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シリーズ化している長編ＢＬ漫画は、読者からそれだけ続きを望まれている証とも言えます。
本記事では魅力的な人気作ばかりの長編ＢＬ漫画からおすすめ作品をご紹介！
連休や年末年始など時間があるときにまとめて読むも良し、毎日の楽しみに少しずつ読むも良し。
５巻以上続くおすすめ長編ＢＬ漫画をご紹介いたします。
遊び人×ガリ勉ぼっちの溺愛ＢＬ 「酷くしないで」ねこ田米蔵
11巻まで発売中の「酷くしないで」（※2023年1月現在）
勉強ばかりで友達ゼロ。あだ名は「メガネ君」。そんな眠傘は、次の試験で順位が下がれば、奨学金をはく奪されてしまう。
一方、試験で赤点だと留年決定の真矢。正反対の2人が不思議な共通点で急激に接近!強引にHしたがる真矢の誘いに混乱しつつも、無料の家庭教師というエサに釣られて、ついつい真矢の部屋に通ってしまう眠傘なのだが…?
https://www.amazon.co.jp/dp/4799730819?tag=librebbb-22
ヤンキー風味な派手な見た目でありながら、顔良し、スタイル良し、地頭良し。コミュ力も高く実家はお金持ちという高スペックなイケメン真矢（まや）と、
勉強ばかりで友だちゼロのガリ勉優等生眠傘（ねむがさ）が織りなす格差＆溺愛系ＢＬ漫画。
2023年1月現在で11巻まで発売されている、人気の長編ＢＬシリーズです。
また本編のほか、真矢の家庭教師である小鳥遊彰がメインのスピンオフ「酷くしないで 小鳥遊彰編」や、単行本未収録作をまとめた電子限定の「酷くしないでplus＋」も発売されています。
本編を最新作まで読み終わったあとにも、スピンオフや「酷くしないでplus＋」のほうでも楽しめるので読みごたえは抜群！
「酷くしないでplus＋」は2023年1月現在、3巻まで発売されています。
出会った当初は高校生の二人ですが、巻が進むなかで大学へ進学し、物語は大学編となっていきます。
二人それぞれがだんだんと成長していく様や環境が変わっていく様子、お互いの新しい人間関係などを追って読んでいけるのも長編シリーズものの醍醐味と言えます。
同じ高校にいながら、ガリ勉優等生とスクールカーストトップの人気者という、交わることのない環境で過ごしていた二人。
そんな二人が出会い、真矢主導の強引な体の関係から、やがて相思相愛になるまで。そして両思いになったあとのあれこれをじっくりと読むことができます。
一見、釣り合わなさそうな二人なのに真矢（攻）が眠傘（受）にべた惚れなところがたまらないです。
始まりが始まりなだけに真矢が主導権を握るのかと思いきや、意外に振り回しているのは眠笠のほうという二人の関係性のバランスも絶妙。
恋人になるまでも、恋人になってからも様々な展開にきゅんきゅんしたり、はらはらしたり。
心理描写が丁寧で、シリアスな展開の時には切なさに読みながら涙がこぼれることも。
心理描写もしっかりありつつ、致しているシーンもふんだんにあるＢＬ漫画が読みたいという方には特におすすめ。
長編シリーズだからこその読みごたえがあり、年末年始や連休などまとめてがっつり読みたいときにもおすすめです。
不愛想イケメン×意地っ張り美少女（男）の幼馴染ＢＬ 「明日はどっちだ！」山本小鉄子
9巻まで発売中の「明日はどっちだ！」（※2023年1月現在）
男らしくあることに青春を捧げるものの、ますます美貌に磨きがかかり、美少年ヤンキーとして高校生活を送っている星。
ノーマルなクラスメイトさえ惑わしながら、本人に自覚はなく、隣に暮らす幼なじみの顕に片思いをしている。でも、顕は俺を好きじゃない── わかっているけど、好きじゃないのに、ホモ嫌いなのに、なんでなんどもキスしてくるんだ？
顕の幼なじみの塙も乱入してきて、星の恋はますますカオスに!!
https://comic.pixiv.net/works/3196
不愛想で無口（尚、顔がいい）な顕（けん）と、町内美少女コンテストで優勝したことがあるほどの美貌の持ち主である星（きらら）。
幼馴染の高校生二人の可愛らしい恋愛が読めます。
全体的に明るいテイストで、コメディ要素も多いので重くならずに楽しめます。
明るくきゅんとするＢＬ漫画を読みたいというときにおすすめ。
主役カップルの二人以外も、出てくる友人たちが皆いい味を出しています。
2023年1月現在、9巻まで発売されています。
年下彼氏が職場の先輩を溺愛 「コスメティック・プレイラバー」楢島さち
7巻まで発売中の「コスメティック・プレイラバー」（※2023年1月現在）
「ダメとかやめてとか、案外可愛いこと言うんですね」
美容部員の棗は、後輩の佐橋と”ペア売り”をさせられている。仕事も棗のこともナメきっている佐橋に売上トップを奪われ、イライラしながらも先輩風を吹かせる棗だったが…。ある時ゲイがバレて脅されてしまい、無理やりセフレに!?しかも、うっかり佐橋の覚醒スイッチを押してしまって――
「俺、本気になっていいですか?」
イラッとするのに、きゅんとしちゃって、メロメロぐずぐずなコスメカウンターの裏側!
https://www.animate-onlineshop.jp/pd/1547263/
生意気だけど仕事ができる職場の後輩・佐橋と、売上トップを奪われた先輩・棗が織りなすお仕事＆溺愛ＢＬ。
ゲイであることがバレ、佐橋からの脅しで強引な体の関係から始まった二人。
二人の距離が縮まるごとに、攻めの佐橋が受けの棗を溺愛していく様にきゅんとします。
主役二人ともコスメカウンターの男性美容部員ということもあり、お仕事ＢＬとしても楽しむことができます。
音楽×青春×ＢＬの金字塔 「ギヴン」キヅナツキ
8巻まで発売中の「ギヴン」（※2023年1月現在）
好きだったはずのギターも、おもしろかったはずのバスケも、くすんで見え始めたある日。上ノ山は、壊れたギターを抱えた真冬と出会う。ギターを修理してやったら、途端に懐かれるが、偶然聴いた真冬の歌が、上ノ山に刺さって――。キヅナツキが描く、裸のオルタナティヴ・ラブ！
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/72293/
音楽、青春、ＢＬが融合した超人気の名作「ギヴン」。
その人気さゆえにアニメ化やアニメ映画化、実写ドラマ化などもされています。
真冬と立夏の主役二人はもちろん、バンドメンバーや友人たちもキャラが立っており、それぞれの人間関係や恋愛模様も注目。読み終わったあとはしばらく作品世界に浸ってしまうような誘因力のある作品です。
余談ですが、四人のバンドメンバーの名前が
- 佐藤 真冬 (Gt. & Vo.)
- 上ノ山 立夏 (Gt.)
- 中山 春樹 (Ba.)
- 梶 秋彦 (Dr.)
と、春夏秋冬になっているのもおしゃれですよね。
個人的に、バンドメンバーである秋彦と春樹メインの話がとても好きです。
胸が苦しくなるような切なさと、恋愛や青春の苦さ、甘さがそれはもう見事に描かれていて噛み締めながら読みました。
特に、朝方の道を二人がただただ歩いて話しているシーンが大好きです。モノクロの紙面のはずなのに、読みながら差し込む朝日の眩しさを感じられるような心地さえしました。
キヅナツキ先生の表現力、素晴らしいです。
昼は王子様、夜はクズな部下と関係を持って⁉ 「GAPS」里つばめ
5巻まで発売中の「GAPS」（※2023年1月現在）
「こないだ俺 面白いAV見たんですよね、上司喰っちゃうやつ」
長谷川直幸、37才。仕事は充実しているものの、反面、私生活はさっぱりで、身体の衰えを自覚しつつある。
片桐 聡、30才。顔よし、頭よし、性格よし、男女問わず、社内の憧れの王子様。のはずが、大学生からお金を巻き上げたり、気に入らない相手の車を壊したり、プライベートは破綻しまくりだった！？
夜の公園で、誰も知らない片桐を知ってしまった長谷川の運命は！！
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/87569/
サラリーマンものＢＬといえばの人気作家、里つばめ先生の「GAPS」。
枯れ気味の受けと、昼は非の打ちどころナシの爽やか好青年で社内の王子様ポジションの攻め。
“昼は社内の王子様”な片桐が退社後の夜に見せる素顔とは──。
タイトル通り、“ギャップ”が見どころの人気作。
ただの上司と部下だったはずの二人の関係がどうなっていくのか？
年下×年上、クズな攻め、サラリーマンＢＬが好きな方にはたまらないシリーズです。
なお、「GAPS」シリーズは1巻、2巻、3巻・・といった巻数表記ではなく、タイトル違いで発売されています。「GAPS」シリーズの順番は以下の通りとなっていますので、購入の際の参考になれば幸いです。
▼「GAPS」シリーズ発売順（※上から順に発売日の古いもの→最新で記載）
- GAPS
- GAPS RISKY DAY
- GAPS apple and oranges
- GAPS hanker
- GAPS off limits
スピンオフ作品として、片桐の幼なじみであり生活安全課所属の巡査部長・矢島千紘とエリート上司・斉藤をメインに描いた「DOGS」も発売されています。
警視庁丸ノ内署、生活安全課所属の巡査部長・矢島千紘は、ある日、フリージャーナリスト・佐々木の警護を命じられる。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/120373/
形ばかりの警護になるかと思いきや、頭上にいきなりパイプが落ちてきたり、誘拐未遂に遭ってみたり、まさかの事態に巻き込まれる。
そのうえ、エリート上司の斉藤からはセクハラ、パワハラされまくりで！？
エリート犬（斉藤）×野良犬（矢島）に恋は生まれるのか！？
執着攻めが最高な異国の嫁入り奇譚 「ララの結婚」ためこう
5巻まで発売中の「ララの結婚」（※2023年1月現在）
今日からお前はオレの嫁だよ
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/167113/title/561065/
約束されていた富豪との婚儀の直前、双子の妹・ララは好いた男と村を離れた。ラムダンはララを無事に逃がすため、ララのふりをして花嫁に成り代わる。適当なところで富豪の家から抜け出すつもりだったラムダンだが、婚儀の初夜、媚薬で自由にならない身体を仮の夫となったウルジに激しく犯され、翻弄されてしまい――？
異国の嫁入り奇譚、1巻コミックス描き下ろしは終わらない初夜のお話。
富豪の跡取り息子・ウルジ×妹と村のために花嫁となったラムダン
の二人が織りなす、異国もの嫁入りＢＬです。
幼い頃に一目ぼれしたラムダンを手に入れるため、家の権力や周囲の人間など使えるものはすべて使い、なかば無理やり嫁に迎えるというとんでもな方法で恋を実らせるウルジ。
物語の冒頭からさっそく婚儀の初夜。花嫁衣装に身を包んだ美しいラムダンを、花婿のウルジが半ば無理やり・・という（個人的に最高な）シーンからスタートします。抵抗しながらもラムダンの反応が良いのもまた良きです。
ウルジがただの横暴な富豪の息子などではなく、幼い頃から一途にラムダンだけを慕い、焦がれて焦がれて手に入れたという愛が重い攻めなのが、執着攻め好きにはたまりません。
始めこそウルジの一方的な想いですが、だんだんとほだされていくラムダンの変化も見どころ。
富豪の跡取りとの結婚というテーマのため、巻が進むなかで世継ぎ問題、一夫多妻制問題も起こって展開から目が離せません。また、異国が舞台とあって登場人物たちが身に着ける衣装や装飾品も美しく、華やかな紙面は見ごたえがあります。
どっちが王子様⁉ 「灰かぶりコンプレックス」木下けい子
5巻まで発売中の「灰かぶりコンプレックス」（※2023年1月現在）
恋人がいない歴＝年齢の智紀は、SNSで出会った「ミチルさん」に恋をしていた。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/166050/
優しくて、教養があって、ハンサムで、思いやりがある、ミチルさん（まだ会ったことはない）
そんなある日、街でミチルさんを見かけた智紀は、一生分の勇気をふりしぼって声をかけた！
そして、デートをすることになったのだけど……
かっこいいしスマートだけれど、なんだか意地悪で！？
腹黒王子×ど根性姫のラブストーリー開幕★
美形社長でありながら実際はけっこうな腹黒王子・直純（なおずみ）×恋人いない歴＝年齢の純朴ど根性一般ピープル・智紀（ともき）
による、セフレから始まる格差＆純愛ＢＬ。
タイトルは「シンデレラコンプレックス」をもじったであろう「灰かぶりコンプレックス」。
※「シンデレラコンプレックス」とは、童話「シンデレラ」のように理想の男性が現れて幸福にしてくれるのを待つ心理を指す言葉。
読み始めこそ、美形でお金持ちで甘い言葉をくれる直純こそが王子様で、ひょんなことからその王子に気に入られセフレとなった智紀が姫ポジションなのかと思うのですが──。
読み進めるうちにどうやら違うぞ、となっていくのが面白いところ。
美形で社長でセレブ一族で・・という完全無欠（でも腹黒）な王子様に思えた直純が、本気の恋をしたことがないゆえにどこかズレていたり智紀の言動に戸惑っていたり。なんだか可愛らしいような気さえしてくる不思議。
一方、姫ポジションかと思われた智紀は謎のガッツとたくましさがあります（笑）
そこはかとなく少女漫画の「花より男子」の道明寺（＝直純）とつくし（＝智紀）を彷彿とさせます。
自分を幸せにしてくれる“王子様”を待っていたのはどっちだったのか──。
切なさもありつつくすりと笑えて、ふんわり甘い。恋のきらきらも詰まった作品です。
智紀に本気か冗談か分からないちょっかいを出し続ける直純の友人・ミチル（男）や、智紀と同郷の幼なじみでありかつ直純の秘書でもあるカナちゃん（男）といった二人の周囲を取りまくキャラクターたちもまた、いいスパイスになっています。
おすすめの長編ＢＬ漫画をご紹介してきました。
長編ＢＬは長く続いているからこそ、二人の関係の遷移や、あるいは二人を囲む周囲のキャラたちまでを深くじっくり堪能できるという良さがあります。また、複数巻に渡って発売が続いているということはそれだけ人気がある面白い作品ということでもあります。
毎日少しずつ
あるいは、時間がとれたときにまとめてじっくり
ぜひ長編ＢＬを読んでみてはいかがでしょうか。
