歌舞伎町バッドトリップ/汀えいじ の感想レビュー

歌舞伎町バッドトリップ あらすじ

目が合うたびに分かる 泉輝さんが俺をどうしたいのか

ホストの美山 徹は“心が読める”能力と端正な顔立ちを武器に歌舞伎町でNO.1に上り詰めた。もちろん“心が読める”ことは他人には秘密で。さらに徹には“メンズモデル・陽川泉輝の熱狂的ファン”というもう一つの顔もあって――

…そんなある日、徹は泉輝と偶然出会う。天にも昇る心地の徹は、ほんの出来心で泉輝の心を覗いてしまう。そこには縛られ、ぶたれ、弄ばれる自分の姿が!?

電子限定描き下ろしマンガ1Pつき★

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  • 作者 汀えいじ
  • レーベル 秒で分かるBL
  • 出版社 リブレ

ネタバレなしの感想

twitterの広告で見かけて気になって購入した作品。

作者様のお名前、最初なんて読むのかなと思ったのですが読み方は汀えいじ(ナギサエイジ)先生だそうです。

試し読みで読んでみて攻めかっこいいな、受けもイケメンなのに押しである攻めの前ではアホ可愛いぞ~と思い購入。

人気モデル × 歌舞伎町NO.1ホスト

押し × 熱狂的ファン

目を合わせると相手の心が読める受け

加虐癖のある攻め

という設定盛り沢山BLなんですよね。

表紙の赤髪が受けの歌舞伎町ナンバーワンホスト 美山 徹で、受けを後ろから抱いている金髪が攻めの人気メンズモデル 陽川泉輝 です。

タイトルを思い出す時になぜかいつも「新宿バッドトリップ」だったっけ??

と迷ってしまうのですが、正しくは「歌舞伎町バッドトリップ」です。

コミックの帯がけっこう激しめで

『純愛 BDSM(拘束 調教 加虐 被虐)

『押しに完全服従

といった煽り文句が記載されています。

※ちなみにBDSMとは作中の説明によると「同意のもと力関係を楽しむロールプレイの総称」とのこと。

個人的には調教モノと聞いてイメージするよりはソフトな内容だったかな~と思いました。

読んでて痛い気分にならずに楽しく読めるちょうどいい塩梅という感じです。(あまりに激しい&痛そうなSMものはそこまで得意ではない私から見て、です)

逆に「激しめのSMが好き」「がっつりの調教を期待した」という人にとっては少し軽めに感じるかも。

愛のある、同意の元の調教なので安心して楽しめます。今から続巻(2巻)も楽しみです!

<追記>2022年1月8日に「歌舞伎町バッドトリップ」待望の2巻が発売されました。2巻もとても面白かったです!後日レビュー記事も書きたいなと思います。

ネタバレありの感想

この「歌舞伎町バッドトリップ」がよくある調教モノと一番違うなと感じた点としては、攻めが自らの加虐性向、支配性向を必ずしも是としていないところかなと思いました。

少し(だいぶ?)前のBLでSMモノといえば、「お仕置き」などの名目のもと当たり前のように攻めが受けに対してSMプレイを強いる、といった設定が多かったように思うのですが、

さすが令和発売のBLコミック

攻めの 泉輝(みずき)は 自分の性癖(加虐指向・支配指向)が誰にでも受け入れられるものではない欲望だと理解していて、だからこそマゾヒストというわけではない受けの徹(とおる)に決して無理をさせようとしないんですよね。

己の欲望よりも、きちんと受けの人権と意思を尊重している。

そのあたりが、ひっかかることなく気持ちよく楽しく読めた要因かなと思います。

調教プレイに至るまでの意思確認の過程に愛が溢れています。

そして理性と優しさで(徹のためを思って)己の欲望を隠す泉輝だからこそ、徹の“目を合わせると相手の心を読める”という設定が活きるんだなと。

最中シーンの、泉輝の心の内が徹に伝わるシーン最高でした。

口では「続けてもいいですか…?」と尋ねつつ、心の中では

「今すぐ手に入れて 俺の許可なしじゃ誰にも会えなくして 全てを俺のものにして支配したい」

なんですよね。

このギャップがもう! もう…!!

泉輝の敬語がまたたまらないです。

徹の能力も、万能ではなく“目が合うと”という条件付きなのがまた上手い加減だなと思いました。

目が合うと心が読める、ということは逆に目を合わせないとどんなに近くにいても触れ合っていても心は読めないんですよね。

目隠しプレイのときに「なるほどこのための設定!!」と感心しました(笑)

作者さますごい。

「歌舞伎町バッドトリップ」面白かったです!!

歌舞伎町バッドトリップ  ドラマCD情報

2021年8月現在では「歌舞伎町バッドトリップ」のドラマCD化の情報は見つけられませんでした。

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