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アステリスク あらすじ
好きと言えない。ぼくはただの家庭教師で、君とは体だけの関係でしかない。
大学生の澤は、家庭教師先の高校生・七央に片思いしていた。七央は将来有望なバレエダンサーで、傲慢で甘え上手な少年。そんな七央にはいつも彼女がいて、澤は振り向いてもらうなど考えてもいなかった。しかしある日、澤の色気に気づいた七央に「オレ、先生とセックスしてみたいかも」と言われ、体だけの関係を始めてしまう。それが、2人にとって十数年にも及ぶ切ない恋の始まりだとも知らずに――。
年下バレエダンサー×健気な家庭教師の恋、感涙のハッピーエンドエピローグ描き下ろし!
https://www.amazon.co.jp/dp/B07BQVP1HV/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
- 作者 鳥野しの
- 出版社 祥伝社
- レーベル onBLUE comics
ネタバレなしの感想
試し読みで読んでみて続きが気になったので電子書籍で購入した作品。
作者の鳥野しの先生はこの作品が初のBL漫画とのこと。
鳥野しの先生は普段BLでない漫画を描かれています。「麦の惑星」や「オハナホロホロ」など有名なので読んだことある方も多いかもしれませんね。
タイトルの「アステリスク」、変換すると記号の「*」が出てきます。意味を調べてみたところ、下記のような意味でした。この作品だと「星印」が一番意味するところなのかな?
asterisk とは
1アステリスク,星印(◇*;参照・省略・疑義・非文法性などを示す)
2(脚注や参考記録のように)二次的なもの;二流・三流のもの
https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/asterisk/
お話はあらすじのとおり。
七央(攻め・教え子・高校生)が、澤(受け・家庭教師・大学生)と体の関係は持ちつつ同時進行で彼女もいるという、なかなかのひどさ。
でも下衆BLの攻めキャラたちともちょっと違う、なんというかナチュラルクズ。
才能ある将来有望なバレエダンサーである七央ですが、強気で自分の魅力や才能をしっかり自覚しているんですよね。なんだかんだ澤が自分に甘いことも、女の子たちからモテることも、しっかり分かってる。
作中でも、澤のバイト先の女性が七央を見て
「あれはそばに置いとく男じゃないですね」
と評するシーンがあります。
七央のナチュラルクズさをそれでも魅力的だと思えるか、七央というキャラを受け入れられるかどうかで作品に対する見方も変わりそうかな~と。七央は割と読者側から好き嫌い別れそうですね。私は大丈夫でした。
健気な受けが性癖なので、受けの健気さが際立つ攻めのクズさはスパイスだな~くらいの感覚です。
受けにした扱いは決して忘れない!
最後だけいいやつになって許されると思うなよ!! 派閥の
受けにひどい扱いする攻め絶許派の皆さまは心の包丁振り回しちゃうキャラかもです。
逆に私と同じく
健気受けが好きだ! それまでの辛い展開はスパイスさ 派閥
の方たちには「アステリスク」、ハマる作品だと思います。
ちなみに物語前半の、澤が大学生、七央が高校生のときは七央のほうが澤より背が低いのですが、海外留学後は七央の身長が伸びて澤よりも背が高くなっているのが分かります。
十数年にわたる二人の関係性、二人の物語をじっくりと読むことが出来ます。
体から始まった関係は十数年のときをへてどうなっていくのか──!? 気になる方はぜひ。
ネタバレありの感想
初めて七央と関係を持ったあと、帰宅途中の澤が切なかったですね~。
「嘘みたいだ はじめて 好きな相手と セッ〇ス しちゃっ た」
このモノローグだけなら、好きな相手と出来たという幸せな内容に思えるのに。
実際は踏切の前で立ち止まりながら「あれ」とつぶやき、ぼたぼたと涙をこぼす澤。
その後に「けど「好き」とは言われなかった」と続くモノローグ。
彼女と歩く七央に向かって感情を押し殺した笑顔を向ける澤。切なさの演出がすごい。
そもそも、好きな相手と致すのが「はじめて」と言ってる段階ですでに切ないですが。澤、きみの初体験はいったい。これまでどんな相手と関係もってきたの。
無邪気で若くて傲慢で才能あふれる七央はそれゆえにキラキラとまぶしく輝いていて、辛い立場にありながらもそれでも澤が惹かれるのは分かる気がしました。
物語の前半部分では、澤にとって七央がキラキラと輝く「星」だったのだなと。
でも物語の最後で、澤もまた七央にとって「星」だったのだと分かるという。
美しい大団円でした!
アステリスク ドラマCD情報
2021年8月現在、「アステリスク」のドラマCD化情報は見つけられませんでした。