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勘違いや誤解からすれ違う二人を描いた、すれ違いBL・・
その切なさともどかしさが実に良いですよね。
途中が辛く切ないからこそ、誤解が解けて光差してきたときのまばゆさが胸に染み入ります。
BL読みの方の中でも、好きな方が多いジャンルなのではないでしょうか。
夜明けの腐女子派閥の私も大好きな系統の作品です。
「夜明けの腐女子」(よあけのふじょし)とは、BL作品を好む人々の通称「腐女子」を4つに分類した場合の1つの分類である。
他に「光の腐女子」「闇の腐女子」「黄昏の腐女子」が存在している。「夜明けの腐女子」は一般的に、「光の腐女子」同様ハッピーエンドで終わる作品を好むが、出会いから(作品の)エンディングに至るまでが紆余曲折を経て、幸せを迎えるような作品を好むとされている。
引用:numan用語集『夜明けの腐女子(よあけのふじょし)』
本記事では、すれ違う二人を描いたBL漫画をご紹介いたします。
「ロスタイムに餞を」ココミ
あいつの体温が、今もまだ消えない――
同棲中の自由人な小説家・桐生に振り回され4年、
https://booklive.jp/product/index/title_id/1213588/vol_no/001
我慢の限界に達した尽は別れを告げて家を出た。
しかし「寝れない」という桐生からの連絡にしぶしぶ家へ行くと、
あっという間に桐生のペースにのまれてしまう。
喧嘩をするとセックスに持ち込もうとする桐生の不器用さも
かつては好きだったはずなのに「来るんじゃなかった」と後悔する尽。
お気に入りのキャップ、二人で見たお笑い番組、苦手だった枝豆…
未練を断ち切ろうとすればするほど桐生との想い出が溢れてきて――
ほだされ系の世話焼き美容師・尽(つくし)×奔放マイペースな小説家・桐生(とうい)
4年付き合った二人の別れから始まるお話。
ベランダから室内にいる尽の背中に視線を向ける桐生と、
室内からベランダにいる桐生の背中に視線を向ける尽。
同じ部屋で背中を向け合いながらも、相手が見ていないところで視線はお互いを捉えている──。
まさに“二人のすれ違い”を象徴しているような表紙の構図も印象的です。
ちなみにタイトルにある「ロスタイム」とは、「むだにした時間」や「サッカーなどのスポーツにおける競技時間に勘定しない時間」といった意味があります。
《loss of timeから》
1 空費した時間。むだにした時間。
2 サッカーやラグビーの試合で、負傷者の手当ての時間など、競技時間に勘定しない時間。主審の判断で、その時間の分だけ試合を延長する。→インジャリータイム
[補説] サッカーでは、「追加時間」という意味の「アディショナルタイム」も使われる。
引用:Weblio辞書『デジタル大辞泉』ロスタイムの意味・解説
また、「餞(はなむけ)」とは別れや旅立ちに際し贈る金品や言葉を指すんだそう。「餞の言葉」と言ったりしますね。
餞/贐/はなむけ
意味
はなむけとは、旅立ちや新たな門出に際し、激励や祝福の気持ちを込めて、挨拶の言葉・金品・詩歌などを贈ること。はなむけの語源・由来
引用:語源由来辞典『餞/贐/はなむけ』
遠方に旅立つ際、道中の安全を祈願し、馬の鼻先を行き先の方向に向けた習慣から、「馬の鼻向け(むまのはなむけ)」という言葉が生まれ、「馬の鼻向け」が略されて「はなむけ」となった。
ラストまで読み終わってからこの「ロスタイムに餞を」というタイトルの意味を噛み締めると、味わい深いなぁと──。
作中の尽と桐生のすれ違いは、“同性同士の恋愛だから” ではなく、
『誰かと一緒に暮らしたことがある』
『長く恋人と付き合ったことがある』
といった経験をしたことがある方なら誰でも思い当たるような、あるあるのリアルなすれ違いだなと。
一つひとつは些細なこと、あるいは最初は我慢していた(できていた)ことが、降り積もるうちにある日「もう無理かも」と感じてしまう。感情の糸がぷつんと切れるような感覚を味わったことがある方はより感情移入しながら読めてしまうのではないかと思います。
別れを告げて離れようとしながらも桐生に気持ちを残しまくりの尽と、別れを受け入れず身体でうやむやにしようとする桐生。
聖人君子なんかではない二人が、離れて、離れられなくて、もがいて、相手とも自分とも向き合って、模索していく様子が愛おしい作品です。
驚くような大きな展開があるわけではないのですが、じんわりと染み入ってくるような作品でした。
ココミ先生の綺麗な絵柄も相まって、別れた(別れようとしている)二人を描いてはいるのですが、シリアスになりすぎず作中はどことなく明るさと爽やかさが漂っています。
同棲カップル、長年付き合ったカップルのすれ違いBLを読みたい方におすすめです。
余談ですが、尽と桐生が車に乗ってドライブしながら会話をするシーンを読んで、水城せとな先生の「俎上の鯉は二度跳ねる」の車中シーンを思い出したりなどしました。なんだか共通する空気感があったなぁと。
「どうしても触れたくない」ヨネダコウ
……なんか変なコトしたくなるよ、お前……。
https://booklive.jp/product/index/title_id/240831/vol_no/001
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を思う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない――……。不器用な想いの行方は?
切ないすれ違いモノと言えば…!!
個人的にすぐに思い浮かべる大好きな作品、ヨネダコウ先生の「どうしても触れたくない」。
それぞれの登場人物の人物造形も、台詞やモノローグに頼り切らないキャラの心理描写のうまさも、展開も、抜群に素晴らしい作品だと思っております。
BL界の殿堂入りも果たしているんじゃないかと思えるほどの有名&人気作なのですでに読んだことがあるという方も多いかもしれません。
初版は2008年なんですね。もう15年以上も前の作品とは驚きです。
それでも、今読んでも古さはまったく感じさせない不変の魅力があります。
上記でご紹介した「ロスタイムに餞を」の二人のすれ違いが“同性である”ことに起因していなかったのに対し、こちらの「どうしても触れたくない」では“同性である”ことが(受けの嶋の)大きな心理的壁として立ちはだかります。
無遠慮でデリカシーがないように見えて実際は誰よりも精神的に大人で優しさのある外川と、
傷ついた過去の経験から周囲の人間に心を閉ざし、自分の感情を隠している嶋。
職場の上司と部下として出会い身体の関係を持つようになった二人が、惹かれ合いながらも、お互い凄惨な過去を持つゆえにすれ違い──。という。
はじめはおそらく自分の心を守るために心を閉ざし感情を見せないようにしていた嶋が、途中からは外川を守るために自分の感情を隠すようになっていく様が実に健気でいじらしいのです。
ノンケだった外川が嶋を可愛いと感じるのも納得。
嶋の健気さは読んでいて痛ましいほどで、何度読み返しても切なさに涙が止まらない作品です。
しっとりとしたシリアスなすれ違いBLを読みたい方におすすめです。
なおスピンオフ作品として、外川の部下でありのちの嶋の上司でもある小野田がメインカップルの攻めとして登場する「それでも、やさしい恋をする」も発売されています。
出口晴海が好きになったのは、小野田良。三歳年下のストレート。気がつくと、好きになっていた。友達でいい。そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。素直になれなくて、不安になって、ささいなことに幸せを感じて、言えない言葉がたくさんたまっていって──誰かを好きになる切なさと幸せがここに。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/60399/
こちらもまた切ない名作ですので、気になった方はぜひ。外川と嶋も少し登場しています。
「リバース」麻生ミツ晃
小説家の円と警察官の吐木は、同じ施設で育った“同志”で“番”。円はフェロモン分泌が異常で番以外の人間もそのフェロモンを感知してしまう上、番関係を結んだことで遺伝子変化が起こり、一般の抑制剤も効かなくなっている──そう、振る舞っている。何も知らない吐木は円を支える為と出世を蹴り続け、所轄への異動初日に担当することになったのは、Ωを狙ったレイプ事件。そんな中、円は発情期に入り強烈なフェロモンを発しながら吐木を求める──まるでΩのように……
https://booklive.jp/product/index/title_id/723213/vol_no/001
オメガバースものでありながら、“犯人は誰なのか”というミステリー要素もある麻生ミツ晃先生の「リバース」。
コミックス帯には『BL界屈指のストーリーテラーが贈る、後悔と欲望入り混じるミステリアスオメガバース』との煽り文句が。
1巻完結ですが、総ページ数は299ページとボリュームたっぷり。一冊まるまる表題作となっており読み応えがあります。
事件の犯人は?
吐木と円、二人の過去に何があったのか?
円が隠し続ける“真実”とは──?
物語の中でいくつも張られた伏線がだんだん回収されていくので、一度読みだすと一気に最後まで読んでしまいます。
よく練られた濃密なストーリーと繊細な絵柄が作品の空気にマッチしています。
(個人的には、慣れるまで少しキャラの見分けがつきにくく感じてしまう部分はありました。でも絵の持つ空気感とお話の空気感はとても合っています)
練られたストーリーだからこそ、未読の方はぜひネタバレを踏まずに読んでいただきたいです。
読み応えのあるストーリー重視のBL作品を読みたい、シリアスなすれ違いBLを読みたいという方におすすめです。
「4月の東京は…」ハル
「嫌か? 俺とセフレになるのは?」
新入社員としてアメリカから東京に戻ってきた和真は、会社で中学時代のクラスメイトで、今はトップデザイナーとして活躍している蓮と再会する。
中学3年の夏の突然の別れ以来、10年ぶりの再会だった。親友で初恋の人で、──初めての相手、それが蓮だった。相変わらず綺麗で、強くて、和真は蓮と一緒にいるだけで幸せになれた。
けれど、蓮は不自然なほど中学時代の話題を避け、仲のよかった元クラスメイトとして振る舞った。それは蓮がゲイであることに負い目を持っており、和真に拒絶されることを何より恐れていたからだ。
でも、ある夜、ふたりは再び関係を持ってしまい!?
https://booklive.jp/product/index/title_id/631726/vol_no/001
切なさ成分多めのすれ違い両片思いBL、ハル先生の「4月の東京は…」。
上下2巻で完結しています。
ノンケだが蓮に一途な想いを寄せる和真 × ゲイであることに負い目を持つ蓮
中学3年の頃にある出来事をきっかけに会えなくなって以来、10年ぶりに職場で再会した蓮と和真。
親友であり、初恋であり、初めて体を重ねた相手でもあったお互いを心に残したまま大人になった二人の再会。
お互いに相手のことが好きなのは明白なのだから、
再会! やったー! 結ばれてハッピーエンド!
となるかと思いきやそうは問屋が卸さない。じれったくも切ない、大人の両片思いが始まるのです。
再会後に再び体の関係を持ったものの、翌朝
「昨日のセックスはセフレとしてだ 意味のあるものじゃなかった」
「女としたいならしてもいい」
「お前に好きな女ができたらただの友人に戻る それでいいだろ」
と一方的に和真に告げる蓮。
和真を決して恋人としては受け入れようとしない蓮の、その拒絶の理由が切なくて胸に刺さります。
和真と蓮の中学時代のエピソードがあまりに辛くて重くて。
蓮の味わった絶望と地獄を思えば、和真を受け入れる選択が取れないのも仕方がないのかなと。
そんな二人の関係がどうなっていくのかが見どころです。
上下巻完結とボリュームたっぷりで読みごたえも抜群です。
切ないすれ違いBLを読みたい方、両片思いBLを読みたい方にもおすすめです。
同じ世界線でのお話を描いたシリーズものとして、メインカップル違いの「東京 ─四季─(上)」と「東京 ─四季─(下)」も発売されています。
浪人生の早乙女恭平が駅で会ったのは、早乙女が落ちた大学にトップ合格した、同じ高校の同級生だった神宮寺結人だ。神宮寺の嗜虐的な行為に、嫌だと思いつつのめり込む恭平。そんな恭平に神宮寺もまた激しく執着して…
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/271971/title/884127/
「ひとりぼっちのワルツ」原作:松本いさ 漫画:羽純ハナ
貴方に絶対に知られたくない秘密がある――
雌雄、または両分化に分けられる世界。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/315234/
ヒエラルキーの頂点に位置する雄化の者と番になることが使命とされている雌化の是枝 葵は、
総三家の跡取りである征爾のもとに嫁ぐことになる。
かねてより恋焦がれていた征爾との婚姻は、願ってもないことだった。
他人に興味がない征爾にとって葵はただの政略結婚の相手で、何をしようがどうでもいい存在。
たとえ征爾の目に映らなくても、使用人に疎まれようとも、傍にいられるだけで葵は幸せだった。
しかし、泥酔した征爾に抱かれた夜を境に、葵の身体に生死に関わるある変化が起き――…?
『冷静冷淡な孤高の雄×凡庸で自尊心の低い雌』
『これは命を懸けた、最初で最後の恋──』
『この身を犠牲にしても、貴方と番になりたかった』
そんなドラマティックな煽り文句がコミック帯に踊る、松本いさ先生原作、羽純ハナ先生著の「ひとりぼっちのワルツ」。
名家に生まれながらも肩身の狭い思いをしていた葵は、ある日「純血の雌なら誰でもいい」との粗雑な理由で選ばれ、かねてから片思いをしていた征爾と本人からは望まれないままに政略結婚をすることに──。
設定からすでに切なくて、それだけで刺さる人には刺さるのではないでしょうか。
夜明けの腐女子に属する私も大好物の設定でして、あらすじと試し読みを読んで即購入を決めました。
アルファ、ベータ、オメガに分類されるオメガバースを彷彿とさせる設定ではありますが、オメガバースものではありません。
「ひとりぼっちのワルツ」の世界では分類されるのは雄化、雌化、両分化であり、それぞれの特徴もオメガバースとは異なります。
そして、雌化の一族にのみ伝えられる『雌化の命にかかわる秘密』。
この秘密が物語のキーとなります。
この『雌化の秘密』がオメガバースとは大きく違うポイントであり、独自の設定で面白いなと思いました。
紙の上での結婚はしたものの、心はすれ違い続ける葵と征爾。
葵の秘密とは何なのか、誰が結婚相手でも同じと葵に興味を示さなかった征爾にどういった心境の変化が訪れるのか。
形だけの結婚で初めは遠かった二人の関係が徐々に変化していく様が見どころです。
個人的に読んでいて引っかかった点を挙げるとするならば、攻めの征爾が屋敷に迎え入れた猫のエピソード。
ネタバレになってはいけないので詳細はぼかしますが、このエピソードがあることで読み手による征爾への評価がダダ下がるなと感じました。猫に対してあまりに無責任。
一応、葵が言葉にして征爾にぶつけてはいるのですが、個人的にはそれくらいじゃ足りないというか。「征爾、そんなことにも気づかず、気も回らないようじゃ仕事もさほどできないのでは?」なんて疑惑まで持ってしまいました・・
(しかもその後、征爾の下がった好感度を上げるほどの挽回エピソードもない)
全体的に、
- 葵が命を懸けてもいいと思えるほど征爾に惹かれている理由や納得感
- 征爾というキャラクターの魅力
- 葵がなぜ実家で冷遇されていたのか、使用人にも言い返せないほど自己評価が低いのはなぜなのか
のあたりに納得感が薄かったのが惜しいなぁと。
雄化、雌化のオリジナルの設定自体は面白く、切なくて興味をそそるものだったので、もう少しそのあたりも描き切られていたらともったいなく感じました。
とは言え、こういった切ない設定がお好きな方には刺さる部分も多い作品かなと感じます。
健気な受けや、切ない片思いものがお好きな方におすすめの作品です。
「体感予報」鯛野ニッケ
明日は晴れなので、この男は俺を抱くだろう」
人気上昇中のイケメン気象予報士・瀬ヶ崎(せがさき)の正体は、とんでもない暴君だ。崖っぷちエロ漫画家の葉(よう)はそのことをよく知っている。何故なら瀬ヶ崎と一緒に住んでいて、彼のために料理やら掃除やらをしているから! それもその筈、衣食住を保証してもらう代わりに『瀬ヶ崎の言うことを全部聞く』という契約を結んでいるからで――?
https://booklive.jp/product/index/title_id/1283664/vol_no/001
人気イケメン気象予報士・瀬ヶ崎(せがさき)×売れない漫画家・葉(よう)
コミックス帯には『どうしたら俺だけのもんになんの』の文字。
大学時代の先輩後輩(攻めの瀬ヶ崎が先輩、受けの葉が後輩)である二人が織りなす、格差BLかつイケメン腹黒系の執着攻めもの。
「電子コミック大賞2023」のBL部門を受賞した人気作でもあります。
※「電子コミック大賞2023」の受賞作品についてはこちらの記事をご参照ください。
『晴れの前日だけ受けを抱くイケメン気象予報士』の設定が「なんでなの??」となって興味を引きますよね。Twitterで見かけた広告で冒頭を読んでから、ずっと単行本化を楽しみにしていた作品でした。
漫画を描き続けたい、でも食べていけないから就職しないと──、と進路を迷っていた大学時代の葉に
「衣食住の金は保証してやるから俺んとこに来い そこそこ高給取りになる予定だから その代わり 俺の言うこと全部聞け」
綺麗な顔でそう言って、葉を囲った瀬ヶ崎。
奴隷契約だ、なんて思いながらも瀬ヶ崎の提案を飲んだ葉。
そうして大学後に同居してみれば、なぜか晴れの前日だけ抱かれるようになって──? という。
なぜ瀬ヶ崎は葉を養い、囲っているのか?
なぜ抱くのは晴れの前日だけなのか?
なにを考えているのか分からない瀬ヶ崎と、なぜなんだと思いつつも今では抱かれるのを心待ちにするようになってしまった葉。
すれ違う二人が気になって、読み始めるとページをめくる手が止まらなくなります。
鯛野ニッケ先生の綺麗な絵柄も素晴らしいです。
葉のどこか抜けたキャラも相まって、シリアスになりきらず所々で笑えるラブコメ作品に仕上がっています。
明るいすれ違いBLがお好きな方はもちろん、執着攻めや綺麗な顔で実は腹黒な攻めが好きという方にもおすすめです。
「失恋ジャンキー」鷹
あ~ぁ… これが本当のセックスならいいのになぁ……。
https://booklive.jp/product/index/title_id/914690/vol_no/001
親友の龍次郎(りゅうじろう)にこっそり片想いをしている彗太(けいた)は、彼の面影を追い求め、今日もノンケに恋をする。
毎回上手くいかずに終わってしまうが、失恋の傷を癒やしてくれるのもまた龍次郎。
しかも、傷心中の彗太を恋人のように抱くという方法で…!!
高校時代、クラスで浮いていた彗太を唯一気にかけてくれた龍次郎は
たしかに超イイ奴だけどーーその気がねぇなら、そんなに優しくすんな!!!!
学生時代からの親友の龍次郎×ノンケに振られ続けるゲイの彗太
重めのシリアスなすれ違いBL作品を多くご紹介してきましたが、こちらの「失恋ジャンキー」はポップなノリの明るいラブコメもの。
親友の龍次郎(りゅうじろう)に片思いしながらも、龍次郎が自分を好きになることはないと諦め、龍次郎の面影を求めて別のノンケ男性と付き合っては振られてを繰り返している彗太(けいた)。
友人として付き合いが続いている龍次郎は、彗太が失恋するたびに「さみしい」と言えば抱いてくれる。
きっかけは彗太が失恋したときに酔いに任せて「さみしい… 誰かとえっちしないと死んじゃうかも…」と龍次郎にねだったこと。
意外にも龍次郎は「しょうがねぇな」と応じてくれて。それから龍次郎の代わりの男に失恋しては本物の龍次郎に抱いてもらうこと、早3回目──?!という。
ほかの男に失恋した彗太を抱いている最中に顔をのぞきこみながら
「泣いてる?」
「まださみしい?」
なんて優しく気遣ってくる龍次郎は罪な男です。
そりゃあ彗太が「ノンケのくせに~~好きになってくんねぇくせに~~!!」なんて心の中で悪態つくのも納得というもの。
タイトルの『失恋ジャンキー』が指す“ジャンキー”は彗太ですね。
失恋さえすれば好きな人が抱いてくれるのだから彗太が何度も(故意に)失恋を繰り返すのも仕方なし。彗太から龍次郎へ、恋心ゆえの精一杯と思えばなんともいじらしいです。
筋肉質でガタイのいい二人が、わちゃわちゃと言い合い、かと思えば抱き合い、としているところがなんとも可愛らしくもあります。
明るいノリのすれ違いBLを読みたいという方におすすめです。
勘違いや誤解からすれ違う二人の恋を描いた、おすすめの切ないすれ違いBL漫画をご紹介してきました。
気になる作品があった方はぜひ読んでみてください。
本記事のほかにも、テーマごとにおすすめのBL漫画をまとめてご紹介しています。