※本ページはプロモーションが含まれています。
普段は商業BL作品を紹介している当サイトですが、今回はそんなBL読みのサイト管理人が令和の今、現在進行形で心掴まれているBL以外の漫画をご紹介いたします。
「星降る王国のニナ」リカチ
星の神のごとき深き青――瑠璃色の瞳を持つ少女ニナは、その美しき瞳ゆえに、フォルトナ国第二王子、アズール・セス・フォルトナに見出される。
https://booklive.jp/product/index/title_id/720384/vol_no/001
三ヶ月後に、大国ガルガダの王位継承権を持つ第一王子のもとに嫁ぐはずだった姫巫女アリシャの身代わりとして。
姫として作法を学び、美しく着飾り、大国を欺くことを求められたニナは、運命に翻弄されながら、一生に一度の恋に出会う。王宮恋愛ファンタジーの幕開け!
親を亡くし孤児として生きてきた主人公・ニナ。
そんなニナがある日、フォルトナ国の第二王子・アズールに見出され姫巫女の身代わりとして宮廷にあがることになり──、というところから始まる壮大な王宮恋愛ファンタジー。
2022年には第46回講談社漫画賞少女部門を受賞した人気作で、2024年10月からアニメも放送中です。
とにかく絵もストーリーも素晴らしい!
王子たちとの恋愛模様を主軸にしたファンタジーですが、きゅんきゅんしつつ大人もハマれる骨太さのある作品です。
試し読みで読んですっかりハマり、一気に最新刊まで買って読みふけりました。今では新刊の発売を楽しみにしている作品のひとつです。
深い青の美しい瞳を持つニナ。
黙っていれば“美しい姫”なのですが、孤児として頼る者もないなか必死に生きてきた過去を持つだけにたくましさと根性があり、そんなところが読んでいて応援したくなるようなキャラクターです。
ニナ以外にもメインの登場人物として王子が二人登場するのですが、この二人がまたそれぞれにそれはもう、とてつもなく魅力的。
一人目はフォルトナ国の第二王子・アズール。
(※コミックス13巻表紙の画面右上の黒髪青年がアズール)
姫巫女の身代わりとしてニナを政の世界へ巻き込んだ張本人でもあります。
出会った当時はツンとしていますが、徐々にニナの人柄を知り、ニナに惹かれてからのアズールが垣間見せる柔らかさ優しさがたまりません。
賢く、強く、見目も良く。国のため国民のためを想う心もある。
主人公の相手役として一強かと思うくらいの魅力的な完璧王子様です。
そんなアズールと物語序盤で出会うので、ニナとアズールの物語として盤石かと思いきや、この作品には後から登場して猛追してくる最高なもう一人の王子がいるのです・・
それが二人目の王子、大国ガルガダの王位継承権を持つ第一王子・セト。
(※コミックス13巻表紙の画面左の銀髪青年がセト)
個人的に、セトが登場したあたりからこの「星降る王国のニナ」という作品がさらにおもしろくなりました。
血のような赤い瞳を持つ美しい王子、セト。
その圧倒的な強さから『戦神』として国で称えられる一方で、冷酷な言動で人々から恐れられてもいます。
人間には一人として心を許さなかったセトが唯一、ニナにだけ徐々に惹かれていく描写がたまりません。
ヒロインひとりに対してヒーローふたりの三角関係ものが好きな方は、大好きになる作品だと思います。
リカチ先生の絵柄がとても綺麗で華やかなので、王宮を舞台にしたファンタジー作品にばっちりハマっています。
ニナも、二人の王子たちもとにかく美しい。特にキメゴマでのキャラたちの瞳や表情、たたずまいの美しさときたら素晴らしいです。
ページをめくるたびにどのシーンも麗しいので、そこもまた好きなポイントでもあります。
三角関係のほかにも、ニナの出自をめぐる謎もあり、読み応えは十分。
少女漫画は久しく読んでいないという大人女性にもぜひおすすめしたい作品です。
「星降る王国のニナ」は2024年10月現在、14巻まで発売されています。
「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)」原作:六つ花えいこ 漫画:白川蟻ん
魔法学校に通う17歳のオリアナは、ある日恋人のヴィンセントと共に原因不明の死を迎える。
https://booklive.jp/product/index/title_id/20043633/vol_no/001
死ぬ前の記憶を持ったまま、7歳の姿に死に戻ったオリアナ。
愛しい恋人との再会を夢見ながら幾年を過ごし、やっと再会するも、
彼はオリアナのことを何も覚えていなくて……。
「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)」。
タイトルがあらすじをすべて表している系の作品ですね。
しばらく前から悪役令嬢ものや異世界転生ものなどのファンタジー作品が流行っていますが、こちらの作品はその中でも
“一度死んだ主人公が記憶を持ったまま過去に戻って生きなおし、未来を変えようとする”
いわゆる『死に戻り』もの。
こういった系統の作品、個人的には物語の導入は面白いものの尻すぼみ的にストーリーが浅く、面白くなくなっていくものが多いかなという印象があったのですが・・
こちらの「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)」は、読めば読むほど引きこまれます。
1巻冒頭は、死に戻る前の幸せな恋人同士としてのオリアナとヴィンセントのシーンから始まります。
魔法学校の卒業を目前にしていた二人。だがある日、オリアナは校内で死んでいる恋人ヴィンセントを発見。直後に自らも原因不明のまま亡くなってしまいます。
次に目覚めたときは、7歳の頃の過去の自分に戻っていて驚くオリアナ。
17歳で死ぬ直前までの記憶を持ちながら7歳に戻ったオリアナは、魔法学校に入学してヴィンセントと再会すること、そしてヴィンセントの命を救うことを目標に成長します。
しかしやっとの思いで迎えた魔法学校へ入学するも、肝心のヴィンセントは恋人だったオリアナとのことはまったく記憶になく、見ず知らずの他人として冷たくあしらわれてしまう・・
優しかった恋人時代のヴィンセントと、死に戻った後の冷たい他人行儀なヴィンセント。
恋人同士だったときの記憶もあり、死に戻ったあともヴィンセントのことが好きなままのオリアナは、何度も傷つきながらそれでもヴィンセントの命だけは救いたいと一人奔走します。
一度死んで過去に戻っていることはオリアナ本人しか知らないため、誰の協力を煽ぐこともできず、弱音を吐くこともできず。
明るく振る舞いながらも、笑顔の裏で常にヴィンセントの死に不安を抱え。そんなこととはつゆとも知らないヴィンセントからの態度に傷つき。
それでも、もがいてがんばる健気なオリアナの姿がたまらないのです・・
普段は明るく元気な面が目立つオリアナですが、ヴィンセントの命を助けるための献身的な姿には胸打たれます。
こう書いているとヴィンセントがなんだかひどい人間のようなのですが、そんなことはなく…!
オリアナが必死に助けたいと願うのも納得できる魅力的なキャラクターなのです。
メインの二人以外に登場する魔法学校の友人たちも、これまたみんないい子で!
いつもひょうひょうとした態度でいるものの傷つくオリアナに気づきそっと手を差し伸べてくれるヴィンセントの親友、ミゲル。(個人的に大好き!!)
他国の王女で美しさと聡明さをあわせ持ち求婚者の絶えないオリアナの友人、ヤナ。
ヤナの護衛として幼い頃から共に育ち常にヤナを守っているアズラクなどなど・・
それぞれに胸に秘めた想いを抱えていたりするのですが、心理描写が丁寧にされているのでどのキャラクターにも感情移入できる部分があり、物語がより深く魅力的になっています。
そして、メインストーリーの良さもさることながら、加えて絵が繊細かつ華やかでどのページも美しい!
ファンタジーな世界観の作品で絵が美しいと、その世界に没頭できて良いですよね。
だいぶ大人な年齢になった今でも漫画を読むこと自体は大好きなのですが、以前ほど読んで心が大きく動いたり、ましてや漫画を読んで涙を流すということは少なくなりました。
でもこの作品は、読みながら久しぶりに涙がこぼれた作品でした。
ところどころにぐっと心を掴まれる切ないシーンがあるのです。
読んだ方とぜひ語り合いたい…!
大人も楽しめる、切なさや温かさ、ときめき、そしてどうしてオリアナとヴィンセントは死んだのかというミステリー要素もある奥深い作品です。
「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)」は2024年10月現在、5巻まで発売されています。
「女の園の星」和山やま
「声を出して笑った」の声、続出!!!
https://booklive.jp/product/index/title_id/808942/vol_no/001
漫画賞総ナメ『夢中さ、きみに。』の和山やま初連載!
ある女子校、2年4組担任・星先生。生徒たちが学級日誌で繰り広げる絵しりとりに翻弄され、教室で犬のお世話をし、漫画家志望の生徒にアドバイス。時には同僚と飲みに行く…。な~んてことない日常が、なぜこんなにも笑えて愛おしいんでしょう!?どんな時もあなたを笑わせる未体験マンガ、お確かめあれ!
「カラオケ行こ!」が話題になった和山やま先生の、女子高を舞台に繰り広げられる担任・星先生や同僚の教師たち、クラスの女子生徒たちの日常を描いた「女の園の星」。
この作品、私だけかもしれませんがなぜか何度も「女の星の園」とタイトルを間違ってしまうんですよね・・
正しくは「女の園の星」です。女の園(=女子高)の、星先生のお話、とタイトルを思い出そうとするたびに頭の中で整理して正しいタイトルを思い出すようにしています。
「カラオケ行こ!」もなかなかシュールでしたが、こちらの「女の園の星」もまたなんともシュール。読みながらにやっとしたり、くすりと笑える名作です。
(※余談ですが「カラオケ行こ!」の続編となる「ファミレス行こ。」も発売されましたね。続編も楽しく読んでいたのですが、こちらはぐっとボーイズなラブ感出てきたので展開に驚きました。聡実くんあなた・・ 下巻の発売が楽しみです)
さて話を戻して「女の園の星」。
大きな事件や展開があるわけではない日常ものなのですが、登場人物が全員絶妙にとんちきでその日常がなんだかみょう~~に面白いのです。
キャラクター同士の会話もシュールで最高です。
壮大なスケールの漫画を読んだり追いかけたりする気力がわかない…、そんなときでも肩の力を抜いたまま読んで楽しめるおすすめ作品です。
「女の園の星」は2024年10月現在、4巻まで発売されています。
「後ハッピーマニア」安野モヨコ
かつて、ハッピーを追い求めあまたの男たちと20代を暴走した女がいた。彼女の名はカヨコ(旧:シゲカヨ)。恋に恋した時代もあったけど、フツーでまじめな男タカハシと結婚し、気づけばまさかの15年。だが…しかし!!カヨコにぞっこんだったはずのタカハシから、突然「好きな人と付き合いたい」と離婚を突きつけられる……!45歳、専業主婦。子供なし、スキルなし、金なし。別れたくないのは、愛してるから? 生活を失いたくないから?大大大ピンチの崖っぷちで、カヨコはふたたびハッピーを求めてさ迷いはじめるのであった!
https://booklive.jp/product/index/title_id/813360/vol_no/001
「ハッピー・マニア」から長い年月をへて発売された続編、「後ハッピーマニア」。
(余談:続編ではハッピーとマニアのあいだの「・」なくなったんだ、と今これを書きながら気づきました)
恋愛体質のカヨコが、まじめな男タカハシと結婚してから15年。
まさか45歳になったカヨコのその後が読めるとは…!
「後ハッピーマニア」が発売された当初は衝撃を受けました。
これだけの年月をへての続編がこれまたしっかり面白い、さすがの安野モヨコ先生!!
「後」とつく続編ではありますが、前作の「ハッピー・マニア」を読んでいない方でも面白く読める作品だと思います。
特にカヨコたちと同世代やちょっと下の世代、上の世代の女性はどなたも「……っ、わかる!」となる描写がちりばめられているのではと。
ざくーっと思い切りよく刺してくる描写もあるのですが、不思議とそれが不快ではないのが安野モヨコ先生の実力とセンスだなぁと。
そして安野モヨコ先生の絵柄が好きなので、「後ハッピーマニア」の表紙がどれも心にヒットして。話を知らなくてもジャケ買いしちゃうかも、と思うくらい好きです。
個人的には特に2巻の表紙が好きです。
表情とかキャラのポーズとか全体の色味とか。素晴らしい。
45歳、子どもナシの専業主婦だったカヨコは、離婚を切り出されいったいこの先どうなっていくのか。
絶妙なリアルさとファンタジー感で、大人女性が楽しんで(時には胸刺されながら)読めるおすすめ作品です。
「後ハッピーマニア」は2024年10月現在、5巻まで発売されています。
「動物のお医者さん」佐々木倫子
佐々木倫子が贈る、国民的動物コメディー!
進路に悩む高校3年生・西根公輝(通称:ハムテル)。
https://booklive.jp/product/index/title_id/20074246/vol_no/001
抜け道に利用していたH大学構内で、
「般若のような顔の子犬」と怪しい教授・漆原に出会い、
彼の人生は大きく変わる・・・!?
シベリアンハスキーのチョビ、猫のミケ、鶏のヒヨちゃん他
個性的な動物と人間に囲まれた賑やかな日々が幕を開ける!!
1987年から1993年にかけて白泉社『花とゆめ』に連載されていた、佐々木倫子先生の「動物のお医者さん」。
「このカシオミニを賭けてもいい」
有名なこの台詞の元ネタも「動物のお医者さん」です。(1巻の漆原教授の台詞ですね)
言わずと知れた名作コメディですが、令和のいま中身はそのままに新装版が発売されています。
新装版の発売が話題になったときに久しぶりに読み返してみたのですが、めちゃくちゃ面白くてやっぱり大好き!となりました。
子どもの頃読んで面白かった作品が、大人になった今も楽しく読めるのはなかなか貴重です。
札幌市にある「H大学獣医学部」を舞台に、(なんだか流れで)獣医師を目指す(ことになった)主人公・西根公輝(通称:ハムテル)と、腐れ縁の友人二階堂。大学の友人・知人・教授たち、家族、飼い犬、飼い猫、飼いスナネズミに飼いニワトリなどなど。
なんだか愉快な人々と動物たちの日常を描いたコメディ作品です。
ギャグ漫画ほど直球でウケを狙っているわけでもなく、淡々としているのに妙に面白いという佐々木倫子先生らしい、癖になる独特の魅力があります。
基本的には1話完結なので、ちょっとした隙間時間でも読みやすいのもおすすめポイント。
個人的に菱沼 聖子さん(ハムテルたちの先輩)の登場する回はもれなく好きです。
「新装版 動物のお医者さん」は2024年10月現在、9巻まで発売されています。
大人女性(という名のサイト管理人)が令和の今、BL以外でハマっているおすすめ漫画をご紹介してきました。漫画って素晴らしい!!
どれも魅力的な作品ですので、気になった作品があればぜひ読んでみてください。