフ作品の「はだける怪物(上)」「はだける怪物(下)」といった一連のシリーズとして刊行されています。

シリーズの順番としては

「錆びた夜でも恋は囁く」→「恋愛ルビの正しいふりかた」→「はだける怪物(上)」→「はだける怪物(下)」

となっています。

どれも切なくて胸締め付けられるのですが、個人的には「錆びた夜でも恋は囁く」ではDV彼氏として登場していたかんちゃんがメインで描かれる「ほどける怪物(「恋愛ルビの正しいふりかた」内に掲載)」「はだける怪物」が、シリーズのなかでも特に好きです。

「はだける怪物」おげれつたなか

セフレから始まって、恋人同士になった秀那(しゅうな)と林田(はやしだ)。そんなある日、秀那に大阪支社への転勤の辞令が出て……。ピアス跡だらけの『怪物』林田と、器用な恋しか知らない秀那。おげれつたなかが剥き出しにする、「好き」のその後の物語。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/140566/

上記でご紹介した「錆びた夜でも恋は囁く」でDV彼氏として登場した「かんちゃん」こと「林田」がメインで描かれるスピンオフ作品。スピンオフ作品ではありますが、個人的にはこの「林田」と「秀那」の二人の話がシリーズ内で特に好きです。

ぜひ読む際はシリーズ全部を順番に、通して読むことをおすすめします。

恋人を殴り、暴言を吐き、痛めつけていた林田の苦しみや葛藤が丁寧に描かれています。

弓への暴力が正当化されるわけではありませんが、林田もまた別のところでの被害者だったという…

読むとブラック企業滅…!!!という気持ちになります。

そして以下は若干のネタバレ要素を含むかもしれませんが・・

前作では攻めだった林田が、こちらの作品では受けになっています。(がっつりしっかり描写が盛りだくさんです。さすがのおげれつたなか先生です)

スピンオフあるあるですね。

このシリーズで(個人的に)最も愛しい、可哀想可愛い「かんちゃん」。

胸がギュッとつぶれるような切なさや痛み。かわいそう… なのに可愛い…! といった感情を味わいたい方におすすめです。

「ネオンサインアンバー」おげれつたなか

床ごと鼓動しているようなクラブで緒方(おがた)は、客のひとり、サヤと出会った。サヤはいつも違う女を連れた、アンバー色の肌をしたギャル男。正直、苦手なタイプだった。ところが、偶然サヤに金を貸し、お礼に手料理の朝食をおごってもらうことになる。真夜中に見る軽薄なサヤとはちがう、ていねいに作られた食事。緒方は加速度的にサヤに惹かれるが――。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/118724/

コミックス帯の「ごめん、好きになんかなって。」という煽り文句がそれだけで性癖に刺さる予感を感じさせるこれまたおげれつたなか先生の作品。

紙媒体で手に取ると、表紙が特殊加工(ホログラム?)されていてキラキラと美しいです。照明できらめくクラブを彷彿とさせる凝った表紙は、おげれつたなか先生の売れっ子っぷりを感じさせますね。

キラキラと輝くネオンピンクの華やかな表紙ですが、中身はかなりシリアス寄り。

いかにもギャル男な見た目でクラブで派手に遊んでいるかと思えば、

「…俺 人の顔色伺うの 得意だもん」

なんてふと漏らすサヤは、間違いなく可哀想可愛い検定合格です。

緒方の言動に傷ついたサヤの涙が切ないのに、どうしようもなく可愛いと感じてしまう、可哀想で可愛い受けの涙が見たい方におすすめです。

「たぶんきっと、明日のナズナは」田中森よこた

客もろくに取れず、三日後に処分されるはずだったけもののナズナ。ある日店に一本の電話が入り、最後の飼い主、セリのもとへ引き取られることになる。今まで道具のようにしか扱われたことがなかったナズナだったが、セリの優しさに触れ、少しずつ愛情を覚えていく。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/183678/

可哀想可愛いといえば…! な作品「たぶんきっと、明日のナズナは」。

表紙では思わず女の子かと見紛うケモミミの生えた可愛らしい「ナズナ」と、“飼い主”となった「セリ」とのお話。セリに引き取られた頃は表紙通りの幼いナズナですが、本編途中からは成長した姿も見ることができます。

冒頭、鎖で首を繋がれたナズナが娼館で客を取らされているというショッキングなシーンから始まり

「たぶんきっと 明日のナズナは今日より しあわせ」

というナズナのモノローグが入ります。

娼館からも客からもぞんざいに扱われ、不遇な環境で過ごしながらも明日のしあわせを夢見ていた健気なナズナがセリに引き取られどう変わっていくのか──。

詳しい感想は以下の記事でもまとめています。

不遇で過酷な環境から、生まれて初めてのやさしさに触れ愛情を覚えていくナズナの健気さ、愛おしさがたまらない作品です。

「王子と乞食」河井英槻

19世紀ロンドン。天才少年社長・カイの傍らには常に美青年秘書のユキの姿が。仮面舞踏会で出会い、恋に落ちた二人だったが、ユキの正体はライバル会社社長・バスカヴィルの愛人で、カイのもとに送り込まれたスパイだった……! 許されぬ恋を繋ぐのは、二人の想いだけ――。身分や性別を越えた恋はどこへ……!?

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/65246/

この世に「可哀想は可愛い」という価値観、好みがあるのだと私(管理人)が知るきっかけとなった個人的に思い入れのある作者様、河井英槻先生。

何かの作品のあとがきで河井英槻先生が「可哀想は可愛い」と書かれていて、その言葉に「これまで自分が惹かれた作品の共通点はこれだー…!!」と雷に打たれたようになったのを覚えています。初めて自分の好み、性癖が言語化されていると感じて「自分は創作物のなかで可哀想を可愛いと思って好む」傾向にあるのだと自覚したときでした。

あとがきで「可哀想は可愛い」と仰る河井英槻先生ですので、そういったキャラクターや不憫な設定が好きな方は河井英槻先生の作品はハマるもの多いんじゃないかなと思います。

絵が繊細で美しく、台詞やモノローグ多め。台詞まわしやモノローグの言葉たちがまた美しいんですよね。もしまだ読んだことないな、という方はぜひ試し読みで空気感を感じてほしいです。

独自の世界観を確立されている作者様なので、好きな方はとても好きだと思います。かくいう私も商業作品はもちろん、河井先生の作風自体が好きで二次創作のほうの作品も購入して読んでいます。押しCPの本を河井先生が出されたときは震えました。手に入れた同人誌は今でも宝物です。

だいぶ個人的な話が多くなりましたが…

「王子と乞食」、タイトル通り

天才少年社長元乞食の秘書という身分差あり、

秘書であるユキは、実はライバル会社社長(男)の愛人でスパイとして少年社長カイのもとに送り込まれており、

舞台が19世紀ロンドンということで同性同士の恋愛は禁止されており性別の壁も高く

切ない要素は盛りだくさん。

身分差、ほかの男の愛人、スパイ、同性同士・・

カイとユキは社長と秘書として毎日近くで過ごしながらも、二人の間には果てしなく高く分厚い壁が隔たっています。

繊細な絵と美しい台詞で描かれる“許されぬ恋”に落ちた二人

耽美で切ない世界観に浸りたい、というときにおすすめです。

「青春花心中」河井英槻

所属していたサッカーチームから突然契約を切られた竹中。少し前に恋人とも別れ、自棄になった竹中は学生の頃自分を裏切った大嫌いな先輩・山崎に身を任せる。出口の見えない日々の中、脳裏に蘇るのは、やるせなく、ほろ苦く、もどかしかったあの頃の記憶だった……。長篇読み切り「置いてけぼりの街と僕と君と。」も同時収録!!

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/33326/

連載中、数年の休載を挟んだことが影響しているのか、途中で山崎の立ち位置が作者様のなかで変わったのか。理由は不明ですが、メイン登場人物のひとり「山崎」のビジュアルの変化を指摘されがちな作品です。知らずに読むと名前だけ同じ別人物なのか…???と混乱するかもしれません。

が、同じ人物です。

作品全体の絵柄が変わっているわけではなく、山崎先輩だけビジュアルが大幅に変わっています。1巻冒頭では冴えないどちらかというと不細工寄りチンピラ系キャラ(失礼)として描写されているのですが、途中からは美形になっています。

なので、もし1巻冒頭で「山崎先輩のビジュアルが受け付けない…」「なんで美形の竹中がこんな人と…」なんて思われたとしても脱落せず続きを読んでほしいです。

山崎先輩、(途中から)ものすごくかっこいいのでご安心ください…!

河井先生の描かれる世界観、空気感がお好きな方なら途中で辞めてしまうともったいないので。

お話は1巻と2巻で時系列に進むわけでなく、1巻冒頭で『現在』、徐々に『過去』が描かれていくという手法をとられています。

この作品は、恋人と別れ、職も失くした竹中が可哀想可愛いのはもちろんですが、そんな竹中を高校時代からずっと想い続けた不愛想で分かりにくい山崎先輩もまた可哀想可愛くていいのです。

2巻で竹中と山崎先輩、二人の高校時代を読んでから現在の二人に思いを馳せるとまたたまりません。地元を離れプロサッカー選手として活躍し恋人をつくって遠い世界で過ごす竹中を、山崎先輩はどんな気持ちで想い続けていたのか──。

まさか1巻を読み始めた時点ではこんなに山崎先輩を好きになるとは思いませんでした(笑)

「青春花心中」このタイトルがまた美しいですよね。2巻完結の作品となっています。

可哀想可愛いが刺さる方はもちろん、攻めの重い愛が好きだ、という方へもおすすめの作品です。

「俺は頼り方がわかりません」腰乃

優秀で常にリーダーだった牧野は就活&初H失敗のショックでイ●ポに! やっと見つけた就職先のド田舎では不幸の連鎖か道に迷い川に流され、地元の青年・清宮に助けられるも、ゲイだという彼に襲われてしまう! 怒り狂うもコミュ障ゆえに構ってくれる清宮にイ●ポを相談したり、アソコのお世話をしてもらったり少しずつ距離が縮まっている様子で…?

童貞! ニート! おまけにイ●ポ!人生転落男子に幸せな恋は訪れるのか!?

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/163824/

シリアス寄りの「可哀想可愛い」作品を多く紹介してきましたが、こちらはコメディ寄りの明るめ「可哀想可愛い」作品。

腰乃先生の「部活の後輩に迫られています」に登場したバスケ部部長・牧野がメインのスピンオフ作品です。

腰乃先生ならではの台詞、書き文字多めのわちゃわちゃもだもだラブコメ感が楽しめます。

気遣いすぎて考えすぎてから回る牧野が可哀想ながらも可愛いのですが、同じように考えすぎてから回りしがちなタイプの人間(私)が読むと途中「わかる…!」というリアルな描写が挟まれていたりして。明るく読めつつもほろりとしたり。

読み応えのある3巻完結作品です。

「ロマンチック・ラメント」左藤さなゆき

もう二度とαなんて好きにならない…そう誓ったはずなのに――

3年付き合って番の約束までした恋人に運命の番が現れ、捨てられた旭は、クラブで元彼にそっくりな煌臣と出会う。

泥酔とフェロモンの暴走で関係を持ってしまった旭。ホテルから逃げ帰るも、実は煌臣は同じ大学の先輩で、しかも元彼の双子の弟だった。

迷惑料として煌臣が旭に要求したのは“恋人のフリ”。

最悪な第一印象とは裏腹に、強引だけど優しい煌臣に心が揺れ動く旭だが――?

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/237308/

オメガ嫌いのリアリスト(アルファ) × アルファの恋人に捨てられた過去を持つロマンチスト(オメガ)

の二人が織りなすオメガバースもの。

高校時代、将来は番(つがい)になる約束までしていた相思相愛の恋人のアルファが、目の前で“運命の番”であるオメガと出会ってしまい、あっけなく捨てられた過去を持つオメガの旭。

可哀想は可愛い派閥の人間として、個人的にこの『目の前で恋人が別の誰かに恋に落ちて捨てられる瞬間』の過去の回想シーンが、ものすごく胸が痛むと同時に性癖にスマッシュヒットしました。

オメガバースものではよくロマンチックに、主役カップルの“運命”や“結びつき”をあらわすものとして登場する“運命の番”ですが、この作品では“運命じゃない側”の切なさや苦しみが描かれています。

確かに運命の番が存在したとして、全員が全員初めから運命の番に出会ってその相手とだけ付き合う、なんてことはあり得ず・・

強制的に惹かれ合う“運命の番”にさえ出会わなければ、普通の恋人として幸せだったはずのカップルが運命の番の登場によって別れてしまった。ということもきっとオメガバースの世界線では多々あるんだろうなと。

旭が新たに出会って、過去のトラウマをやっと乗り越えて惹かれた相手(煌臣)が『元カレの双子の弟』というのもまた上手い設定で・・

後半、この設定が最高に活かされていて、ぐぐっと惹き込まれます。

オメガバースものの中でも新鮮な設定で、「切ないBLが読みたい」、「可哀想は可愛い派閥」の方におすすめです。

「報われない恋の占い方」小木カンヌ

【12年越しに動き出す、大人のこじらせ片想い。】

幼馴染の北原に、高校生の頃から片想いをしている、ゲイの占い師・美波。バツ3になった北原から、しばらく居候させてほしいと頼まれ、同居生活を送ることに。

北原が自分を好きになることなどないと決め付けていた美波だが、彼が見つけた新しい「好きな相手」はなんと男。想いが募った美波は、北原にキスをしてしまい―――?

友情と恋愛のはざまで揺れ動く、不器用でいとおしい片想い。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/227007/

ノンケでバツ3の幼馴染 × 幼馴染を一途に想うゲイの占い師

の健気な片想いものBLです。

12年ものあいだ北原に片想いをしている受けの美波が、それはもう健気で一途で・・

可哀想可愛い検定にばっちり合格しています。

何度も何度も、彼女ができ結婚して離婚して…を繰り返す惚れっぽくてモテる北原のことを近くで見守り続ける美波に向かって、何も知らない北原が

「好きな相手って出会って瞬間に分かるもんじゃない?」

と言い放つ残酷さに胸がえぐられます。

北原、お前の横にいる美波がどんな気持ちで…! どんな気持ちでっ…!!!

と胸ぐら掴みにいきたくなりますが、それもまた「可哀想は可愛い」作品の味わい。

健気な片想いモノBLがお好きな方にもおすすめの作品です。

「九尾狐家妃譚~仔猫の褥~」画:るびる 原作:鈴木あみ

シャレード文庫のBL小説「九尾狐家妃譚~仔猫の褥~」のコミカライズ化作品。

九尾狐王家の世継ぎ × 世継ぎに仕える猫族の捨て子

という身分差&人外ものBL。

添えるなんて、億に一つもないとわかっていながら――

九尾狐王家の世継ぎ・焔来の遊び相手として幼い頃から仕えてきた猫族の八緒。出逢ったときから惹かれてやまないその焔来が、初めての床入り「御添い臥し」を行うことに。経験があると偽って、焔来への想い一つでその御役目を勝ち取った八緒は、本当のことを言えぬまま許されぬ関係を続けることになる。種族が違うから、焔来の仔狐を産むことはできない。添い遂げることもできない…切ない想いを胸に秘める八緒だが、身に覚えのない仔を孕み!?

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/290535/

九尾狐王家の世継ぎである焔来(攻め)が年頃になり、周囲が初めての床入り(御添い臥し)相手を探していると知った八緒(受け)。

身分違いであり、そのうえ種族も違う自分では焔来と添い遂げることは出来ないと知りながらも

たった一度限りでもいい

と、主人であり想い人でもある焔来に抱かれるために「御添い臥し」候補に名乗り出るという八緒の健気さが胸を打ちます。

通常、御添い臥し相手は見目が良く経験豊かな狐族の女官から選ばれるという慣習があるため、それらの女官を差し置き自分が選ばれるために

「男性と経験がある」と噓をつき、

「男だし猫族ですけど、そのぶん間違って身ごもったりすることがない」

「どんな秘密でも守れる」

と必死に主張する八緒。

個人的に試し読みで読んだ序盤のこのシーン、この設定が大変に好みで続きが気になりわくわくしながら購入を決めました。

あまりにも健気で不憫な八緒。「可哀想」なのが可愛く愛おしく思える方には刺さる設定の身分差BLだと思います。

原作である鈴木あみ先生著の小説版ではシリーズとして刊行されていますので、気になる方はこちらもぜひ。

「愛日と花嫁」渚アユム

「もし俺が本当は怖いと言ったら誰かが助けてくれたんだろうか」

突然Ωになった村の青年・ルカは、しきたりによって神様の花嫁――「生贄」になることに…。人を食べるとも言われている神様の元に村を思い嫁ぐのだが…嫁ぎ先の太陽神・クロは噂とは違い――? 神様と紡ぐ日々、それはいつしか愛しいものに変わり――渚アユム渾身のデビューコミックス。

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/287682/

村の守り神アルファ × 生贄に差し出された自己犠牲型オメガ

のオメガバースものBL。

村のために尽くしてきた青年が神に生贄に差し出される、という設定からすでに不憫で可哀想な気配が濃厚に漂っていますね。

渚アユム先生の商業BLデビュー作ですが、デビュー作とは思えないほど綺麗な絵柄や物語の設定、キャラクターたちが魅力的です。

こちらの「愛日と花嫁」、いい意味で予想外だったのが最中シーンがものすごく良いことです(笑)

試し読みの印象では正直、そのあたりは特に期待せずに「設定が好みそうだ」と思い購入したのですが読み進めてみたらとても良かったのです。

最中の「胎が疼くんだろ。だったらちゃんと胎で鎮めろ」といった台詞の数々や、キャラの表情、シーンの描かれ方などとても魅力的でした。

発情してしまったルカ(オメガ)にねだられ、鎮めるために「…恨むなよ。今日だけだ」と抱くクロ(アルファ)──。

その後、「迷惑だったよね…?ごめん…」と謝るルカに対して、静かなでもどこか怒りを含んだ表情で

「なんで謝る」

「古い因習で好きでもない男に辱められて どうして笑う」

と言うクロ。この1シーンだけでもクロの人となりが分かるようで素晴らしいと思いました。(クロは“人”ではないわけですが…)

「愛日と花嫁」は、世界観、設定、キャラクター、心理描写に最中描写、BLとして漫画としてとても面白く魅力的でおすすめです!

結ばれたあとの二人を描いた36ページの短編「愛日と花嫁@吉日」もおすすめですので、本編を読んで気になった方はぜひ。

しっかり者で村想いの青年・ルカは、突然Ωになったことで神様の「生贄」に――。だが、噂と違い優しい神様・クロと結ばれ、愛にあふれた幸せな日々を送る。ある日、ルカの弟であるケイに「子供は作らないのか」と言われたクロは、意外なことを言い出して…?

https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/295167/

可哀想は可愛い!不遇で健気なBL漫画おすすめ作品をご紹介してきました。

以下の記事では、それぞれのテーマに合わせたおすすめBL作品をご紹介していますので興味があるものがあればぜひのぞいてみてください。

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